『エンジェルハート』で『STILL LOVE HER(失われた風景) 』の人気が再燃。
この『STILL LOVE HER(失われた風景) 』は、「愛する人」を失った気持ちを歌っている。
漫画&アニメの『シティハンター』でリョウと香が別れてしまう結末は無い。
しかし、シティーハンターのパラレルワールドとして描かれている『エンジェル・ハート』で、香は事故死しており、リョウはようやく結ばれた最愛の人を失っている。
愛する人を失った寂しさや未練を表しながらも、最後には「僕はここで生きてゆける 」と前を向く『STILL LOVE HER(失われた風景) 』の世界は、エンジェル・ハートの世界そのものではないかと感じてしまう。
この『エンジェルハート』が2015年に日本テレビ系で実写ドラマ化された。
冴羽リョウ役は上川隆也、槇村香役は相武紗季、香瑩役は三吉彩花。
他にも海坊主(ファルコン)役にブラザートム、野上冴子役を高島礼子が演じた。
上川隆也の原作に忠実な冴羽リョウが再現率最高の超ハマり役として、ネット上で称賛の嵐を呼んだ。
この実写ドラマ『エンジェル・ハート』の主題歌は西内まりやが歌う「Save me」。
西内まりやが5~6曲ほど作成した中から、原作者の北条司に「世界観に合うから」と選ばれたのが「Save me」だという。
「エンジェル・ハートの世界観に合っている」と評価する声も多く、各音楽配信サイトのダウンロードで週間1~2位を獲得した。(オリコン最高位は16位)
しかし、『シティーハンター』世代のファンからは違和感を訴えるコメントが多く寄せられていた。
これは『Get Wild』(TM NETWORK)、『City Hunter〜愛よ消えないで〜』(小比類巻かほる)、『ゴーゴーヘブン』(大沢誉志幸)など、アニメ『シティーハンター』の主題歌には名曲と呼ばれる歌が揃っていたことや、エンジェル・ハートの世界観として『STILL LOVE HER(失われた風景) 』があまりにも相応しすぎるという影響だと言える。
私も『シティーハンター』世代の一人として、せめて最終回だけでも『STILL LOVE HER(失われた風景) 』を流して欲しかったという想いはある。
もし実現していれば、まさに「神回」と呼ばれたに違いない。
【動画】TM NETWORK『STILL LOVE HER(失われた風景) 』
木根尚登のバラードアルバム『キネバラ』にも収録。
TMでは、バラードの作曲を手がけることが多い木根尚登。
そのためいつしか、メンバーやファンの間では、木根のバラードを略し『キネバラ』と呼ばれるようになったという。
そのキネバラからにじみ出るせつなさとやさしさ、キネバラがかもし出す哀愁と愛おしさを再確認できるセルフカバーアルバム『キネバラ』を発表。
木根尚登がTM NETWORKとTMNで書き下ろした全楽曲から、リクエストで選ばれた12曲を構成。
1位は「FOOL ON THE PLANET」、「STILL LOVE HER」は2位に選ばれた。
毎冬聴きたくなる名曲『STILL LOVE HER(失われた風景) 』
デジタルミュージックの印象が強いTMがここまで広く長く愛され続けているのは、『STILL LOVE HER(失われた風景) 』のような曲があるからこそだと私は思う。
『CAROL』の物語フィナーレとして聴く。
『シティハンター2』の世界観をイメージして聴く。
『エンジェル・ハート』の世界観をイメージして聴く。
色んな世界観が味わえる名曲『STILL LOVE HER(失われた風景) 』。
秋が過ぎ寒さが厳しくなる冬になると、毎年この歌が聴きたくなる。
懐かしい当時の音を聴くもよし、TMメンバーの円熟味を増した近年の音を聴くもよし。
寒さが苦手な私が、冬を嫌いにならないのは『STILL LOVE HER(失われた風景) 』の世界に浸れるというのも理由の一つである♪
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