Limahl

リマール
リマールといえば、やはりカジャグーグーを抜きに語ることは出来ません。
1980年、俳優と歌手を目指していたリマール(当時はクリストファー・ハミル)はマイナーレーベルからとはいえ既に「It's Christmas」や「Angel」などといったシングルを発表していました。
また、Krisという名前でデュエットした曲などもありましたがどれもヒットに結びつかなかったことでバンドのボーカリストとして新たな道を探っていました。
そこに後のカジャグーグーのベーシストとなるニック・ベッグスが送った「Fear Machine」と言う曲を聴き一発で気に入ったリマールは彼のいるバンドThe Handstandsに参加することになります。
The Handstandsはリマールが参加した後にバンド名をカジャグーグーと改め、リマールもクリストファー・ハミルからリマールへと名前を変えています。
Kajagoogoo
当時はデュラン・デュランなどと比較されていたカジャグーグーのデビューアルバム「君はToo Shy」です。オリジナル・タイトルは「White Feathers」ですが、言わずと知れた彼らの代表曲「君はToo Shy」の大ヒットにより邦題も同様になったのでしょう。
デュラン・デュランなどと比較されていたのは音楽性というよりもビジュアル的なことからでしょう。共にイケメン揃いです。
いかにもアイドルといった感じで扱われていますが、本作は悪くないです。いえ、むしろ弾けたポップ・ミュージックは心地よく、そこにリマールの陰りを帯びたボーカルがいい感じでからんでおり素敵なアルバムに仕上がっています。

君はToo Shy
Amazon.co.jp: カジャグーグー : 君はToo Shy - ミュージック
Don't Suppose
アルバム1枚のみであっさりとカジャグーグーを脱退したリマール。
しかし、ソロ活動の開始は早く、全英4位、スウェーデン1位、ノルウェー1位、ドイツ2位、オーストリア2位、スイス3位、フランス7位、全米17位、オランダ28位、ニュージーランド28位と大ヒットを記録したシングル「ネバーエンディング・ストーリー」を含む1984年発売のソロ第一弾アルバム「Don't Suppose」です。
「ネバーエンディング・ストーリー」は映画の主題歌ですが、映画と共に日本でもかなりヒットしています。そしてリマールのソロとしての代表曲といえば、やはりこの曲になるのでしょうね。

Don't Suppose
「トゥー・マッチ・トラブル」とか「オンリー・フォー・ラブ」とか、80年代の空気を濃厚に醸し出すサウンドプロダクションのナンバーも、なかなかどうして、わるくない。
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Colour All My Days
セールス的には今一歩といったアルバム「カラー・オール・マイ・デイズ」。現在ではなかなかに入手困難となっていますが、全英80位の「ラヴ・イン・ユア・アイズ / Love in Your Eyes」やチャートにはランクインしなかったものの「インサイド・トゥ・アウトサイド / Inside to Outside」といった良い曲が入っています。
ジャケットを見れば、カジャグーグー時代にパイナップル・ヘアと呼ばれた髪をバッサリ切ってすっきりしています。音楽的にもイメージチェンジを図りたかったのかもしれませんね。

カラー・オール・マイ・デイズ
ホントに良い曲です。もっとヒットしてもおかしくないですよね。
「インサイド・トゥ・アウトサイド」も軽快なダンスナンバーです。これも悪くないです。
やはりプロモーションが足りなかったのでしょう。
Love Is Blind
もしもメジャー・レーベルからリリースされていたらと思うと残念でならないのが1992年の3rdアルバム「ラブ・イズ・ブラインド~愛の行方~」です。
イギリスを代表するSSW/ヴォーカリストになれる可能性を秘めていただけに前作からの失速が悔やまれます。
本作はドイツ・レーベルとの契約であり、本国イギリスではレコード契約が出来なかったそうです。内容は、全編、簡素なクラブ・サウンドとなっており当時の流行を意識したものといえます。

ラブ・イズ・ブラインド~愛の行方~
リマールは、現在のところソロ・アルバム3枚しか出していないようですが、カジャグーグーの再結成に参加したりもしながら音楽活動を続けています。