【歴史群像】学研の歴史群像シリーズ!日本史オタクにはたまらないバイブルでしたよね!!

【歴史群像】学研の歴史群像シリーズ!日本史オタクにはたまらないバイブルでしたよね!!

「歴女」なんて言葉もなかった私たちの世代。歴史好きは単にマニアやオタクっぽい括りでしかありませんでしたね、私もそのひとり。そんな私たちにとって学研の「歴史群像」シリーズは情報量が豊富で大好きな書物でした!


「歴史群像」シリーズ

歴史好きにとってこの「歴史群像」の読み応え感はたまらなかったのではないでしょうか。

歴史群像

創刊からいまに至るまで

歴史群像

雑誌のルーツは1987年に単発の歴史ムックとして出版された『織田信長』。
後に不定期刊行で歴史物のムックを出版することとなり、『歴史群像シリーズ』と命名された。

『歴史群像シリーズ』は戦国時代を中心に刊行されたが高い人気を博し、学研は歴史総合雑誌として『歴史群像』を創刊。

創刊当時の出版業界はまだバブル景気の余波が残っており、雑誌売り上げは未だ右肩上がりを記録しており、そのような中、三国志ブームも手伝って歴史物に対するブームが沸いていた。

とは言え、競合誌と認識していた歴史読本、歴史と旅などと比較して個性を出す必要は編集部も感じており、学研の強みである図鑑、教材で培った「図解」「絵を用いた再現」などが用いられた。

「図解」「絵を用いた表現」といえばひみつシリーズが思い出されます

学研のひみつシリーズは子供時代の知的好奇心をくすぐる愛読書!あなたは何冊持っていましたか? - Middle Edge(ミドルエッジ)

2009年当時の総括編集長新井邦弘は「"わかりやすく"解説してあげるというノウハウには長けていたと思います。それまで歴史雑誌といえば活字で読ませるものが中心でした」と述べている。

当初、「人物・戦い・事件の検証」に重点を置いていたが、読者より要望の強かった「戦い」を中心に1997年4月から編集方針を大きく転換したと同社のホームページには記載している。

具体的には、平成不況が深刻化し、雑誌離れが顕著となった1990年代後半の社会情勢もあった。そのため1997年からは隔月刊より負担の少ない季刊となった。

また、そうした中で顕著となって現れてきたのは特集の内容によって売り上げ部数が万単位で変動する現象だった。当時の編集部は売り上げの良かった特集について分析を実施し、ミリタリー関係の特集が好評であると結論し、ムックとして『太平洋戦史シリーズ』の刊行を開始、本誌も総合誌の看板は維持したものの、徐々に軍事専門誌としての体裁を強化し、戦史関連の記事を増やして行った。

創刊号以来の特集記事一覧

当初は三国志・戦国モノから

1992年

6月号 諸葛孔明
8月号 反説・関ヶ原の戦い
10月号 項羽・劉邦戦記
12月号 明智光秀の野望

1993年

2月号 官渡の戦いと曹操のすべて
4月号 「日本一の兵」真田幸村
6月号 武田信玄大上洛戦
8月号 島津血戦譜
10月号 ヒトラーの電撃戦
12月号 上杉謙信の「永禄四年」

1994年

2月号 ナポレオン・アウステルリッツ三帝会戦
4月号 機略縦横の賢将・小早川隆景
6月号 ノルマンディ上陸作戦
8月号 鈴木孫一と最強傭兵雑賀衆
10月号 ハンニバル戦記
12月号 土方歳三の最期

1995年

2月号 ワーテルローの戦い
4月号 ドイツ第三帝国の終焉
6月号 不沈戦艦「大和」出撃ス
8月号 本土空襲とB29
10月号 独裁者の真相
12月号 双頭の鷲・ハプスブルグ帝国のすべて

1996年

2月号 「零戦」伝説
4月号 秀吉と豊太閤
6月号 気高き大国フランスの戦争と平和
8月号 南北戦争
10月号 新撰「三国志」
12月号 毛利元就軍団

1997年

2月号 戦国七雄と孫子兵法
春-夏号 クルスク大戦車戦
夏-秋号 バルジ大作戦
秋-冬号 マレー電撃戦

1998年

冬-春号 ロンメル・アフリカ軍団
春-夏号 南太平洋海戦
夏-秋号 キエフ大包囲戦
秋-冬号 スマトラ空挺作戦

1999年

冬-春号 小沢治三郎とマリアナ沖海戦
春-夏号 マンシュタイン戦記
夏-秋号 ガダルカナル奪回作戦
秋-冬号 ハリコフ攻防戦

2000年

冬-春号 インド洋作戦
春-夏号 クレタ降下作戦
夏-秋号 沖縄1945
秋-冬号 トブルク攻防戦

2001年

2月号 真珠湾作戦
4月号 珊瑚海海戦
6月号 旅順攻防戦
8月号 ノルマンディー防衛作戦
10月号 硫黄島攻防戦
12月号 大陸打通作戦

2002年

2月号 マーケット・ガーデン作戦
4月号 サイパン攻防戦
6月号 ビルマ電撃戦
8月号 シチリア作戦
10月号 レイテ沖海戦
12月号 エル・アラメイン

2003年

2月号 ラバウル航空戦
4月号 スターリングラード攻防戦
6月号 太平洋通商破壊戦
8月号 バトル・オブ・ブリテン
10月号 満州1945
12月号 本土最終決戦

2004年

2月号 ミッドウェー海戦
4月号 真・電撃戦
6月号 沖縄航空決戦
8月号 モスクワ攻防戦
10月号 インパール作戦
12月号 パットン戦車軍団

2005年

2月号 ソロモン1942
4月号 ベルリン攻防戦
6月号 瑞鶴出撃
8月号 地中海補給戦
10月号 フィリピン攻略戦
12月号 第1次ソロモン海戦

2006年

2月号 マリアナ沖航空決戦
4月号 レニングラード攻防戦
6月号 日中航空戦
8月号 マレー沖海戦
10月号 チュニジアの戦い
12月号 米兵たちの硫黄島

2007年

2月号
第1特集 英断か愚行か !? 東部戦線最後の大攻勢「ツィタデレ作戦」
第2特集 豊家生え抜きの戦国テクノクラート「真説・加藤清正」
第3特集 “兼愛非攻”に徹した不落の守城術「墨子の兵法」
小林源文 ザームラント1945 最終回
4月号
第1特集 米海兵隊vs.海軍陸戦隊 環礁の小島をめぐる水際の死闘「激突!タラワ攻防戦」
第2特集 龍を継ぐ者たちの仁義無き抗争「上杉激震! 御館の乱」
第3特集 検証 世界制覇の原動力「モンゴル騎馬軍団」
小林源文 ヴィットマン戦記1943 Act.1
6月号
第1特集 日本にとどめを刺したのはB-29だったのか!?「再検証 本土爆撃」
第2特集 甲斐の中世を切り裂いた狂気の虎「武田信虎」
第3特集 第二のアメリカ独立戦争「米英戦争」
小林源文 ヴィットマン戦記1943 Act.2
8月号
第1特集 Target YAMATO「戦艦大和を撃沈せよ」
第2特集 戊辰戦役 関東激闘譜「不羈独立の武士、かく戦えり!」
第3特集 死者30万! 戦争を変えた凄惨なる消耗戦略「ヴェルダン要塞攻防戦」
小林源文 ヴィットマン戦記1943 Act.3
10月号
第1特集 大日本帝国海軍、栄光の50年史「八八艦隊への道」
第2特集 東海経済圏を狙う西方作戦「伊勢湾制圧! 今川帝国の野望」
第3特集 アメリカ南部を焦土と化した大機動戦「シャーマン将軍、破壊の進撃」
小林源文 ヴィットマン戦記1943 Act.4
12月号
第1特集 日本機動艦隊を撃破せよ「THE BATTLE OF MIDWAY」
第2特集 戦国を駆け抜けた稀代の野戦指揮官「後藤又兵衛一代記」
第3特集 中国紅軍群雄伝「人民解放軍創設史」
小林源文 ヴィットマン戦記1943 Act.5

販路拡大の工夫

独自のアプローチ

新井は女性読者の増加については「男社会でも歓迎されます。女性たちとのコミュニケーションに関ヶ原の話題が使えるわけですから(笑)。そのネタモトとして歴史小説や歴史雑誌を活用してもらえると嬉しいですね」と述べている。また、AERAやニューズウィークを買うような女性層の取り込みも射程に入れているという。 『AURA』でのインタビューによれば、新規読者層として戦記ブームどころかロボットアニメブームすら経ていない20代の若年層を意識し、「ジャーナリズムと接点のある戦記もの」の充実を目指していると言う。 新規ライターを発掘する場として1994年より『歴史群像大賞』を設けているが、受賞者が他社で活躍することが多いのが難点だと言う。新井は文芸出版社ではないため作家を育てる点に弱点があると分析している。 ネット社会の進展についても言及がある。新井は諜報、情報戦分野でよく引き合いに出されるインフォメーションとインテリジェンスの違いに触れながら「速報性での役割を担う必要はありません」「用語解説はウィキペディアを見ればいい。うちはミリタリーの見方を概念的に、しかも連続性のあるものとして紹介していく。そうやって得た信用がブランドになる」と本誌のスタンスを明示している。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%BE%A4%E5%83%8F

歴史群像 - Wikipedia

公式サイトはコチラ

歴史群像 ― 学研デジタル歴史館

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