日本での「光化学スモッグ」の発生は1970年代をピークに減少傾向。ヒートアイランドや中国からの大気汚染物質の流入などの影響により増加している大都市地域もある。
1970年7月18日、東京都杉並区の立正高等学校のグラウンドで運動をしていた女生徒たちが、突然、吐き気や呼吸困難を訴えてバタバタ倒れる怪事件が発生した!
1970年の初報告以来、日本国内では光化学スモッグが多数報告されるようになった。

1970年の初報告以来、日本国内では新型の公害「光化学スモッグ」が多数報告されるようになった。

1970年代の光化学スモッグ掲示板 東京の街並み
光化学スモッグ注意報などの発表延べ日数は、1973年(昭和48年)に300日を超えてピークに達している。
その後減少し、1984年(昭和59年)には100日以下となる。しかし、再び増加して1980年代後半以降は100-200日前後を推移し、2000年と2007年には200日を超えている。
光化学オキシダントの濃度も、2006年から2010年の5年間で環境基準を達成している地点は0.2-0%とほとんどなく、平成24年の環境白書でも「依然として低い水準」とされている。
また2000年前後から、対馬などの離島や西日本、日本海側などで大陸(主に中国)から越境輸送された汚染物質が影響したと推定される光化学オキシダントの高濃度事例が発生して問題となっている。
2002年には千葉県で国内で18年ぶり(千葉県内では28年ぶり)となる光化学スモッグ警報が発表されている。

光化学スモッグ発生図・発生メカニズム
1970年、光化学スモッグの恐怖に対する噂。目に見えない未知の状況に戸惑い困惑した。

光化学スモッグの正体は、毒ガスなの?東京は危ないんじゃない!

光化学スモッグの正体は、恐ろしいガス人間だよ!ガス人間がうろついてる東京は怖いわ!

ガス人間が東京に現れたのかよ!そりゃヤバイな!

光化学スモッグの正体は、透明怪獣だよ!

透明怪獣が東京に出現したんだって!目に見えない怪獣を倒すのは大変だぞ!

透明怪獣はかなりの数らしい。東京や都会に出現するらしいぞ!

光化学スモッグの正体は、透明怪獣の超強力なオナラらしいぞ!

1971年、帰ってきたウルトラマン
光化学スモッグを口実に授業をさぼる児童が続出!

先生!光化学スモッグにやられて、具合が悪いので、保健室で休ませてください!

先生は困った。仮病なのか?本当に具合が悪いのか?非常に判断が難しかったからである。

光化学スモッグの被害を口実に授業をさぼり保健室に逃げる児童が続出した。

仮病の生徒は、休み時間になると、真っ先に校庭に飛び出して遊んでいるのが特徴だった。

授業が始まると・・・先生!めちゃくちゃ具合が悪いんです!保健室で休んでいいですか?
光化学スモッグのため、屋外活動が中止に。楽しみにしていたプールの授業が中止になったりした。

光化学スモッグ注意報発令を知らせる看板

光化学スモッグ注意報が発令されたら、屋外活動が中止に。
学校における光化学スモッグ対策:東京都教育委員会

光化学スモッグ注意報が出ると、体育の屋外授業、プールの授業は中止になった。
国境なき大気、グローバル化する大気汚染

国境なき大気、グローバル化する大気汚染

「大気には国境はないことから、大気汚染の問題も地球温暖化と同じように、グローバルな視野で考えていかなければなりません」と、秋元さん。