1981年公開 007シリーズ12作目
解説・あらすじ - 007/ユア・アイズ・オンリー - 作品 - Yahoo!映画

ジェームス・ボンド ロジャー・ムーア

今回の悪の根源 アリスト・クリスタトス
今回の悪者は悪徳実業家・クリスタトス。目的のためには手段を選ばない大悪党。
表向きはオリンピック候補選手のスポンサーなどをやる好印象の実業家。
裏では麻薬の密売をやっており、海中に沈んだミサイル誘導装置(ATAC)を奪い、東側世界への売却をもくろむとんでもない奴です。

主題歌 For Your Eyes Only
今回のボンドガールは?
キャロル・ブーケ(メリナ・ハブロック役)

フランスの女優さんで、今回のユアアイズオンリーが代表作と言えるでしょう。
ボンドガール役のキャロルは、きわどいセクシーシーンは一切なく、クールビューティな役で終始してました。こんなボンドガールは初めてですね。
綺麗な黒髪に切れ長の目、美しい瞳。う~ん、残念。
彼女はこの数年後にシャネルのイメージガールに抜擢され、話題になりました。

リン=ホリー・ジョンソン(ビビ・ダール役)

オリンピックを目指しているフィギアスケーター役ですが、彼女は実際にアメリカのプロスケーターなんですね。どおりでうまいわけです。
ボンドに一目ぼれして、彼の部屋に忍び込んでシャワーまで浴びて誘惑しちゃう、超積極的女の子なんですが、なんとボンドがこれを断ってしまうんですねぇ。
彼女が10代という設定だからでしょうか。
女性ならALL OKの見境ない男No1のボンドとは思えない行動です。
カサンドラ・ハリス(リスル伯爵夫人)


のちのジェームスボンドになるピアース・ブロスナン(1995年ゴールデンアイ~)の奥さんです。旦那さんより先に007に出演していたのですね。
1991年39歳の若さで亡くなっています。

今回のボンドカー
ロータス・エスプリ
1台目は白のエスプリ。相変わらずカッコイイですねぇ。
でも防犯装置が作動し爆発して、早々に消えてしまいます。

2台目は赤のエスプリ。
スポーツカーなのに、スキーを積んでる姿も様になってカッコイイ。

大本命 シトロエン・2CV

今回のボンドカーは何と言ってもコレ!メリナ・ハブロックの愛車?です。
日本の軽自動車と同クラスのフランス車。
この車が飛ぶは跳ねるはひっくり返るは、スクリーン狭しと大暴れします。なんかルパン3世のカーチェイスを思い出してしまいます(同じ黄色だけに)。
最後はボロボロになりながらも、ボンドとメリナを助けてくれるのです。


アクションシーン
ヘリコプターで


スキー場で

スパイクを履いたバイクにジャンプ台にそしてボブスレーの競技場。もうハチャメチャですね。
でも、ハラハラドキドキのスタントシーンが次から次へと展開して、スリル満点のアクションシーンとなっています。

岸壁で


水中で



エンディング
無事に悪党一味をやっつけたボンドとキャロルのラストは、やっぱりこうなりますよねぇ。
ジェームスボンドですから。
でも、キスシーンもお色気シーンもなくジ・エンドになっちゃうのです。
最後の最後までクールビューティのキャロルなのでした。

おまけ
ラストシーンの一部を飾っているのがこのシーン。何やらちょっと高齢の夫婦なのですが、
この女性はイギリスのマーガレット・サッチャー首相なんですね。その隣は旦那さんです。
もちろんそっくりさんでジャネット・ブラウンという方なのですが、よく似ています。
ちなみに旦那さんの方は、プロデューサーで脚本家のジョン・ウェルズです。


お色気は少々、でもアクションシーンが次々と繰り出され、ドキドキの連続となった今回の007。
一般的には原点回帰と言われていますが、まさしくそのとおりの作品に仕上がっています。
見ていて飽きの来ない、オーソドックスな007が久しぶりに登場した感じです。
ぜひ、本編をごらんください。