Air Supply

エア・サプライ
エア・サプライはオーストラリア のAORを代表するバンドのひとつです。1976年にデビューし、一旦1988年に活動を中止しますが、1991年からオリジナル・メンバーであるグラハム・ラッセル(ギター、ピアノ、ボーカル)とラッセル・ヒッチコック(ボーカル、パーカッション)の二人で再結成し現在に至っています。
エア・サプライが世界的にヒットを飛ばすようになるのは80年代に入ってからで、その当時のメンバーはグラハム・ラッセルとラッセル・ヒッチコック以外に
フランク・エスラー・スミス(キーボード)
ラルフ・クーパー(ドラム)
デヴィッド・モイス(リードギター)
レックス・ゴー(リードギター)
デビッド・グリーン(ベースギター)
の7人組でした。
それでは、エア・サプライの全盛期だった80年代を振り返ります。
Lost in Love
1976年にデビュー・アルバム「 Air Supply」を発売してから、1977年 「The Whole Thing Started」、1977年「 Love & Other Bruises」、1979年 「Life Support」と70年代に4枚のアルバムを発売していたものの大きな成功を上げられずにいたエア・サプライが80年代に入り一躍世界的なスターとなるきっかけとなったのが1980年発売のアルバム「ロスト・イン・ラヴ」です。
エア・サプライの真骨頂である、伸びのあるハイトーンボイスとドラマチックなバラードは本作でも既に完成されています。

ロスト・イン・ラヴ
日本版のジャケットは夏のイメージで売ろうというレコード会社側の意図がダイレクトに表れたデザインとなっていますが、オリジナル・ジャケットはちょっと印象が違います。
面白いですね。

Lost in Love
Amazon.co.jp: ロスト・イン・ラヴ: Air Supply: 音楽
The One That You Love
前作「ロスト・イン・ラヴ」がアルバム、シングル共に大ヒットし勢いに乗ったエア・サプライが1981年に発売したアルバム「シーサイド・ラヴ」です。
アルバムは全米10位とヒットし、シングル・カットされた「シーサイド・ラヴ」が全米1位、「ヒア・アイ・アム」が全米5位、「スウィート・ドリームス」が全米5位と軒並み大ヒットしています。
そして、エア・サプライのジャケットといえば気球です。何故だか分かりませんが、もうイメージが定着してしまってますよね。

シーサイド・ラヴ
Amazon.co.jp: エア・サプライ : シーサイド・ラヴ(紙ジャケット仕様) - ミュージック
Now and Forever
1980年にエア・サプライが米国進出して以来3作目にあたる「ナウ・アンド・フォーエヴァー」は最高傑作との評価を受けており、エア・サプライを代表するアルバムです。
そして、ジャケットがいろいろあって楽しいです。イメージ戦略というやつでしょう。日本での立ち位置がジャケットに表れています。

ナウ・アンド・フォーエヴァー

Now & Forever

Now and Forever
Amazon.co.jp: Air Supply : Now & Forever - ミュージック
Air Supply
エア・サプライとしての完成されたサウンドを持つ80年代に入ってからのアルバム「ロスト・イン・ラヴ」「シーサイド・ラヴ」「ナウ・アンド・フォーエヴァー」からイメージ・チェンジを図ったアルバムが1985年に発売された「潮風のラヴ・コール 」です。
原題は「Air Supply 」で、バンド名をタイトルにしたところに意欲を感じます。
今までのアコースティックでオーケストラルなサウンドから、シンセサイザーを大胆に取り入れたモダンなサウンドに変わっており、外部ライターの楽曲も積極的に取り入れています。
楽曲のクオリティは高く、エア・サプライらしい美しいメロディやハーモニーは健在でです。
ただ、グラハム・ラッセルのオリジナル曲が少なく、リード・ヴォーカルもあまりとっていないのは残念ではあります。

潮風のラヴ・コール
「潮風のラヴ・コール」は全米アルバム・チャートの最高26位になっています。
これ以降は全米のチャートを賑わすことはなくなっていきますが、2005年までコンスタントにアルバムを発表し続けており2016年12月には来日公演が予定されています。
きっと、あお美しいハーモニーを聴かせてくれることでしょう。楽しみです。
それでは、最後に心洗われる「渚の誓い」をお聴きください!