元WBC世界フライ級王者『勇利アルバチャコフ』が残した功績~現在

元WBC世界フライ級王者『勇利アルバチャコフ』が残した功績~現在

勇利アルバチャコフは、ペレストロイカの時代に旧ソ連のロシア共和国ケメロヴォ州タシュタゴルから日本にやってきた。外見は東洋人、「ユーリ海老原」のリンク名で試合に出場していたこともある。12歳でボクシングを始めた勇利は、アマチュア時代に世界とヨーロッパタイトルを獲得しているロシアのボクシングエリートだ。フライ級で9防衛を果たし、最強の右ストレートKOは、観客を魅了した。プロボクシングWBCフライ級王者の戦績や功績。彼の妻や勇利アルバチャコフは現在、ロシアで何をしているのか。


元WBC世界フライ級王者『勇利アルバチャコフ』

勇利アルバチャコフ(ゆうりアルバチャコフ、本名はユーリ・ヤコヴレヴィチ・アルバチャコフ)は、1966年10月22日、旧ソ連のロシア共和国ケメロヴォ州タシュタゴルに生まれたアジア系ロシア人(民族名、テュルク系ショル人)のプロボクサー、プロボクシング・トレーナー。

日本では協栄ボクシングジムに所属していた。

勇利アルバチャコフは、12歳でボクシングを始め、アマチュア時代に世界とヨーロッパタイトルを獲得している。

勇利アルバチャコフがロシア時代に獲得したタイトル

1984年-ソ連のスポーツのマスターの候補
1986年-若者の間ソ連のチャンピオン
1987年-ソ連の人々のゲームの勝者
1988年 -チェコスロバキアの「グランプリ」を受賞
1988年-ルーマニアトーナメントの勝者"黄金のベルト"
1989年 -成人ソ連チャンピオン
1989年-アテネのヨーロッパチャンピオン
1989年-モスクワでの世界アマチュアチャンピオン

ロシアのプロボクシング・フライ級のチャンピオン

勇利アルバチャコフは、ロシアのプロボクシング・フライ級のチャンピオンだ。
日本では第29代WBC世界フライ級王者で、9度の防衛に成功している。
日本のジムに所属する世界同級王者として過去最多の連続防衛記録である。

ペレストロイカ政策の一貫として、日本に移住する

世界とヨーロッパのアマチュア選手権を獲得した、勇利アルバチャコフは、ソ連のアマチュアボクシングのスターだった。

当時のソ連の最高指導者ゴルバチョフによるペレストロイカ(改革)プログラム・民主化の一環として「旅行・移住の自由化」を受け、勇利アルバチャコフはオルズベック・ナザロフとともに日本に来た。
日本では共栄のボクシングジムに所属した。

1990年2月1日、「チャコフ・ユーリ」というリングネームでバンタム級でプロデビューする。
わずか13か月の間に右ストレートで7連続KO勝ちする。

ユーリ・海老原VSスバチャイ・チャレームスリ(タイ)
1992年4月、当時の勇利アルバチャコフには、「ユーリ海老原」名で戦っていた。

この時、勇利アルバチャコフは25歳。11戦11勝10KOを決めた。WBA,WBCともに3位。
相手のスバチャイは12戦9勝2KO3敗で、これまでダウンしたことがなかった。

1991年に、ジムの先輩の元世界チャンピオンの海老原博幸にあやかり「ユーリ海老原」にリング名を変更する。その年の7月に、彼は第一ラウンドノックアウトで、日本フライ級タイトルを獲得した。

ユーリ・海老原から、勇利アルバチャコフにリンク名の変更

当初「ユーリ・海老原」名でボクシングの試合に出場していた、アジア系ロシア人の東洋的な外見の勇利アルバチャコフのことを、日本人と思っていた観客も多かった。

1993年に世界タイトルを獲得した後、彼はリング名から「海老原」を取り、勇利アルバチャコフに変更する。
尚変更理由は、彼のナショナリズムに起因していると思われていたが、「エビ」の発音がロシア語で女性器や性交といった卑猥な意味と同じなので、変えたかっと語っている。

勇利アルバチャコフのボクシングの階級フライ級は、108~112(48.99kg~50.80kg)、平均身長は161~162cm。

日本人のボクサーでは、白井義男、ファイティング原田、海老原博幸、大熊正二、内藤大助、亀田大毅などがフライ級で試合を行っている。

世界フライ級王者、勇利アルバチャコフの日本での活動と引退

1992年9月にリリースされたシャ乱Qのデビューアルバム「炸裂!へなちょこパンチ」のジャケット写真、シャ乱Qメンバーと勇利アルバチャコフ。この時はまだ、WBCからチャンピオンベルトが届かず、鬼塚勝也のベルトを借りて撮影した。

勇利アルバチャコフの写真集

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