Eric Carmen

Eric Carmen
一般にエリック・カルメンはラズベリーズの一員としてデビューしたように思われているのではないかと思いますが、その前に「Cyrus Erie 」というバンドで大学生の時にデビューしています。その時のメンバーであったギタリストのWally Brysonと友人の Dave Smalley 、 Jim Bonfantiと一緒に結成したのがラズベリーズです。
ラズベリーズは、1972年にファースト・アルバム「ラズベリーズ」を発売し、1975年の解散までに4枚のオリジナル・アルバムを発表しています。
活動期間こそ短かったものの、多くのヒット曲を放っており、ビートルズ直系ともいえるポップなギター・サウンドの素晴らしい楽曲を多数残しています。

ラズベリーズ
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デビュー・アルバムに収録されている全米5位となった「Go All The Way」です。イントロはローリング・ストーンズを彷彿させますが、メロディアスなエリック・カルメンの歌や中盤の、「カモン、カモン」という掛け声はビートルズですね!
ラズベリーズ解散後、エリック・カルメンはソロ活動を行うようになり、1975年にファースト・ソロ・アルバム「サンライズ」を発表します。
アルバムには全米シングル・チャート第2位となった「オール・バイ・マイセルフ」、全米11位の「恋にノー・タッチ」が収録され、アルバムは全米22位になっています。

サンライズ
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いつ聴いても心を打たれるいい曲ですね。
Boats Against the Current
F・スコット・フィッツジェラルドの小説「華麗なるギャツビー」の一節から採られたというタイトルが付けられた2枚目のソロアルバム「雄々しき翼」は1977年の発売です。
ブルース・ジョンストンをはじめ多彩なゲストが参加しており、とても豪華です。
収録されている「雄々しき翼」、「愛をくれたあの娘」、「マラソン・マン」の3曲がシングル・カットされています。

雄々しき翼
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Change of Heart
全米19位というスマッシュ・ヒットとなった「チェンジ・オブ・ハート」を含む1978年のソロ3枚目のアルバム「チェンジ・オブ・ハート」です。

チェンジ・オブ・ハート
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70年代発表された3枚のソロ・アルバムはどれをとっても素晴らしい出来です。時代を超えて今も聴く者の心を鷲掴みにする名盤です。
80年代に入っても質の高いアルバムを発表していきますが、残念ながらセールス的には思わしい結果を残すことは出来ていません。
1980年に発売された4枚目のアルバム「トゥナイト・ユア・マイン」にしてもそうで、非常に意欲的な作品ですが全米アルバム・チャートの最高位は160位にとどまっています。

トゥナイト・ユア・マイン
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再びセルフ・タイトル・アルバム(1枚目のソロ・アルバムの邦題は「サンライズ」ですが、オリジナルは「Eric Carmen」です)を付け1984年に発売された5枚目のアルバムにしてもセースル的には失敗してしまいます。
それだけが原因というわけでもないのでしょうが、次のアルバムは1998年まで待たなければならなくなります。

エリック・カルメン
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80年代以降あまり好調とはいえないエリック・カルメンですが、2004年には実に31年ぶりにラズベリーズが再結成されライブを行っています。オリジナル・メンバーでのラズベリーズのライブは好評で、その年の年間のベスト・コンサートに選ばれました。
繊細なメロディを紡ぐエリック・カルメンの歌。久しくソロ・アルバムは発表されていませんが、またいつの日にか素晴らしい歌声を聞かせてくれることを期待しています。