ヌードの夜
監督・脚本は「天使のはらわた 赤い眩暈」「死んでもいい」の石井隆。カメラマンは両作品でコンビを組んだ佐々木原保志。
主演は「死んでもいい」にも出演した竹中直人。ヒロインは「眠らない街・新宿鮫」の余貴美子。
ヌードの夜 [DVD]
他にも石井隆のほとんどの映画作品の音楽を担当している安川午朗が加わり、石井隆周辺のスタッフが集結した映画だった。
恋人のヤクザを殺した女とその女に惚れたがゆえに、殺人事件に巻き込まれていく男の不思議な関係を描く。本作はキネマ旬報ベストテンで、黒澤明の「まあだだよ」を抑え、第9位に輝いた。
あらすじ
ハードボイルドを気取る三枚目の何でも屋・村木哲郎(竹中直人)
どこか影のある土屋名美(余貴美子)
東京を巡り、水族館を楽しみ、食事をし、最後はホテルで人を殺す。目まぐるしい1日。
仙道(椎名桔平)
名美のアパート。銃で仙道を撃つ村木。
ヌードの夜 - 作品情報・映画レビュー -KINENOTE(キネノート)
港での二人。雨が降り、切ないシーン。
ヒロイン・余貴美子
本名も余 貴美子(よ きみこ)。
1956年5月12日生まれ。神奈川県横浜市中区出身(東京都や神戸市にも一時期暮らしていた)。
台湾人の父と、日本人の母親との間に生まれた。
余 貴美子(よ きみこ)
高校卒業後の1976年にオンシアター自由劇場に入団した。自由劇場時代の代表作は『上海バンスキング』のリリー役。
1984年に自由劇場を退団し、1985年に大谷亮介らと東京壱組を旗揚げする。原田宗典の戯曲を中心に解散まで14公演を公演。その後は活躍の場をテレビや映画に移す。
若い頃は横浜で「ハマのマリア」と呼ばれ、テーマソングまであったという。かなりの酒豪で、明るくさばさばした性格の姉御的存在である。