Pointer Sisters

ポインター・シスターズ
ポインター・シスターズは、ルース、アニタ、ボニー、ジューンの四姉妹からなるアメリカのコーラス・グループです。
四姉妹は聖歌隊に参加しており、幼い頃からゴスペルに親しんでいました。その体験が後に大いに活かされることになります。
デビュー当初からヒット曲を出していますが、キャリアの絶頂を極めたのは70年代後半から80年代にかけての10年間でしょう。
多くのヒット曲に恵まれ、素晴らしい歌声を聞かせてくれます。
The first album

ポインター・シスターズ
デビューアルバムは1973年にリリースされた「ポインター・シスターズ」です。このアルバムからは「イエス・ウィ・キャン・キャン」が全米11位となるヒットとなっています。
とても新人とは思えない素晴らしい歌、コーラスですね。それでは、このアルバムからもう一曲。
歌が上手いことと何でも歌えるということは別のように思いますが、ポインター・シスターズはソウルからジャズ、そしてカントリーまでと何でも歌えます。しかも上手い!とてつもなく上手いです。
カントリーというと意外な感じもしますが、ヒット曲「フェアリーテイル」は、1975年のでグラミー賞の最優秀カントリーボーカルグループ賞に輝いています。
残念なことに、1977年にはボニーがソロ転向のため脱退してしまい、ポインター・シスターズは三人組となります。
何とも残念です。
4人組ポインター・シスターズの集大成というわけでもありませんが、その素晴らしさを実感できるのが1974年にリリースされた「ライヴ・アット・ジ・オペラ・ハウス」というライブ・アルバムです。

ライヴ・アット・ジ・オペラ・ハウス
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4人組のポインター・シスターズは、本当に音楽のホントの楽しさを教えてくれます。そしてそれはライブとなると更にスゴイ!That's Entertainment。
Special Things
ボニーの脱退は本当に残念でなりませんが、3人となったポインター・シスターズも魅力的で、80年代に入ってからもヒットをバンバン飛ばします。

スペシャル・シングス
1980年にリリースされた7作目のアルバム「スペシャル・シングス」。このアルバムからは全米3位と大ヒットした「内気なボーイ(He's So Shy)」が収められています。
リチャード・ペリーのプロデュースにより、バート・バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガー、ビル・チャンプリン等による幅広い作家陣が参加しています。
また、ミュージシャンも、ネイザン・ワッツ(b)、ポール・ジャクソンJr.(g)、グレッグ・フィリンゲインズ(key)、ジェイムス・ギャドソン(ds)、リッキー・ローソン(ds)など一流どころが腕を競っています。
BLACK & WHITE
1981年にリリースされたアルバム「ブラック&ホワイト」は、全米12位のヒットとなり、本作よりシングル・カットされた「スロウ・ハンド」は、全米2位とグループ最大のヒット曲です。
本作でもデヴィッド・フォスターやデヴィッド・ラズリー、ラス・バラードといったAORシーンのキーマン達が楽曲を提供しています。

ブラック&ホワイト
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Break Out
「So Excited」を挟んで1983年にリリースされたアルバム「ブレイク・アウト」です。「So Excited」も素晴らしいアルバムで、何と言っても大ヒット曲「I'm So Excited」が収録されています。
「So Excited」も素晴らしいアルバムに違いはありませんが、「ブレイク・アウト」はポインター・シスターズにとって節目のアルバムになっています。
リチャードペリーが設立したプラネットレコードからの最後のアルバムであり、シングルとなった「ジャンプ 」はヒットしましたが、この後ポインター・シスターズは表舞台から遠ざかることになります。

ブレイク・アウト
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2006年にジューンが癌のため死去してしまうという悲しい出来事がありましたが、2009年からはルースの孫のサダコが加入しポインター・シスターズは現在も活動しています。