ドラマ「最後の恋」とは
ドラマ「最後の恋」は、医者の卵である夏目透と、弟の手術代を稼ぐために見知らぬ人と夜をともにする篠崎アキが、さまざまな困難を乗り越えて愛を育んでいくラブストーリーです。
1997年の夏、TBS系で金曜日の夜10時放送。また同年12月「最後の恋 完全保存版」として全4回総集編が放送されました。
主なキャスト
夏目 透(中居正広)

篠崎アキ(常盤貴子)

呉林美紗子(細川直美)

佐田正一(袴田吉彦)

山崎健二(鈴木一真)

篠崎 潤(川岡大次郎)

弟役の川岡大次郎さんは当時まだ新人だったため、名前の横に(新人)と書いていましたよね。この他に、夏目くんのお父さん役に伊東四朗さん、アキの友達役に西尾まりさんが出演していました。
脚本家は北川悦吏子

ドラマ「最後の恋」の脚本家は、北川悦吏子さん。木村拓哉さんが出演していた「あすなろ白書」や「ビューティフルライフ」、大ヒットドラマの「ロングバケーション」、常盤貴子さんが出演していた「愛してると言ってくれ」など、次々とヒット作を連発。当時「恋愛の神様」と呼ばれていたそうです。
中居正広の恋愛ドラマが見てみたい!

ドラマの制作サイドから「中居正広の恋愛ドラマが見てみたい!」という話が持ち上がり、脚本を北川悦吏子さんに依頼したそうです。それにより、北川悦吏子さんがイメージする中居くんのドラマが出来上がったのです。
このドラマの途中、中居くんは「胃潰瘍」を起こし自宅で倒れてしまったという話もあります。初の恋愛ドラマ、初のラブシーンで、さぞかしストレスが溜まっていたのでしょうね。
「夏目!篠崎!」苗字で呼び合う2人

夏目くんはアキのことをアキではなく、アキちゃんでもなく、「篠崎」と呼びます。アキもまた、夏目くんでも、透でもなく「夏目」と呼ぶのです。この呼び方は最後まで変わりませんでしたね。でも、この呼び方が一番2人には合っている気がします。
入れ替わったカセットテープ

まだカセットテープの時代。夏目くんが試験に使う心音が録音されたテープと、潤が持っていたイェンタウンバンドが歌う「あいのうた」が録音されたテープが間違って入れ替わってしまっていたのです。懐かしいですよね。Charaさんのちょっと気だるい独特な声が、このドラマにぴったりとハマっています。その曲がこちら↓
生きていこうとしてるから
第5話での最後のシーン。アキは夏目くんに「ねえ…夏目は…、私が可哀想だから好きなの?」と聞きます。「…違うな」と間をおいてから夏目くんはこう答えるのです。「生きていこうとしてるから」「どんな時でも、どんな状況の中でも生きていこうとしているから…」と。
とても重くて、心に響く言葉だと思いませんか。色んなことを乗り越えてきたからこそ言える言葉。私はこのセリフが好きです。
潤がアキに宛てた手紙
手術をして治ると思っていたアキの弟・潤は突然亡くなってしまいます。潤が亡くなる前にアキに宛てた手紙の中の文章です。「どうか泣かないでください。姉ちゃんがない時、雨が降ったら、それは俺の涙です」。
これを読んだら泣いてしまいますよね。このシーンを見て、号泣した人がどのくらいいたでしょうか。
マジックで黒く塗りつぶした写真
潤と2人で撮った写真を、お客を取るたびに少しずつマジックで消していたアキ。アキが真っ黒になった写真を夏目くんは「こんなことしちゃだめだよ」って綺麗にしてくれたのです。そのときの様子を話すアキと聞いている夏目くんからこぼれる涙。せつなすぎるシーンでした。
夏目からアキへのプロポーズの言葉
最終話のラストシーン。「三十になっても四十になっても五十になっても一緒にいよう!」これが夏目くんからアキへの2度めのプロポーズの言葉でした。このセリフを聞いて、胸キュンした人もいるのでは?
主題歌「伝えたいことがあるんだ」小田和正
主題歌は小田和正さんの「伝えたいことがあるんだ」でした。「好きだ」というピュアな気持ちがストレートに伝わってくる歌ですね。
最終話の視聴率は20.4%

最終話「ラストシーン」
ドラマ「最後の恋」関東地区の初回視聴率は19.0%、最終話の視聴率が20.4%、平均視聴率は16.8%でした。
単行本&DVD
1999年に発売された文庫本です。当時686円(税別)でしたが、今では1円なんですね。びっくりしました。本を読んでいてもドラマのシーンがよみがえって涙するのに…
2000年に発売されたDVD-BOX です。全11話すべてが収録されています。持っているファンの人もいるのでは。雨に濡れている夏目くんとアキの表情が印象的ですね。
まとめ
いかがでしたか。
ドラマ「最後の恋」は、中居正広さんが20代の時の作品です。今では恋愛ドラマNG!の中居くんが出演している貴重なもの。中居くんとしては、恋愛ドラマは恥ずかしいし、照れくさいし、苦手なんでしょうね。しかし、このドラマを好きな女性ファンも多く、中居くんのドラマ出演を強く願っているファンも多いようです。40代になった中居くんの恋愛ドラマも見てみたいものですが…そんなファンの願いが叶う日が来るのでしょうか。いつか来るといいですね。