【おもしろ・懐かしい邦題】愛されてるの?嫌われてるの?フランク・ザッパさんの変な邦題集

【おもしろ・懐かしい邦題】愛されてるの?嫌われてるの?フランク・ザッパさんの変な邦題集

 ミュージシャンとして「鬼才」「天才」と言われるフランク・ザッパさんですが、その60枚以上リリースされたアルバムで、日本では、何故か不思議な邦題をつけられていることでも有名(?)です。そんなザッパさんのおもしろ邦題を集めてみました。また、変な邦題ニュー・ホープとしてディ・エルツテも紹介します。


フランク・ザッパ(Frank Zappa)

フランク・ヴィンセント・ザッパ(Frank Vincent Zappa, 1940年12月21日 - 1993年12月4日)は、アメリカ合衆国出身の作曲家、ミュージシャン(シンガーソングライター・ギタリスト)。

フランク・ザッパ

 そんなフランク・ザッパさんですが、日本においては、何故かそのアルバムや楽曲のタイトルが、おもしろ過ぎだ…ということでも、一部の音楽ファンの間では有名であったりします。
 原題が既に「??」の場合もありますが、邦題もちょっとおかしなものもあったり…。
 邦題をつけるのは、おそらく日本のレコード会社の方ではないかと思うのですが、果たして、ザッパさんは、「愛されてるが故に…」そのように奇抜なタイトルなのか、それとも「ちょっと嫌われてしまった…」が故に、そんな突飛なタイトルなのか…疑問に思うようなものが多いのです。
 年代は前後するかと思いますが、集めてみました。

※下画像は、フランク・ザッパさんのバンドに在籍していたギタリスト、スティーヴ・ヴァイとドラマー、テリー・ボジオです。その他、バンドから著名ミュージシャン多数。元レッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・フルシアンテもオーディションを受けるも、年齢が若過ぎたために断られたとか。

高校で楽典や音楽理論を習得し、バークリー音楽大学に入学。
在学中に養った採譜力をかわれ、フランク・ザッパのバンドの採譜役として雇われる。
1980年代には、正式にザッパのバンドにギタリストとして加入。ヴァイに与えられたセクションネームは「Impossible Guitar Part」「Stunt Guitar」「Strut Abuse」などで、名前の通り主に作曲者ザッパの演奏不可能なパートを受け持つ。ライブのソロコーナーで、聴衆やメンバーにミュージカルのスコアを持ってこさせて初見で演奏する芸を披露。ザッパとの活動を続ける傍ら、セッションミュージシャンとして数多のアーティストとも競演する。
1982年、ザッパの演奏をヴァイが採譜したものを集めて、The Frank Zappa Guitar Book が出版される。この年カリフォルニアに移住する。
1984年に、初のソロ・アルバム『フレックス・エーブル』(後に『フレクサブル』に改題)を発表。ザッパの84年ツアーには参加せず。

スティーヴ・ヴァイ

1975年にフランク・ザッパ・バンドに加入。「ブラック・ページ」を筆頭にテクニカルなドラム・プレイを披露。3年間で19枚のアルバム(離脱後のコンピレーション・アルバムを含む)に参加した。ザッパ・バンドではドラミングしながらリードヴォーカルを勤める曲も多い(「パンキーズ・ウィップス」や「アイム・ソー・キュート」等)。ザッパの唯一の来日時にも帯同している(その一部はザッパの「You Can`t Do That On The Stage Any More」でも聴くことができる)。

テリー・ボジオ

ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ

1983年。
Frank Zappa – guitar, vocals, drum machine, ARP 2600
Steve Vai – guitar, acoustic guitar
Ray White – guitar, vocals
Roy Estrada – vocals
Bob Harris – boy soprano
Ike Willis – vocals
Bobby Martin – keyboards, saxophone, vocals
Tommy Mars – keyboards
Arthur Barrow – keyboards, bass, micro bass, rhythm guitar
Ed Mann – percussion
Scott Thunes – bass
Chad Wackerman – drums
Vinnie Colaiuta – drums
Craig Twister Steward – harmonica
Dick Fegy – mandolin
Marty Krystall – saxophone

The Man from Utopia(ザ・マン・フロム・ユートピア)

 原題「ザ・マン・フロム・ユートピア(The Man from Utopia)」が、何故に「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパ・パ」になるのか…とっても不思議ですが、そんなタイトルのアルバムが1983年にリリースされました。
 この時期は、確かに、CMで「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・キンチョール」が流行っていましたが…。
 ザッパさんとどんな関係があるのか…???

イリノイの浣腸強盗

フランク・ザッパ - リードギター、 ボーカル
レイ・ホワイト - リズムギター、ボーカル
エディ・ジョブソン - キーボード 、ヴァイオリン、ボーカル
パトリック・オハーン - ベース、ボーカル
テリー・ボジオ - ドラムス、ボーカル
ルース・アンダーウッド - パーカッション、シンセサイザー
ドン・パルド – ナレーション
デイヴ・サミュエルズ - ティンパニ、ヴィブラフォン
ランディ・ブレッカー - トランペット
マイケル・ブレッカー - テナー・サックス、フルート
ルー・マリニ – アルト・サックス、フルート
ロニー・キューバー - バリトン・サックス、クラリネット
トム・マローン - トロンボーン、トランペット、ピッコロ

Zappa in N.Y. (アルバム)

 このアルバムの6曲目で、原題は「ザ・イリノイ・エネマ・バンディット (The Illinois enema Bandit)」です。 確かに「enema」は「浣腸」、「Bandit」は山賊、盗賊の意味があって、これは直訳なのかどうなのか…? ごろ合わせとしても、もうちょっと考えた方が良かったかも??!!
(「それがザッパさ~!」と言われてしまいそうです)。
 既に2曲目から頭痛がしてきたような…?!

鼻クソマン

「ユー・キャント・ザット・オン・ステージ・エニモア 4」
の中の10曲目(ディスク2)に入っています。

You Can't Do That On Stage Anymore - Vol. 4

 原題は「The Booger Man」です。
 確かに、直訳で「Booger 」は鼻クソです。
 邦題じゃなくて原題もかなり妙ちくりんなザッパさんです。
 そういえば、ザッパさんですが、鼻クソには縁があるようです。
 かなり昔、音楽雑誌を読んでいて「今年、来日したミュージシャンについて」書かれた記事があったので、読んでみました。その中にザッパさんも入っていたのですが、その感想が音楽ではなく、
「ザッパは、座っているソファに鼻クソをつけて帰っていった…」
 と書いてありました…。
 もうかなり昔のことなのですが、その部分だけ何故か鮮明に覚えています。以来、私の中でザッパさんは「鼻クソに縁がある方」になっております。

黄色い雪の下にはウンコがあるから食べちゃだめ

「ドント・イート・ザ・イエロー・スノー」

DON'T EAT THE YELLOW SNOW

 原題は上記の通りで「黄色い雪は食べちゃだめ」とはありますが…
 ウ〇コについては、歌詞を全部見てないのでわかりませんが…そんな内容なのでしょうか?
 鼻クソにウ〇コに…ザッパさん、普段はどんな生活をされているのでしょう??

フランク・ザッパの○△□→たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を教えなかった船

アルバム「シップ・アライヴイング・トゥ・レイト・トゥ・セーブ」

Ship Arriving Too Late to Save

 最初は「フランク・ザッパの○△□(まる・三角・四角)」というアルバム・タイトルだったのを、さすがに「これは、ないだろ?!」と変更になった後のタイトルが「たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を教えなかった船」?!
 タイトル変更となっても、そこはザッパさんなので、やっぱりどこか変です!
 そして、アルバム・タイトルも妙ですが、楽曲の邦題もなんかおかしい…、オン・パレードのアルバムです。
 順を追って紹介します。

邦題「いまは納豆はいらない」

 1曲目の「No Not Now(ノー・ノット・ナウ)」が「いまは納豆はいらない」です…。
 まあ、確かに「ノット」がナットと聞こえることが多いので、ノー・ナット・ナウ…いまは納豆はいらない、になるのかな…と思いますが…。
 歌詞を見てないのですが、納豆の歌なのでしょうか????
 ザッパさんも語呂合わせをよくなさるそうですが、邦題まで語呂合わせ…というべきか、空耳? というべきか…。
 邦題はそんな感じですが、この曲、好きです。割と聴きやすいと思います。ぜひ聴いてみてください。

邦題「えー、うっそぉ、ホントー?」

 2曲目「Valley Girl」が「えー、うっそぉ、ホントー?」。
 どうやら、曲中にザッパさんが喋るシーンがあり、それがギャルぽく聞こえるから…との見解があります。
 よく考えたな…というべきか、どうか迷ってしまいますね!

二つ結びもなんとなく似合っているザッパさん。
怖い…!

ギャル・ザッパさん

邦題「ア、いかん、風呂むせて脳わやや」

 3曲目の原題「I Come From Nowhere」は、「ア、いかん、風呂むせて脳わやや」。
 これも語呂合わせ? 空耳というべきでしょうか?
 「アイ・カム・フロム・ノーウェア」で、脳わやや…。
 ほんとに、なんとなく書いてるだけでも脳が「わややや~」となってきそうな気が…!

邦題「娘17売春盛り」

 最後6曲目の「Teen-Age Prostitute」が「娘17売春盛り」です。
 十代の売春婦という原題が、なんだか間違って「~盛り」になったようです…。
 なんだかこのアルバムの邦題をお考えになったレコード会社の方(でしょうか?)は、案外、邦題をつけていて楽しんでいらっしゃったかも?

黙ってギターを弾いてくれ

フランク・ザッパ - リードギター
アイク・ウィリス - リズムギター
ウォーレン・ククルロ - リズムギター、エレクトリック・シタール
デニー・ウォリー - リズムギター
レイ・ホワイト - リズムギター
スティーヴ・ヴァイ - リズムギター
トミー・マーズ - キーボード
ピーター・ウルフ - キーボード
ボブ・ハリス – キーボード
アンドレ・ルイス - キーボード
エディ・ジョブソン - キーボード
アーサー・バロウ – ベース
パトリック・オハーン - ベース
ロイ・エストラーダ - ベース
ヴィニー・カリウタ - ドラムス
テリー・ボジオ - ドラムス
エド・マン - パーカッション
ジャン=リュック・ポンティ - バリトン・ヴァイオリン

Shut Up 'n Play Yer Guitar

 1981年リリース当時はLP3枚組という大作です。
 「黙ってギターを弾いてくれ」は原題そのままですが、レコード会社の邦題を考える方の願いもこもっていそうな題です。
 たくさんの楽曲がありますが、これまた不思議な原題もあり…その中でも「??」なのは…

邦題「舟だがや」

 原題は「Ship Ahoy」です。
 【おおい、アホイ (ahoj、ahoy、ahoi) は、ヨーロッパのいくつかの言語で使われる挨拶である。(Weblio参照)】
 「舟だよ!」みたいな感じでしょうか?
 それがなまって「舟だがや」…なるほど…と何故か感心してしまいました。

ザッパさんへ続け!変な邦題のニュー・ホープ(?)

 邦題がおもしろい曲もいろいろありますが、アルバム全体的に「何か…おかしい?!」と思うことはそれほどないように思います(ザッパさんのぞき)…と思っていたら、ニュー・ホープ(新しくはないですが)がいました!

ドイツ出身のパンク・バンドです。

ディ・エルツテ

ネオナチ糾弾の歌、22年の時を越え1位に 難民を応援:朝日新聞デジタル

 「セクシー不精ヒゲ」「ドラキュラ斜陽族」「持続性陰茎勃起症」をはじめ、「横わけノーフューチャー」「や・ば・い・よ・髪型」「ホモダチS&M」…これは直訳なのでしょうか?
 ドイツ語なのでよくわからないのですが、横わけには未来がない歌…だったのでしょうか?
 ものすごく不思議な邦題だと思いませんか?

横分けといえば…?!
まったく関係ないのですが、どうしても思い出してしまって…!
※ダウンタウンの「ごっつええ感じ」より

横分金蠅(ボーカルのヒデ)

ちょっとしたまとめ

 今回は思わず二度見してしまいそうなほど、変わった邦題として、フランク・ザッパさんとドイツのバンド、ディ・エルツテにスポットを当ててみました。
 いかがでしたでしょうか?
 70年代~80年代頃の邦題には、「恋の~」というものが多かったように思いますが、今回のタイトルには、まったくありませんでした…ぶっ飛び過ぎなタイトルばかりで…!
 もしかしたら、押入れの中で眠っているレコードの中にも、おかしな邦題があるかもしれないですね!
 もしあったら、ぜひおしえてくださいね。
 では、最後まで読んでいただきありがとうございました。

関連する投稿


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

伝説のライブを劇場で!『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』の日本初上映が決定!!

WOWOWの配給で、映画『リアム・ギャラガー:ライブ・アット・ネブワース 2022』が10月17日(金)より日本初上映されることが決定しました。


【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

【訃報】英ロック歌手、オジー・オズボーンさん死去。ロックバンド「ブラック・サバス」など

イギリスのヘヴィメタル・ミュージシャンとして知られるオジー・オズボーンさんが22日、亡くなっていたことが家族によって明らかとなりました。76歳でした。


英ロックバンド「オアシス」唯一の公式インタビュー本『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』が発売!!

英ロックバンド「オアシス」唯一の公式インタビュー本『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』が発売!!

光文社より、イギリスのロックバンド「oasis(オアシス)」の公式インタビュー集「Supersonic: The Complete, Authorised and Uncut Interviews」の翻訳書籍『スーパーソニック 完全、公式、ノーカット・インタビュー』の発売が決定しました。


伝説のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が全世界で大ヒット!大好評につき日本国内での追加上映が決定!!

伝説のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』が全世界で大ヒット!大好評につき日本国内での追加上映が決定!!

4月24日に公開された、伝説のロックバンド「ピンク・フロイド」のライブ映画『ピンク・フロイド・アット・ポンペイ』の限定上映が全世界で大ヒットし、日本でもその熱狂を受け追加上映が決定しました。5月9日以降、全国の劇場で随時上映がスタートします。


最新の投稿


世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

世界が熱狂!葛飾商店街×『キャプテン翼』コラボ「シーズン2」開催!新エリア&限定メニューで街を駆け抜けろ!

葛飾区商店街連合会は、2025年10月10日より『キャプテン翼』とのコラボイベント「シーズン2」を亀有・金町・柴又エリアで開催。キャラクターをイメージした限定メニューやスタンプラリーを展開し、聖地巡礼と地域活性化を促進します。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。