みずみずしい歌声は今も健在、88年にデビューした 「遊佐未森」
「遊佐未森」
「癒し音楽」ブームの先駆け的な存在として、透明感あふれる歌声と物語性のある音楽をコンスタントに発表し続ける遊佐未森さんは、宮城県仙台市出身の女性シンガー・ソングライター。1988年にシングル「瞳水晶」でメジャーデビューしました。
翌年の1989年に発表した「地図をください」が、日清カップヌードルのCMソングに採用されてヒットし、一躍人気歌手の一員に。それ以降も”聴いて幸せになれる音楽”をテーマに現在でもなお活躍されています。
1989年に日清カップヌードルのCMソングで脚光を浴びます
当時は、「シュワルツェネッガー、食べる。」というわかりやすいキャッチ・コピーで、赤い乗用車を肩に乗せたり、やかんを振り回したりする映像と共に放送され話題になりました。爽やかで透明感のある彼女の歌声と映像の中の青空が、とてもマッチして印象的なCMでした。
そんな彼女が活躍した80~90年代のディスコグラフィ
「瞳水晶」
1988年4月1日にリリースされたデビューアルバム『瞳水晶』(ひとみすいしょう)。アルバムのキャッチコピーは「あきない、たいくつ」。また当時は同時に発売されたシングル『瞳水晶』とともに、CDだけではなく、カセットテープやレコードとしてもリリースされ、彼女の作品としては最初で最後のことになりました。
「空耳の丘」
1988年10月21日にリリースされた2枚目のアルバム。この中から、先ほどのCM曲として使われた『地図をください』が翌年2月1日にシングルカットされました。なお、歌詞カードには歌詞に加え、遊佐未森のミニ写真集とサウンドプロデューサーである外間隆史による同名の童話が収録されていました。なお、アルバムのキャッチコピーは「聞く、見る、読むのハーモニック・アルバム」でした。
「ハルモニオデオン」
1989年9月21日にリリースされた3枚目のアルバムになります。オリコンアルバムチャートで、初登場5位を記録し、初のトップ10入りとなりました。
「HOPE」
1990年9月21日にリリースされた4枚目のオリジナルアルバム。ニュージランドで1972年から84年まで活動したバンド「SPLIT ENZ」のメンバーもアルバム作りに参加しています。そんな中、遊佐未森は音楽をもっと楽しんで演奏するものだとアドバイスを受け、以後、彼女の音楽へのアプローチをよい意味で変える経験をしています。
「モザイク」
1991年9月21日にリリースされた5枚目のオリジナルアルバム。遊佐未森自身初のセルフプロデュース作品となっています。また、アルバムの後半部分は、各曲が描く季節をイメージした遊佐自身の作詞作曲による30分に及ぶ組曲「Language of Flowers」が収録されています。
「桃と耳」
1992年11月1日にリリースされた、遊佐未森初のベストアルバムになります。シングル曲にこだわらない選曲が好感を呼びました。
「momoism」
1993年5月21日にリリースされた6枚目のオリジナルアルバム。ドラムを使用せず、柔らかみのあるシンセサイザーなどの電子音が特徴的な一枚になります。
「水色」
1994年3月21日にリリースされたアルバム。、アイルランド人ミュージシャンのミホール・オ・ドーナルを中心に結成されたアイリッシュミュージックのバンド、ナイトノイズ(Nightnoise)と共に作り上げた作品になります。前作「momoism」とは変わり、生楽器を主体とした素朴でアコーステックなものになっています。
「アルヒハレノヒ」
楽園をテーマに作られた1994年9月21日にリリースされたアルバム。遊佐未森自身が「ハワイアン・テクノ」との評した今作のキャッチフレーズは、ズバリ「アローハ、ミモリータ!」。
「アカシア」
1996年1月21日にリリースされた8枚目のオリジナルアルバム。なお、アルバムに収録されている「野生のチューリップ」はスピッツの草野正宗が作詞作曲しており、当時、シングルカットされました。
「roka」
1997年2月1日にリリースされたアルバム。アルバム「水色」以来、二度目のナイトノイズとの共演となります(演奏のみの参加)。なおアルバムジャケットは鳥取砂丘で著名な写真家、植田正治が撮影しています。
「ECHO」
アイリッシュ・ミュージックが、彼女のマイブームだったころの一枚。レーベルを東芝EMIに移籍しての一作目のアルバム。アコーステックな感じが心地よい音楽の録音はアイルランドで行われています。
「mimomemo the memorable songs of mimori yusa 」
1998年3月1日にリリースされた遊佐自身が選曲した15曲が収録された2枚目のベストアルバム。1枚目のベスト「桃の耳」と重複した収録曲はなく、前作同様、シングル曲からの選曲も少ないことが特徴になっています。
「庭」
1999年3月10日にリリースされたアルバム。ホルストの組曲「惑星」の楽曲「木星」をカバーした「a little bird told me」などが収録されています。アルバムタイトルに通じる「箱庭」的世界を感じるトラディショナルな雰囲気を持ち合わせた作品です。
NHK「みんなのうた」での楽曲提供で子供にもおなじみ
「クロ」
野良猫だったクロと、主人公の女性との出会いと別れを、遊佐の独特な透明感のあるボーカルで歌い上げている。猫好きはもちろんのこと、ペットと暮らした経験のある人には心に響く曲になっています。2005年の初回放送後も数度のリピート放送が行われています。
「I'm here with you ~アイム・ヒア・ウィズ・ユー~」
「カリヨン・ダンス」
優しい鐘(カリヨン)の音色に合わせて、軽快なリズムとキャッチーなメロディが心地よい楽曲です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。昨年もアルバムをリリースするなど50代を迎えても積極的にアーティスト活動を続けている遊佐未森さん。そんな彼女の新旧の作品を聴き比べたり、聴き直してみると、新しい発見があるかもしれませんね。