この「プロゴルファー猿FOREVER」が掲載されてから以降は、『プロゴルファー猿』の大きな展開はあまり見られませんでした。それでも主だったところを挙げてみると、中央公論社から「藤子不二雄ランド・新プロゴルファー猿」「愛蔵版・プロゴルファー猿」の刊行開始(それぞれ89年8月/89年10月)、91年〜92年には全6巻のアニメビデオの刊行、そして94年には文庫版の刊行はされています。
その間、藤子不二雄ランドやてんとう虫コミックスの絶版などもあり、ファンに取っては辛い時代となってしまいました。
ビッグコミック時代(1998〜)『サル』
98年も暮れに押し迫った12月。突然、『プロゴルファー猿』ファンにとっては衝撃とも言える藤子不二雄A先生の新連載が始まりました。ビッグコミック99年1月10日号にて連載開始となった『サル』です。
20年前、プロテストに合格した後、突然表舞台から姿を消した伝説の男・サル。この、大人に成長した20年後のサルは、広大なアメリカを舞台に、今後どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。『プロゴルファー猿』の世界はまだまだ続きます。
アニメ、ゲームも大ヒットしました!
プロゴルファー猿が連載開始されてから、これまでの間に、藤子不二雄を取りまく環境は大きく変わっています。1979年からテレビ放映がスタートされた「ドラえもん」の大ヒットから「怪物くん」「忍者ハットリくん」…数々のヒット作で藤子作品はテレビ朝日系列で続々とアニメ化され、人気を博していました。
そんな藤子アニメブームの中、「プロゴルファー猿」までもが(スペシャル放映という単発企画ではあるが)アニメ化の機会に恵まれました。これが82年10月29日に放映されたアニメスペシャル版です。
このアニメはあくまでも一回きりの単発企画でしたが、これはその後の『プロゴルファー猿』に大きく影響を与えることになります。このアニメ化を機に、『別冊コロコロコミック』で「プロゴルファー猿」が連載スタートしたのです。