NHK連続テレビ小説第48作目「ひらり」
 1992年10月~1993年4月まで放送されました。
 視聴率はなんと、最高42.9%。平均でも36.9%という、大人気ドラマでした。
 
  	連続テレビ小説 48作目
連続テレビ小説 ひらり | NHK名作選(動画他)
主演:石田ひかり
 1990年代にトレンディドラマの主演やNHK紅白歌合戦の司会もされたりと、大活躍でした。
その後、2001年にNHKの職員である訓覇圭さんと結婚され、現在は2児の母です。
 
  	石田ひかりさん
石田ひかり / 画像一覧 - MusicHubz
お姉さんは 石田ゆり子
美人姉妹なんですね。アラフォーとは思えないくらいお綺麗で、瑞々しいお方です。
 
  	脚本:内舘牧子
 横綱審議委員会審議委員もされた内舘さん。2009年当時、因縁の仲だった、トラブルメーカーの元横綱・朝青龍関との一コマです。
 心臓疾患から回復された内舘さんに話しかけた朝青龍関。
 
 
  	二枚目だった?!渡辺いっけい
 
  	 渡辺いっけいさんといえば、「ガリレオ」の万年助手、栗林でおなじみです。
三枚目の役どころが多いように感じますが、このドラマでは若い女性二人からも思いを寄せられるという役です。意外な渡辺さんが発見できるかも?!
あらすじ
 両国国技館のある両国で育った薮沢ひらりは、税理士を目指していましたが、大好きな大相撲と関わる仕事をしたいため、簿記の専門学校を退学します。
 ですが、女といえば女将さんくらいの、女人禁制の世界である角界では、なかなか受け入れてもらえません。やっと、力士御用達の洋服屋さんのアルバイトにつくことができました。
 いつしか、「便所サンダル」と言っていた両国診療所の医者・竜太に恋をします。積極的にアプローチしますが、竜太はひらりを子供扱いするばかり。そうこうするうちに 姉のみのりも竜太が好きなことがわかり、三角関係になってしまいます。ひらりのことをかわいく思いながらも、竜太は情熱的なみのりを選ぶのでした。
 失恋したひらりですが、竜太の仕事の影響や、尊敬する親方、梅若虎男の「梅若部屋」の手伝いをしながら、栄養学に興味を持つようになります。そして、相撲とかかわる仕事として栄養士となる道を選んだのでした。
 
  	キャスト
藪沢ひらり(石田ひかり)
 ちゃきちゃきの江戸っ子娘。20歳。大好きな相撲の世界に関わる仕事を目指しています。角界は男の世界のため、いろんな問題にぶつかりながらも、江戸っ子のきっぷのよさと明るさ、下町の人々の応援で相撲部屋専属の栄養士として活躍していきます。
藪沢みのり(鍵本景子)
 ひらりの姉。25歳。丸の内のOLです。ひらりと対照的な性格で、しっかりものですが、ひかえめで心配性。適齢期で、なかなか縁がないことを気にしています。竜太を好きになり、ひらりとは恋のライバルになります。
 強い情熱で恋人の座を勝ち取りますが、付き合うとうまくいかず、自分を好きになってくれた小林と結婚します。
安藤竜太(渡辺いっけい)
 両国診療所の医師。相撲部屋の嘱託医でもあります。ひらりたちは竜太の履物をみて、「便所サンダル」とあだ名をつけます。
 ひらり、みのり姉妹に好きになられ、みのりの情熱に負け、みのりと付き合いますが、後任の小林にみのりを奪われ、失恋します。
藪沢洋一(伊武雅刀)
 ひらりたちの父。48歳。実家の質屋を継がず、都市銀行の支店長を務めます。一時、左遷や夫婦間の倦怠期などから人生がうまくいってませんでしたが、取引会社への栄転になり、落ち着きを取り戻します。
藪沢ゆき子(伊東ゆかり)
 ひらりたちの母。夫婦間の倦怠期などから、自分の居場所を見つけるために、家族に内緒でマンションを借り、違う日常を過ごす場所を作っていましたが、洋一に見つかり、怒られます。舅の小三郎から質屋を継ぐことを勧められ、自分の居場所を見つけることができ、充実した日々を過ごします。
藪沢小三郎(島田正吾)
 洋一の父。ひらりたちの祖父。先祖代々からの質屋を継いでいます。
深川金太郎(花沢徳衛)
 ゆき子の父。ひらりたちの祖父。鳶の鳶頭。小三郎の幼なじみ。ですが、反発しあっています。
深川銀次(石倉三郎)
 ゆき子の弟。ひらりたちの叔父。43歳。明子のことが好き。キャベツも好き。
梅若虎男(伊東四朗)
 「梅若部屋」の親方ひらりの人生の師匠。
梅若明子(池内淳子)
 虎男の妻。「梅若部屋」の女将。
小林雅人(橋本潤)
 竜太の後任の医師。みのりを好きになり、強引なアタックで竜太から奪い、結婚します。
主題歌 「晴れたらいいね」
 ドリームズ・カム・トゥルーが歌っています。ドラマのヒットと共に、この曲もヒットしました。軽快なテンポの曲でドリカムらしい応援ソングです。
 朝の通勤、通学の脚を軽快にしました。
若貴ブーム
 
  	空前のブーム
「いつもアウェー。ひとりでも応援してくれる人がいればそれでよかった」P1 | 日刊ゲンダイDIGITAL
 大相撲人気もここのところ、遠藤関や琴奨菊関の活躍で「満員御礼」の垂れ幕が下がり、盛り上がりを見せております。
 ですが、ひらりの放送当時、空前の大相撲ブームで沸いていました。その立役者が若乃花関と貴乃花関です。貴乃花関と宮沢りえの婚約や若乃花関の元モデルで客室乗務員の美恵子さんとの結婚など、話題にも事欠かない時代でした。まさにアイドルなみの人気でした。
両国
「両国国技館」
 ひらりの舞台となった両国。相撲の街としておなじみですね。力士をみかけることも多いです。大相撲は年6回行われますが、1月、5月、9月が両国で行われます。
 国技館は相撲以外にも、プロレスやボクシングなどの格闘技の試合に使われことが多いです。
日本相撲協会公式サイト
「両国の町並み」
両国・大相撲観戦を2016倍楽しむ方法 - NAVER まとめ
 
  	のぼりが立ち並びます
 
  	両国駅
 
  	グッズも両国らしく
ひらりは内舘牧子?
 脚本家の内舘牧子さんは好角家であることは、よく知られています。朝ドラのお話が来た時に、まだ、脚本家として自信がなかったとして、一旦は断ろうとしたそうです。ですが、プロデューサーたちから、「相撲好きな女の子の話を書いてください」と言われ引き受けたそうです。
 その後、東京の下町を肌で感じようと浅草に引っ越されます。そこで感じた江戸っ子の人情と都市化が進む街との時代の機微が「ひらり」に反映され、当時の視聴者の心をつかみました。
梅若部屋の力士たち
 力士を演じたのは、オーディションで選ばれた、相撲はド素人の俳優たちだったそうです。
 元前頭2枚目の若ノ海正照の指導を受けて、本番に望みました。
 太れ!という命令に多い人は30kg近く、体重を増やしたそうです。
 こういった、地道な努力がドラマを引き立たせていったのでしょうね。
 日本も元気だったあの頃。日本の国技も元気でした。
 また、元気になって、日本を牽引していって貰いたいものです。
 
     
    




