70年代からダンス・シーンに革命をもたらした、シック

70年代からダンス・シーンに革命をもたらした、シック

1970年代後半から80年代にかけて一大旋風を巻き起こしたシック。ディスコからはじまり、その影響力はヒップホップにまで及びます。


シック

Chic

シックは、1970年代後半のディスコ・ブームの中心的バンドで、代表曲には全米No.1に輝いた、「おしゃれフリーク」や「グッド・タイムス」などがあります。

デヴィッド・ボウイやマドンナなどのプロデューサーとしても活躍した、ギターのナイル・ロジャースとベースのバーナード・エドワーズのソングライター・チームでもある二人とドラムスのトニー・トンプソンが中心人物です。

1952年9月19日生まれ
ニューヨーク州出身
プロデューサー、ギタリスト

ナイル・ロジャース

1952年10月31日生まれ
ニューコネチカット出身
ベーシスト

バーナード・エドワーズ

トニー・トンプソン

シックは1977年ニューヨークで結成され、当初は男女混合7人組のバンドでした。
但し、ナイル・ロジャースとバナード・エドワーズ以外のメンバーはほとんど固定しておらず、実際には2人のプロジェクト・チームだったといえます。

シック・サウンド

彼ら独自の音楽は、「シック・サウンド」と呼ばれ、70年代後半から80年代初頭にかけてニューヨークを中心に世界中に広まりました。

「シック・サウンド」とは、一度聞くと忘れられない印象的でタイトなリズムに、ストリングスとホーンがからんだものが基本だといえます。
「上品な」「あかぬけた」という意味のバンド名「シック Chic」は、当時大ブームだったディスコ・サウンドのもつ田舎臭さに対するアンチテーゼだったのです。

Chic (1977)

1977年にデビュー・アルバム「Chic」を発表し、1978年のシングル「ダンス・ダンス・ダンス 」がいきなり全米第6位のヒットとなりました。

次作“C'est Chic”の爆発的なヒットの前哨戦。これがデビュー盤だと思いますが、CHICたるアイディアが既に満載、次作ほどのポップさはなくさらにゴリゴリ、コテコテ!“C'est Chic”にすっかりハマってしまった私のような方は歴史的に追ってみる意味がある作品だと思います。 次作もそうですが、プロデューサー業等々で活躍する2人もプレイヤーとして相当腕が達者なんだということが次作以上に感じられると思います。聴きやすく、ということは意識したかもしれませんが、これからやりたいことをやっていくんだというような気合が先行しており、ゴリゴリ、コテコテのワガママな作りにはなっているとは思います。 やや録音がキツいので、ある意味での古臭さは払拭できないと思いますが、こんな感じでファンクを仕立ててきたバンドはないですし、デビュー盤という意味でもCHICにズッポリという方は是非体験していただきたいです。 1曲目は私の子供達も小さい頃からクルマの中で歌ってました。次作より相当泥臭い面はあります。“C'est Chic”を聴いてCHICを追ってみたくなった方は是非オススメしたいです。 ドラム、ベース、ギターをやる方はアレンジ上のアイディアは多く学べるところはあると思います。以降のポップスのコアになっている部分ですよ!

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【収録曲】
1. ダンス・ダンス・ダンス
2. サンパウロ
3. ユー・キャン・ゲット・バイ
4. エヴリバディ・ダンス
5. シック?!
6. 貴方に恋して
7. バンドを作ろう

おしゃれフリーク

C'est Chic (1978)

1978年セカンド・アルバム「エレガンス・シック C'est Chic」を発表。
このアルバムからはシングル・カットされた「おしゃれフリーク Le Freak」が全米ナンバー1ヒットとなりました。

カッコよすぎます。
シック・サウンドは既に完成されていますね。ギターのカッティングもベースラインも素晴らしい!!!

【収録曲】
1. 陽気な仲間
2. おしゃれフリーク
3. 愛のかけひき
4. ハッピー・マン
5. 愛してほしい
6. 僕は自由
7. 愛の勝利
8. ファニー・ボーン

プロデュース

ナイル&バーナードのチームは多くのアーチストをプロデュースしていますが、その代表となるのは、なんといってもダイアナ・ロスのアルバム「ダイアナ」(1979年)とシングル「アップサイド・ダウン」(1980年)でしょう。どちらも大ヒットしています。

ダイアナ・ロスの成功により、次々にプロデュースの依頼が舞い込みます。

その中でもナイル・ロジャースがプロデュースしたデヴィッド・ボウィの「レッツ・ダンス」(1983年)やマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」(1984年)は代表作と言えるでしょう。

グッド・タイムス

Risque (1979)

3枚目のアルバム「危険な関係 Risque」が1979年に発売され、このアルバムからも全米ナンバー1ヒット「グッド・タイムズ」が生まれ、いよいよシックの人気はピークを迎えました。

【収録曲】
1.グッド・タイムス
2. 暑い夏の夜
3. キープ・ダンシング
4. 禁じられた恋
5. ラヴ・ユー
6. ウィル・ユー・クライ
7. 私はどうなるの

Queenの全米No.1ヒットAnother one bites the dust (ベースソロまんまイントロにした盗作)と、 Sugarhill GangのRappers Delightのサンプリングの元となった1曲目。 それだけパクられやすいアイディア豊富な名曲という証拠か? 8分を超える聴きどころは、パクられたベースソロ。 で、驚きは2曲目。 スペイン語を交えたおしゃれな歌で、永遠と同じ歌詞を繰り返す。 これが何とも言えないGrooveを生み出し、永遠に続いて欲しいと思わせる6分を超える甘美な曲。 まるでプログレのバンドかと思わせる演奏時間の長さ。 テクニックに自信があるから演奏時間が長くなるのだと思うが、ひけらかすような鼻に付くものは無い。 3曲目ではタップダンスの靴底の音を披露するし、 4曲目は各人のソロばかりでなく、ストリングスが美しい。このセンスは何処から来るのか? いわゆるブラコンっぽい曲もあるが、下世話な夜のドライブで彼女を口説くみたいな乗りは微塵も無い。 で、踊れるのかと言うと洗練され過ぎでイマイチ踊れない。 と言うよりも演奏技術に耳が行って聴き惚れてしまう。 自らは歌わず、女性2人を主役に据えて歌わせるという発想、 生粋のプロデューサーなんだろうな。 とにかく素晴らしい真似のできない美意識だ。

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この後もシックは「Real People」(1980年)、「Take it off」(1982年)、「Tongue in Chic」(1982年)、「Believer」(1983年)とコンスタントにアルバムを発表していますが、次第にプロデュース業へと移行していき活動停止。

ようやく1992年に再始動となりますが、その間パワー・ステーションなどで活動していたドラムスのトニー・トンプソンは参加せず、その後、2003年に死去。
バーナード・エドワーズも1996年に急死してしまいました。

Chic

因みに、1979年「Good Times」が全米で大ヒットしている頃、ハーレム出身の若者3人組が「Good Times」のリズム・トラックをそのまま使い、「ラッパーズ・ディライト Rapper's Delight」として発表しました。
この3人組がシュガーヒル・ギャングで、この曲は史上最初にチャートインしたラップ曲となり、ヒップホップをメジャーにしポップス界に大革命をおこしました。

シュガーヒル・ギャング

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