監督・石井隆
石井 隆(いしい たかし)。本名は石井 秀紀。
1946年7月11日生まれ。宮城県仙台市出身。
早稲田大学では「映画研究会」に所属。卒業後は1970年に出木英紀のペンネームで劇画漫画家としてデビュー。
自作「天使のはらわた」(1977年)が大ヒットし、1978年から日活ロマンポルノにてシリーズ映画化される。シリーズ第2作目にて自ら脚本を手がけることとなり、脚本家としてもデビューする。
1988年に「天使のはらわた 赤い眩暈」で監督としてもデビュー。
監督する映画に同じ俳優が幾度も出演する傾向があり、著名な俳優としては竹中直人や椎名桔平、女優では大竹しのぶや余貴美子などが複数作品に出演している。
石井 隆(いしい たかし)
【受賞歴】
「天使のはらわた 赤い淫画」
第8回おおさか映画祭脚本賞
「ラブホテル」
第7回ヨコハマ映画祭脚本賞
第12回おおさか映画祭脚本賞
「夢犯」
第7回ヨコハマ映画祭脚本賞
「死んでもいい」
キネマ旬報脚本賞
第33回ギリシャ・テッサロニキ国際映画祭最優秀監督賞(シルバー・アレクサンダー賞)
第10回トリノ国際映画祭審査員特別賞(準グランプリ)
「ヌードの夜」
サンダンス・フィルム・フェスティバル・イン・トーキョー'94 グランプリ
第9回高崎映画祭最優秀作品賞
ヌードの夜 デラックス版 [DVD]
作品データ
監督 石井隆
脚本 石井隆
出演 竹中直人、余貴美子、根津甚八、椎名桔平等
公開 1993年
配給 ヘラルド・エース
時間 110分
本作での余貴美子演じる名美はミステリアスな雰囲気を漂わせているが、普段は普通のOLであった。そのギャップにまた惹かれた。
石井隆は女性をエロティックに描くのが非常に巧い監督だと思う。
本作はフィルムノワール(虚無的・悲観的・退廃的な指向性を持つ犯罪映画)だが、女性の闇を描く事にも成功した良作だった。