今年倉庫で発見されたブルース・リー『ドラゴンへの道』のネガ。新年にBlu-rayで発売へ!
ブルース・リーが主演だけでなく監督も務めた『ドラゴンへの道』。同作の日本初公開時に使用されたオリジナルネガフィルムをもとにしたアルティメット・エディションのBlu-rayが、2017年1月25日に発売される。

『ドラゴンへの道』
『ドラゴンへの道』は、ブルースが初めてメガホンを取った一本で、製作・監督・脚本・音楽・主演を務めた。日本でも上映され、オープニングとエンディングにマイク・レメディオスが歌う英語主題歌が使用された世界で唯一のバージョン。
その後原版が行方不明になり、ビデオ発売やリバイバル公開でも当バージョンは使用されていなかった。
しかし、長らく発見されなかったネガフィルムが、2016年になって現像所「東映ラボ・テック」の倉庫で発見された。
オリジナル・ネガが発見されたとあって、同作のアルティメット・エディションBlue-rayを監修する映画評論家・江戸木純氏は「これは本当にすごいことです。大事件です」と興奮を隠せない様子。
経緯を「私も係わった1997年のリバイバル公開や、2012年のエクストリーム・エディションBlue-ray発売時にも捜索が行われたものの発見されず、すでに廃棄されてしまったと思われていたものです。今回、東映ラボ・テックの倉庫整理に伴い、再度捜索の結果、奇跡的に本編ネガが見つかりました」「当時の予告編やTV宣伝用の抜き素材、また97年リバイバル時の予告編も同時に見つかりました」と説明した。

ついに本物の日本初公開版が観られることになった『ドラゴンへの道』

『ドラゴンへの道』のオリジナルネガフィルム
『ドラゴンへの道』は、ギャングの地上げに苦しむ知人のため戦う主人公タン・ロンの活躍を描くアクション。チャック・ノリスが、ブルース・リー扮するタン・ロンと死闘を繰り広げる敵役で出演している。
本編は東映洋画提供のロゴから主題歌がはじまり、邦題日本語タイトル、製作・監督・脚本・音楽監修・武術指導 ブルース・リーのテロップに続き、ブルース・リーが設立した『コンコルド・プロダクション』のロゴ、『ゴールデン・ハーベスト』の旧ロゴと続き、本編に入る。
保存状態は極めて良好な状態とのことで、70年代当時の映像がBlue-rayで蘇る。
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