スーパーマンⅡ冒険編 1980年公開
監督;リチャードレスター。主演;クリストファー・リーヴ。
1作目の続編として同時進行で作成されました。
第1作でファントムゾーンに幽閉されたゾッド将軍一味がよみがえり、
スーパーマンと対決します。
今回の悪役はこの3人と、ジーンハックマン扮するレックス・ルーサー。
そして、スーパーマンの正体が、とうとうロイスに。。。

この映画、実は製作段階で相当もめたようです。
Ⅱの冒険編にはスーパーマンの父親役のマーロンブランドが一切出てきません。
元々1作での契約だったのが、2作目にも出演することになりギャラの問題が発生。
大モメになったようです。
これが発端となり、色々な面に波及し、監督交代劇となり、マーロンブランドのシーンはすべてカットのうえ、何か所も撮り直しをすることになったようです。
予告編
もうひとつのスーパーマンⅡ
スーパーマンⅡ ドナーカット版 2006年公開

監督;リチャード・ドナー。
大半の撮影をしていたにもかかわらず、途中降板したドナーが当時のフィルムを再編集し、作成したものです。
ですから、2006年に公開されてはいるものの、中身は1980年当時のものです。
冒険編と大筋のストーリーは一緒なのですが、所どころ最初に撮影した部分が使われています。
①父親役のマーロンブランドが出演している。
②冒険編の冒頭のエッフェル塔のシーンは全面カット。(3悪人の復活は1作目のミサイルによるものとなった)
③ケントがスーパーマンではないかとロイスに疑われるシーン。(会社のビルから飛び降りようとする)
④メトロポリスや秘密基地でのスーパーマンとゾッド将軍一味の対決シーン。
⑤ラストでのロイスの記憶を消す方法。(キスではなく冒険編に使われた地球を逆回転させる方法になっている)
などなど、結構要所要所が変わっています。
ドナー自身は、思い入れのある作品だったのですね。
このような経緯がもとで、同時期に作成されたにもかかわらず、同一作品名・同一ストーリー・同一キャスト(ほぼ)の2つの映画ができてしまったのですね。


主役はこの人!
イケメン!クリストファー・リーブ。
ホントにスーパーマンがピッタリという俳優さんですねぇ。
今回は同等の力を持つ3人の悪とルーサーが相手。
そして、ロイスとのロマンスもあり、主役は大忙しですね。

そして、ヒロイン
前作に続いてのヒロイン、ロイス・レーン役のマーゴット・キダーです。
この他にもいい作品はあるのですが、スーパーマンシリーズが彼女の代表作と言えるのではないでしょうか。
スーパーマン=クラーク・ケントの疑念を抱き、正体を知り、ロマンスに落ちる。
ロイスの試練と葛藤と愛を見事に演じています。

今回の悪党たち
ゾッド将軍一味
今回の悪役メインキャストですね。
追放されたクリプトン星の極悪トリオを、人間が作った核ミサイルが復活させてしまう。という皮肉な結果から始まります。
地球に来る前に月に寄ってひと暴れ、地球に来るなりヒューストンで暴れて、スーパーマンとの対決。なんせ力は互角で1対3。スパーマン危うしです。



お色気クールビューティ
本作品のお色気No1はアーサ役のサラ様でしょう。
エナメルブーツに大きく開いたハイスリット。
お見事です。


レックス・ルーサー
ご存知、ジーン・ハックマンのルーサーです。
1作目では悪役のメインキャラクターでしたが、今回はちょっと控えめです。
ゾッド将軍がいますので。でも、ズッコケぶりは健在です。
スーパ-マンと強敵ゾッド将軍とのからみでは、何とも言えないコミカルないい味を出しています。
悪役なのにユーモアがあって、う~ん、憎み切れないですねぇ。

スーパーマン対ゾッド将軍一味
月で

メトロポリスで


秘密基地で
ルーサーも加わっての最終決戦となる北極の秘密基地。
チャンスやピンチがありながらも、ゾッド将軍・アーサ・ノンの3人の超能力を奪い、最終的にスーパーマンが勝利するのです。


ロマンス
今回の映画の大きな見どころの一つが、この2人のロマンス。
愛をとるか、自分の力と正義をとるか葛藤するスーパーマン。そしてロイス。
一端は愛を選び、力を捨て、ロイスと結ばれはしたものの、正義と使命感を捨てきれず、スパーマンとして復活していくクラーク。
でも、それは、ロイスと共に生きていくことへの別れでもあったのです。。。



極悪3人組を倒し、地球を救うため、スーパーマンとして生きていくことを決めたクラークは、ロイスと深いキスをすることにより、クラーク=スーパーマンの記憶を消し去るのでした。
ヒーローのラブストーリーにしては、ちょっと悲しすぎる結末ではあります。
ヒロインと逢わずに街から去って行ったりするのが一般的な別れですが、
深いキスをしての別離はつらいですよね。
しかも、こっちは今までのことをすべて記憶しているのに、相手はその記憶をなくしている。
う~ん、何とも言えないラブロマンスでした。。。

アクションあり、ロマンスあり、コミカルなシーンもありの、楽しく痛快な映画です。
Ⅰが前編、Ⅱが後編となっている作品ですので、まだご覧になってない方はぜひ、
本編を視聴してみてください。ワクワクしますよ。