90年代に入り、武田鉄矢以来となる長髪の男性タレントが人気を獲得し始める。
木村拓哉や江口洋介らがテレビドラマやCM、雑誌で颯爽と長髪をなびかせる姿は、世の女性だけでなく、男性までをも虜にしていった。その長髪はいつしか「ロン毛」と呼ばれ、市民権を得ていくのだった。

元祖・ロン毛俳優!?武田鉄矢
木村拓哉(キムタク)
ロン毛の代表格はやはりキムタクと呼ばれ、ananの「抱かれたい男」ランキングで第1位を維持し続けた、90年代最高のアイコン・木村拓哉だろう。
20代に入った木村拓哉は、ショートカットの好青年のイメージから、少し不良っぽくも女性的な一面をも併せ持った「ロン毛」を武器に人気を獲得していった。
彼の髪の伸びと視聴率の伸びは比例していたのではと感じてしまうほど、その人気の上昇と共に「木村拓哉=ロン毛」の図式は確立された。
そして、同時に街には「キムタク風ロン毛の兄ちゃん」が多数出現していくことになった。

人気ドラマ「あすなろ白書」の頃はまだショートカット

ロン毛になった木村拓哉(キムタク)

色気もあった木村拓哉(キムタク)

織田信長の役で髪を束ねてみたり

タオルを巻いてみたり
江口洋介
90年代初期のロン毛と言えば江口洋介を推す声も多いだろう。
1987年に映画「湘南爆走族」で主人公・江口洋助役に抜擢され、一躍有名となった江口。
その後、「東京ラブストーリー」「愛という名のもとに」といった人気トレンディドラマに出演し、スターへの階段を駆け上っていった。
185cmの長身にサラリとなびかせるロン毛がトレードマークであった。

江口洋介もロン毛を浸透させた一人!

月9ドラマ「ひとつ屋根の下」のあんちゃん!ロン毛とキャップがセットだった!
とんねるず・石橋貴明
とんねるずの冠番組だった「生ダラ」の企画で、ミラノコレクションにモデルとして出るためにロン毛にしていた石橋貴明。
髪を伸ばしたが、オーディションで髪を切るよう指示され、髪を切ってミラノコレクションに出ることになった。
また、番組から「カトちゃんペ」をやるよう指令が出て、石橋は、ステージ上で控え目にカトちゃんペをやっていた記憶がある。

サラサラのロン毛だった!

とんねるず・石橋貴明

とんねるず!
宅八郎
1962年8月19日生まれ。「オタク評論家 宅八郎」として知られた存在。
物書きであり、ホストかつアドバタイジング・ディレクター、また、ミュージシャン、DJ、とび職としての顔ももつ。
森高千里のフィギュアとマジックハンドに紙袋を持つという姿で『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』や『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』などのようなテレビ番組をはじめとする各種媒体に出演し、オタクの第一人者として人気を獲得した。
ちなみに学生時代は短髪で眼鏡もかけていなかったそう。また、90年代前半の彼のファッションは、戯画的にオタクを演出するために敢えてダサイ服に着替えていたものだった

森高千里×ロン毛=宅八郎!!

おたく評論家・宅八郎

ロン毛に眼鏡はやはり宅八郎!知的な印象も!
前園真聖(ゾノ)
日本屈指のドリブラーとして90年代中盤の日本サッカー界を盛り上げた。
メキシコ大会以来、28年ぶりに日本サッカーをオリンピックの舞台へ導いた立役者でもある前園真聖。1996年のアトランタオリンピックでは、優勝候補のブラジルに1-0で勝利し、「マイアミの奇跡」と呼ばれた。
そんな活躍もあり、CMや雑誌に引っ張りだことなった。
同年のAC公共広告機構のCMに出演。「いじめ、カッコ悪い」が話題となった。もちろんロン毛だ。

「ロン毛、カッコ良い。」だった前園真聖(ゾノ)

前園さんのゆーとーり!

親友・中田英寿と「ラ王」のCM出演!
三浦知良(カズ)
説明不要!日本サッカー界のキングカズこと三浦知良。
90年代中盤のJリーグや日本代表の中心には、常にカズがいた!
1994年にセリエAへ挑戦するが、デビュー戦でACミランの名DFフランコ・バレージと激しくぶつかり、鼻骨骨折してしまう。
セリエAでは思うように得点を伸ばせなかったが、髪はすっかり伸び、イタリアの雰囲気に非常にマッチしていた。
ちなみに全てを狂わされた骨折からの復帰後に、ダービーマッチで得点を奪い、日本のエースとして底力をみせつけた。

三浦知良(カズ)

イタリアのセリエA・ジェノアでプレーしていた頃の三浦知良(カズ)

ロン毛へ向けて伸ばしているところ!?
続々と「ロン毛俳優」の画像を~!

三上博史

長瀬智也

安藤政信

ふかわりょう
最後は堀江貴文(ホリエモン)のロン毛時代!

堀江貴文(ホリエモン)、当時24歳

似合うもん!

二人とも頭良さそう!
2004年に大阪近鉄バファローズ買収に関して、話題となった頃は既に短髪で、爽やかなイメージがあったが、90年代はロン毛だったホリエモンこと堀江貴文(彼の場合、髪型を気にする時間もない位忙しかったのかもしれないが)。
当時、市民権を得ていたロン毛だが、今となっては「ロン毛」という言葉自体が既に懐かしい事に気付いた。
筆者的には石橋貴明のロン毛が一番懐かしく思うのだが、皆さんはいかがだろうか。
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