マンガ「アラベスク」とは
マンガ「アラベスク」のあらすじ
第1部 キエフからレニングラードへ
キエフのバレエ学校で学ぶノンナ・ペトロワは、母がバレエ学校の教師で、姉もバレリーナとして活躍していました。背が高く優雅さに欠けると言われた劣等生でしたが、たまたま訪れた「ソビエトの金の星」と言われるユーリ・ミロノフに見いだされて、レニングラード・バレエ学校に編入することになります。
背が高いことと、常に姉と比較されてきたことでコンプレックスを持つノンナでしたが、ミロノフは編入早々からノンナに猛特訓を始めます。自分が下手だと思っているノンナにはなぜなのか理解できませんでした。
背が高いことがコンプレックスのノンナ
わたしの愛読書 アラベスク | etmattyoさんのブログ | @beautist
新作公演の主役に
ミロノフはレニングラード・キーロフ・バレエ団の新作「アラベスク」の主役モルジアナ役に、ノンナを抜擢したのですが、自信の無いノンナは驚くばかりです。
失敗しては落ち込むノンナを、ミロノフは厳しい練習をすることで、不安を1つずつ解消していきます。ノンナは周囲の嫉妬や偏見にも負けず、ミロノフを信じてついていくことで成長をし、周囲を納得させていきます。
少しずつ成長していくノンナ
バレエにおけるスポコン! | なかにしぶんぐてん
新作「アラベスク」の成功
徐々に周囲の理解を得て、ノンナはモルジアナ役の練習を積んでいきます。ミロノフとの特訓の日々がノンナの支えとなっていました。
ミロノフは新作「アラベスク」のモルジアナ役には、今までのバレエ界での優雅で繊細なだけではない、ダイナミックさを求めていました。長身のノンナがのびのびと踊る姿は、ミロノフの求めていたものでした。ノンナは公演で見事にモルジアナを演じ、ミロノフの期待に応えます。
「アラベスク」公演のノンナとミロノフ
わたしの愛読書 アラベスク | etmattyoさんのブログ | @beautist
「アラベスク」の映画化
「アラベスク」の舞台が成功したことで、当初からの計画であった映画化が現実のものとなりますが、予想外のノンナの好演で、主役のモルジアナをどうするかが問題となります。当初はレニングラード・バレエ団からミロノフ、ボリショイ・バレエ団から天才と言われるラーラ(ライサ・ソフィア)がそれぞれ主役を演じることになっていましたが、初公演のノンナの高評価で、このままノンナとミロノフが主役をという声が出たからでした。ノンナは、ラーラと主役を巡って対決することになります。
ノンナと対決する天才少女ラーラ
疲労回復の各段階についての考察 | 癌食の記録 - 楽天ブログ
ノンナとラーラの対決は、「瀕死の白鳥」の主役をダブルキャストで演じ、評価するというものでした。天才と言われるラーラは、苦も無く白鳥を演じ高評価を得ますが、長身のノンナは白鳥らしくないと酷評されます。ミロノフの指導で少しずつ白鳥のイメージをつかみ、評価も高くなっていきますが、ラーラの企みにより、最後の舞台で失敗をしてしまいます。観客と評論家はラーラを主役に支持し、モルジアナ役はラーラに決まってしまいます。
ノンナの逃避行
ラーラとの主役をめぐる対決に敗れたノンナは、ショックのあまり逃げ出してしまいます。家にもレニングラードにも帰れないノンナは、たどり着いた小さな町で、劇場のベテランプリマのオリガ・デミードウに出会い劇場の仕事を世話してもらいます。長い年月をプリマとして演じてきたオリガから、ノンナは年齢や才能だけではない、バレエの心を教えられます。
行くあてもなくさまようノンナ
アツい!! - マンガ喫茶漫遊堂店長の日記
オリガの怪我により、急きょ代役を立てることになり、オリガに指名されたノンナが舞台に立ち評判を呼びます。その評判を聞きノンナを迎えに来たミロノフは、相手役の男性とこっそり入れ替わり、久しぶりにノンナと一緒に踊ります。ノンナは相手役が代わったことを知りませんでしたが、顔を見ていなくても踊ることでミロノフだと感じとります。踊り終わったノンナは、ミロノフと一緒に戻ることになりました。