歴史が長い日立ルームエアコンのキャラクター『白くまくん』
1959年(昭和34年)にはエアコンに「白くまマーク」を取り入れた日立。
そして、1975年(昭和50年)には『白くまくん』の名称を使い始めた。
それから40年以上に渡って『白くまくん』キャラクターを展開。
2016年現在の『白くまくん』は7代目である。
初代『白くまくん』(1975年に登場)
実は『白くまくん』の名称を使い始めた段階ではキャラクターはイラストではなく実写版。
モデルは、オスのホッキョクグマである。

初代『白くまくん』

【画像】初代『白くまくん』のCM
2代目『白くまくん』(1980年に登場)
初代「白くまくん」よりさらに親しみやすいものを!と実写からイラストのキャラクターに変わった2代目「白くまくん」。
2代目「白くまくん」の作者は「OSAMUGOODS」などで有名なイラストレーター・原田治氏。
原田氏ならではのやわらかいタッチで表現された「白くまくん」は、愛くるしい表情をもって多くの人に可愛がられた。

2代目『白くまくん』
3代目『白くまくん』(1983年に登場)
2代目よりも、さらに白くまらしいものを!ということで誕生したのが、この3代目「白くまくん」。
作者はムーミンの作画スタッフでもある熊田イサオ氏。

3代目『白くまくん』
4代目『白くまくん』(1987年に登場)
4代目はイラストレーター・ひこねのりお氏によりカップルで登場した「白くまくん」。
このとき初めて「白くまくん」の愛称を公募。
約2万6000件を超える応募の中から見事選ばれた愛称は「風太」と「はるか」。
さわやかエアコンのイメージにピッタリということで、ふたりの愛称は決められた。
その後、ふたりの間には子供が誕生。
さらに子供が成長していくというストーリーも展開され、この4人家族のほのぼのとしたムードは日立ルームエアコンのイメージづくりに大いに貢献した。

4代目『白くまくん』
5代目『白くまくん』(1994年に登場)
日立ルームエアコンにシンボルの白くまマークが登場してから35年。
その35周年記念と同時に誕生したのが、この5代目「白くまくん」である。
作者のユタ・ヨシダ氏は、この記念すべき「白くまくん」を制作するにあたり、たくさんの白くま写真集を買い込んで研究したという。
『とにかく本物のしぐさが可愛いので、その感じが出せたらとがんばってみました。この白くまくんは人間にたとえれば小学校3年生くらい。長く親しまれるように飽きのこないスタイルにしようと思いました』と、ヨシダ氏が語るとおり、8年間の長期間に渡って起用された。

5代目『白くまくん』
1994年からCMのイメージキャラクターとして瀬戸朝香を起用。(1994~1999年)
瀬戸朝香がメインで『白くまくん』は脇役になってしまった。
ここから『白くまくん』は暗黒時代に突入していく。
6代目『白くまくん』(2002年に登場)
2002年、日立ルームエアコンの生誕50周年を記念して、登場することとなった6代目『白くまくん』。
キャラクターデザインは、イギリス生まれでオーストラリアを拠点に活躍中のラッセル・テイト氏。
初めて外国人イラストレーターが起用された。
だが消費者のウケがあまり良くなかったのか、たった2年間と歴代で一番短い起用期間であった…。

6代目『白くまくん』
7代目『白くまくん』(2004年に登場)
7代目の白くまくんは、再び親子で登場。
キャラクターデザインは大木理人氏。
細かい性格も設定されており、お父さんはいつものほほんとして温厚。
そんな父親が大好きな息子くまは好奇心おう盛でやんちゃ坊主。
でも時には楽天的な父親を心配する、しっかりした性格の持ち主であるとのこと。

7代目『白くまくん』
久々に『白くまくん』らしいCMが戻ってきた。
2007年からは「ステンレス・クリーン 白くまくん」のシンボルキャラとして、ステンレスボディを身にまとった「ステンレス小ぐまくん」も登場している。
このまま安泰かと思いきや、7代目『白くまくん』が6年目に突入した2010年、またも試練が訪れる。
2010年7月からジャニーズの人気グループ『嵐』がイメージキャラクターに起用される。
だが、『白くまくん』の不幸はまだ終わらない。
遂にはCM出演を犬に奪われてしまった『白くまくん』。
幼い頃、『白くまくん』のぬいぐるみ欲しさにエアコンを日立製にしてもらった私にとっては何とも悲しい事態である。
タレント起用も構いませんが、是非とも愛らしい『白くまくん』の出演復活をお願いします。
日立さん。
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