『刑事ドラマ』で活躍する女性刑事(1970年代から90年代まで)

『刑事ドラマ』で活躍する女性刑事(1970年代から90年代まで)

バブル崩壊前までは、アクションドラマ志向の刑事ドラマが中心だったため、男性刑事の活躍が目立っていましたが、バブル崩壊後、人間ドラマが主体の刑事ドラマになってからは、女性刑事が主演で活躍する番組が非常に増えました。1970年代から90年代の刑事ドラマで活躍した女性刑事をおさらいしてみましょう。


70年代の刑事ドラマで活躍していた女性刑事・婦警

『太陽にほえろ!』(たいようにほえろ)は、東宝テレビ部が制作した刑事ドラマシリーズ。
『太陽にほえろ!』(PART1)は1972年(昭和47年)7月21日から1986年(昭和61年)11月14日まで、全718回。日本テレビ系列で金曜日20時から1時間枠で放送された。

内田伸子(うちだ しんこ/シンコ)
演 - 関根恵子(1話 - 111話のうち、不定期に51回登場)
東京都出身。初登場時は七曲署少年課婦警。しかし、本人は少年事件よりも殺人や強盗などの強行犯捜査に興味があるようで、いつも一係に入り浸っている。第38話においてようやくその夢が叶い、捜査一係配属となった。

父親はかつての藤堂の同僚で退職後、小料理屋を営んでおり、勤務がない時はその店の手伝いもする。そのためか「おしんこ」と時折からかわれることもある。
1974年(昭和49年)8月、柴田と結婚するため退職。

内田伸子・シンコ刑事(関根恵子) 「太陽にほえろ!」(1972年)

40年以上前だと相棒の水谷豊さんも、まだ犯人役・・・この後に、「傷だらけの天使」でショーケンと相棒になる。

おしんこ刑事の関根恵子さんが犯人役の水谷豊さんに脅されている

『Gメン'75』(ジーメンななじゅうご)は、TBS系列で土曜日21時台に放送された、東映制作の刑事ドラマである。初回は1975年5月24日、最終回は1982年4月3日。番組ロゴ「GMEN★75」。

速水涼子刑事(演:森マリア)
105話「香港-マカオ 警官ギャング」より登場。香港での内偵捜査中にGメンたちと出会い、そのままGメンに参加。
拳銃と警察犬が苦手であり、加えて「血を見ると卒倒する」というお嬢様育ちの刑事だったが、捜査を通じて成長していく。

弱虫の青年を精神的に鍛えようと武道を教えたが、勇気と暴力を履き違え、手の付けられない凶悪殺人犯に変貌し、ショックと責任感から一度は辞職を決意したこともあった。父親を殺され、母親の育児放棄で孤独になった少女を保護することをきっかけに女性としての本能にも目覚めるが、最後は拳銃を盗まれる大失態を犯し、その少女の祖父の巡査(演:今福正雄)が殺された。必死の捜査で犯人を逮捕して決着をつけたあとに辞表を提出するが、黒木の温情でインターポールへの研修が決定し、Gメンを離脱した。その後「帰って来た女刑事シリーズ」の279話、288話で単発復帰。

速水涼子刑事(演:森マリア) 「Gメン’75」(75~82年、TBS系)

津川蛍子警部補(演:夏木マリ)
205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」より登場。国際刑事局出身。
潜入捜査を得意とし、クラブ歌手や女子刑務所の囚人など多様な姿に変装し捜査に挑む。香港での捜査では敵のアジトに囚われ、虎に襲われPTSDを患うなど、悲惨な目にも遭う。

第251話にて一度Gメンを去るが、第280話・第289話にて単発で復帰。『キイハンター』では、同音異字の人物「津川啓子」(演:野際陽子)がいた。

津川蛍子警部補(夏木マリ) 「Gメン’75」(75~82年、TBS系)

JJの初代モデルを務めるなど、クールビューティな雰囲気が魅力だった中島はるみさん。

吹雪杏子刑事(演:中島はるみ)
253話「白バイに乗った暗殺者たち」より登場。
これまでの女性Gメンは外事課出身で、語学や国際感覚に秀でていたが、吹雪はSP出身で、射撃能力に優れ、合気道などの格闘術も身に付けていた。凶悪犯に男性刑事の護衛なしで立ち向かうという、これまでにないタイプの女性Gメンである。

登場時はミステリアスな美貌と凄腕の女刑事のイメージがあったが、だんだんと親しみやすく、現代風のお姉さん的な性格が強調されていった。思い込みが激しく、感情に流されやすい一面があり、アリバイの成立している容疑者でも、執拗にそれを崩そうとして成果を挙げたこともあるが、逆に令状無しで誤認逮捕を犯し、謹慎処分を受けたこともある。

306話で凶悪逃亡犯から少女を護衛しようとしたが失敗し、少女に瀕死の重傷を負わせてしまったことを機にFBIへ研修を命じられてGメンから離脱。父親は殉職警官で、婦人警官の妹・陽子(演:竹田かほり)と二人で豪邸に住んでいる。また、黒木と同じトレンチコートにシルクハットのファッションである。

吹雪刑事(中島はるみ) 「Gメン’75」(出演期間:1980年 - 1981年)

Gメン'75(1980年 - 1981年、TBS / 東映)吹雪杏子刑事:中島はるみ

第307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」 - 第355話「サヨナラGメン'75 また逢う日まで」(1981年 - 1982年) - 津村冴子警部補

津村冴子警部補(演:江波杏子)
307話「新・Gメンの罠はヌード金髪死体」にて初登場。警視庁警備部所属のSP兼Gメンにして射撃のプロ。小田切警視や南雲警視と同じく警視庁所属だが、必要に応じてGメンの捜査に加わっていた。

津村は歴代女性Gメンでの最年長でもあり、芯の強い女性として大きな存在感を発揮した。捜査方針を巡って立花警部と対立した際には、立花に平手打ちまで喰らわすほどの剛の女性だが、結婚のためにお見合いをしたり、ルックスで男性を判断することが間違っていることではないかと迷うなど、等身大の女性の一面もある。

当初は、射撃のプロで颯爽とした中年女性刑事のイメージを前面に打ち出していたが、次第に彼女自身の面倒見の良さ、被害者や被疑者の話を聞き、あるいは巧みに引き出すなど、経験豊富なネゴシエイターとしての面が強調されていった。

津村冴子警部補(江波杏子) 「Gメン'75」(出演期間:1981年 - 1982年)

『華麗なる刑事』(かれいなるけいじ)は、1977年に東宝が製作、フジテレビ系列で放送されていた刑事ドラマ。新宿南口署刑事課に所属する、ロサンゼルス帰りの高村一平(草刈正雄)と、鹿児島出身の九州男児南郷五郎(田中邦衛)。この全くタイプの違う二人が、コンビを組んで事件を解決するアクション刑事ドラマ。

梶芽衣子:三杉理恵 - 城西署の女刑事。第23・25・29・31・32話に登場し、高村・南郷とともに事件を追う。

三杉理恵刑事(梶芽衣子) 「華麗なる刑事」(1977年)

『特捜最前線』(とくそうさいぜんせん)は、テレビ朝日・東映の製作によりテレビ朝日系列で1977年4月6日から1987年3月26日まで放送された刑事ドラマ。

高杉 幹子
演 - 関谷ますみ(第109話 - 第441話、第446話〈第446話はゲスト扱い〉)
高杉刑事のいとこで巡査。通称「カンコ」。登場当初は「みきちゃん」、「高杉」などと呼ばれていた。第137話で滝に初めて「カンコちゃん」と呼ばれ、以後そのあだ名が定着する。

ただし、神代や船村は「高杉君」と呼ぶことが多く、橘は「高杉」と呼び捨てにする。普段は無線連絡やデスク業務が中心であり、あまり外出捜査することはないが、ときには女性ならではの潜入捜査を任されて、犯人に襲われる羽目になることもあった。

特命課員とのラブロマンスは特に描かれなかったが、滝や吉野とデートの約束をしたことがある。しかし、結果として滝は辞職、吉野は殉職という結末に。その後、農協に勤めている青年からの3年越しのプロポーズを受けたことと、病弱の母の面倒をみることを理由に退職。最終回で紅林と叶が「2人の刑事が死んで、3人が辞めた」と回想するシーンに婦警であるにもかかわらず登場する。

高杉幹子婦警・カンコ(関谷ますみ) 「特捜最前線」(1977年4月6日から1987年3月26日)

『大追跡』(だいついせき)は、1978年4月4日から1978年9月26日にかけて毎週火曜日21:00 - 21:54に日本テレビ系列で放映された刑事ドラマ。全26話。

結城 佳代子(ゆうき かよこ):長谷直美
男性顔負けのドライビングテクニックと、気性の荒さの持ち主。他人から女性扱いされ、見下されることが大嫌いだが、それでも時折見せる女らしい表情で、水原(藤竜也)にはかわいがられている。

結城佳代子刑事(長谷直美) 「大追跡」(1978年)

岩城(旧姓:早瀬)令子(いわき れいこ/マミー)
演 - 長谷直美(275話 - 520話まで交通課巡査としてセミレギュラー)(546話 - 最終話、PART2全12話に出演)
東京都出身。1956年(昭和31年)生まれ。初登場時は七曲署交通課婦警。ある事件を機に時折一係の捜査に協力するようになるが、当初はじゃじゃ馬的な存在で一係の刑事たちと衝突することも多かった[19]。しかし次第に息の合った連携捜査が見られるようになり、助っ人として欠かせぬ存在になっていく。
1980年8月、岩城創と結婚し双子を儲けるが、その2年後に創はカナダで殉職。以後は残された2人の子供を抱え、失意の日々を送っていた。
転勤した原の後任であった女性刑事が2日で辞職したのを機に、夫が生涯を捧げた仕事を理解したいという思いもあって一係転属を志願し、1983年(昭和58年)3月に配属となる。

交通課時代は専ら「早瀬婦警」「早瀬君」、結婚後は「令子さん」「令子(創からのみ)」と呼ばれていたが、一係入りするにあたって2児の母親であることから「マミー」というニックネームを拝命。その名のとおり女性ならではの優しさや心配り、厳しさを併せ持つ。また車の運転技術に長けており、A級ライセンスを保持する。

長谷直美さんは「太陽にほえろ!」では「マミー刑事・岩城令子」も演じています。

『大空港』(だいくうこう)は、1978年(昭和53年)7月24日から1980年(昭和55年)3月24日に全78話が放送されたフジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ。制作は松竹。

開港直後の新東京国際空港内に設けられた警察庁刑事局国際刑事課の分室「空港特捜部」が空港または空港近辺で発生した事件を解決する姿を描く。

神坂紀子:片平なぎさ(1979年8月まで)
空港特捜部の紅一点。愛称は「ノンコ」。身体を使ったアクションでは他の男性メンバーに負けぬほどの活躍ぶりを見せる。第51話ラストで海外の女ゲリラ部隊に転属となるも、テロリストが車に仕掛けた時限爆弾により爆死(第76話・回想のみ)。

神坂紀子刑事・ノンコ(片平なぎさ)  「大空港」(1978年)

80年代の刑事ドラマで活躍していた女性刑事

『大激闘マッドポリス'80』(だいげきとうマッドポリスはちじゅう)は、1980(昭和55)年4月8日から7月22日まで日本テレビ系列で毎週火曜日21:00 - 21:54に全16話が放送された、東映制作の刑事ドラマである。

「ジャパンマフィア」の壊滅を唯一の目的とした警察庁直轄の特殊部隊。「マッドポリス」とは俗称であり、正式名称、詳細な創設経緯や組織系統などは劇中では明かされていないが、企画書上では「1978年に新設された『暴力団対策官制度』と『広域暴力団対策情報センター』をベースに、警察庁長官が直々に選りすぐった非合法部隊」という設定が準備されていた。

緑川悠子(演:堀川まゆみ)
MPの紅一点で容姿端麗、加えて英語も堪能なバイリンガル。JMとの戦闘にも率先して参加する勇ましい一面も持つ。

緑川悠子刑事(堀川まゆみ)  「大激闘マッドポリス'80」(1980年)

『警視庁殺人課』(けいしちょうさつじんか)は、1981年4月13日から10月19日まで、テレビ朝日系列で放送された刑事ドラマ。放送時間は毎週月曜21:00-21:54(JST)。全26話。
民放での菅原文太の連続テレビドラマ初主演作(連続テレビドラマの初主演作は、前年のNHK大河ドラマ『獅子の時代』)。

眉村冴子(通称:エンジェル):一色彩子 
殺人課の紅一点。初期はヌードを交えたお色気シーンの場面が多かった。 最終回の人質救出作戦では、人質の母親を庇って犯人の銃弾を浴び死亡した。

眉村冴子刑事・エンジェル(一色彩子)  「警視庁殺人課」(1981年)

『刑事ヨロシク』(けいじヨロシク)は、1982年5月16日から同年8月22日まで、TBS系列ほかで毎週日曜日20:00 ‐20:55(JST)に放送された刑事コメディードラマである。 全10話。

花井蘭子刑事(コネコ):岸本加世子
柔道二段。発育不全。ある人物を探すために、志願して特捜班へ。

花井蘭子刑事(岸本加世子)  「刑事ヨロシク」(1982年)

『私鉄沿線97分署』(してつえんせん97ぶんしょ)は、1984年10月28日から1986年9月14日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜20時から放送されていた刑事ドラマである。全90話。第2回ATP賞ベスト20指定番組。

本多杏子:坂口良子(第1話 - 第30話)
29歳。巡査長。前任地は山手署の少年課。
父親は生涯交番の巡査で通した警官だったが犯人との格闘の末、殉職。その翌年に警察官となった。
勝ち気な性格で、第14話では別件逮捕の是非をめぐり奈良と大論争をする。片山や松元より年上であり、捜査課の中でも奈良に次ぐもしくは同等のリーダーシップをもつ。その一方で、仲間思いでもあり、例えば捜査方針に納得できず不満を隠せない片山の言い分を聞き優しくなだめるなどのこともする。また、倉田の娘にプレゼントを与えるなど心優しい面も持つ。

榊の同僚が少年犯罪を防ぎまた少年達を更生させるための青少年センターを設立し、本多はそこの教官になるように誘われる。最初は断っていたが、その直後に起こった少年犯罪とその動機を知り、少年達のために行動することを決意し退職。センターの教官になった。

本多杏子巡査長(坂口良子)  「私鉄沿線97分署」(1984年)

『あぶない刑事』(あぶないデカ)は、1986年10月から1987年9月にかけて日本テレビ系列で放送された連続テレビドラマ。

真山 薫(浅野温子) / 登場作品:全作品
通称「カオル」。岡山県出身。
神奈川県警察港警察署少年課。巡査 ⇒ 警部・少年課長 ⇒ 重要物保管所所長
鷹山・大下の親友で悪友。テレビ第1作第17話時点での年齢は23歳(劇中のバス定期券から確認できる)。シリーズ初期はおてんばながら優秀な少年係員として描かれ、捜査課の応援に入った際にも真っ当に捜査にあたっていた。しかし映画版では徐々にそのキャラクターが崩壊し、鷹山と大下のサポートもほとんどしない自由人となる。警察官らしからぬ数々のコスプレも披露する。
テレビシリーズでは毎回、彼女のアップショットが本編ラストカットとなっていた。

拳銃は、シリーズを通してS&W M362インチを使用。(テレビ第1作目37話「暴発」のみ、コルトローマン2インチを使用した事がある。また、一時期ワルサーPPKも使用していた。)ホルスターは、レッグタイプ、ヒップタイプ、ショルダータイプと多数所持している模様で、衣装により使い分けている。またホルスターを使わず、バッグの中やストッキングの裾に挟む事もある。

真山薫巡査(浅野温子) 「あぶない刑事」(1986年)

『ジャングル』は、1987年2月27日 から 同年12月25日まで、日本テレビ系にて毎週金曜20:00 - 20:54(JST)に放映されていた東宝テレビ部製作の刑事ドラマである。全35回。

永井七重:香坂みゆき
兵庫県神戸市出身。捜査一係の刑事としては紅一点。同期の九条・磯崎と仲が良く、後輩である中森の面倒を見る。第28話への登場を最後に、実家にいる母親の看病を理由に依願退職(29話冒頭の会議シーンで津上から退職した旨が皆に伝えられるシーンで突如退職となった事が同僚(と視聴者)に伝えられた)。

永井七重刑事(香坂みゆき)  「ジャングル」(1987年)

『あいつがトラブル』は、キティ・フィルムが製作した日本の刑事ドラマ。
1989年12月2日から1990年3月24日まで、フジテレビ系で土曜日夜8時から1時間枠で放映。全15回。

美咲 令子 - 南野陽子
階級不明・元少年課。
射撃ではオリンピック選考の機会もあったほどの腕前だったが、生かせずにくすぶっていたところを沖田の追っていた事件に出くわし、それがきっかけで失踪人課へ。運転は危なっかしかったり、走るのは苦手だったりと、射撃以外の事はまるで駄目で沖田が来るまでは港街署のトラブルメーカーとして恐れられた。手錠のロックをヘアピンで開けてしまう特技を持つ。紅一点という事で女性であることを武器にする面もある。沖田の暴走に手を焼きながらも結局はついていくバイタリティを持つ。
使用拳銃はS&W M39デベルカスタムのシルバーモデル。左利きの為、右脇に吊ったショルダーホルスターに拳銃を収める(南野が左利きである事を知らなかった小道具担当が、慌てて皮革職人に特注したという逸話がある)。
赤いフィアット・ウーノを使用。

美咲令子刑事(南野陽子) 「あいつがトラブル」(1989年)

『刑事貴族』(でかきぞく)は、1990年4月13日から1992年12月25日まで、日本テレビ系列で毎週金曜20:00 - 20:54(JST)に放送された刑事ドラマのシリーズである。『刑事貴族』(37話)、『刑事貴族2』(40話)、『刑事貴族3』(26話)の計103話が製作された。

志村 由美子 - 黒木瞳(第1話 - 第16話)
パート1前期のヒロイン。普段はヒールを履いているが、捜査に熱が入るとスニーカーに履き替える。
取り逃がした通り魔によって牧が殺害され、その知らせを宮本課長から聞いて号泣した後に代官署を去ったがその後の活動は不明。
使用拳銃:S&W M36チーフ
使用車両:フィアット・ウーノ・セレクタ

志村由美子刑事(黒木瞳)  「刑事貴族」(1990年)

『おばさんデカ 桜乙女の事件帖』(1994年・フジテレビ系)

「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(1994年 - 2007年) - 桜乙女 役:市原悦子

「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(1994年 - 2007年) - 桜乙女 役:市原悦子

毎回、桜乙女刑事の独特の推理で事件を解決に導いていく姿は、視聴者からも好評を博した。

本作品は、全15シリーズ、約13年間かけて放送されてきたが、シリーズ平均視聴率は、18.8%を獲得しており、時代が経っても変わらない人気の高さがうかがえる。

主演の市原悦子が演じるのは、“おばさん”や“オカメ”などと呼ばれ、上司や同僚刑事からのイジメにあっても、いっこうにめげない、『おばさんデカ』こと桜乙女刑事。

『沙粧妙子 - 最後の事件 -』(1995年7月12日・フジテレビ系列) 主演・沙粧妙子 役:浅野温子 【サイコスリラー・サイコサスペンスの刑事ドラマの先駆け】

猟奇殺人犯を追う警視庁刑事部捜査第1課の女性刑事を描いた連続ドラマ。ジェットコースターのように息も吐かせぬストーリー展開とオカルト風の雰囲気を持ち、更に人間が本来持っている“悪意”が持つ意味に真正面から取り組んだ作品。

また、重厚なサスペンスストーリーを引き立てる為、各話冒頭に導入されていた前回のあらすじのナレーションやタイトルコールに中田譲治を起用した。

沙粧 妙子〈33〉
演 - 浅野温子
警視庁警部補。刑事部捜査第1課所属。京都大学医学部精神医学科卒業。獅子座。妹の美代子と2人暮らし。

かつては警視庁科学捜査研究所の極秘チーム―犯罪心理プロファイリングチームのメンバーであり、当時は梶浦と恋人同士でもあった。なお、3年前の事件の影響で、池波の調合した精神安定剤が欠かせない。

沙粧妙子-最後の事件-(1995年7月12日 - 9月20日、フジテレビ、水曜劇場)- 主演・沙粧妙子 役:浅野温子

「美人刑事(捜査官)」と「猟奇的殺人者」の組み合わせによるシリアスでダークな展開。これが2000年以降ひとつのサイコスリラー・サイコサスペンスドラマブーム(定型的なフォーマット)になっていく。その先駆けと言えるのが本作品。

沙粧(浅野温子):「犯行の動機は何だと思う?」
松岡(柳葉敏郎):「異常者だからです」

沙粧:「そんな一言じゃ片づけられない。異常者には異常者の目的とルールがある」

沙粧妙子-最後の事件-(1995年7月12日 - 9月20日、フジテレビ、水曜劇場)- 主演・沙粧妙子 役:浅野温子

梶浦 圭吾
演 - 升毅
IQ187の天才で、元プロファイリングチームのリーダー。沙粧の恋人。
殺人犯との数々の接見により殺人の快楽に目覚め、とうとう3年前に天才的な快楽殺人者になってしまう。高城 京子を、メッセージカードを添えた沙粧への贈り物として絞殺した。すぐに逮捕されたが精神異常の診断により不起訴となり、沙粧との接見直後に収監先から逃亡して以降、消息不明。

3年前、梶浦率いるプロファイリングチームは異常犯罪者から直接話を聞くことで彼らの心を理解する試みを行っていた。

梶浦は動かない身でありながら池波を洗脳し、池波(佐野史郎)を使って連続殺人を起こすことで沙粧が来るのをずっと待っていたのだった。

沙粧は愛情と哀れみを込めて生命維持装置のスイッチを切る。これで自分も梶浦も全てから解放されると信じて。

沙粧は梶浦がいるという病室へ押し入る。そこには生命維持装置で生かされている変わり果てた梶浦の姿があった。

『音の犯罪捜査官・響奈津子』(1996年・フジテレビ系) 主演・響奈津子 役:古手川祐子 【日本で科捜研を本格的に扱った初めてのドラマ】

『音の犯罪捜査官・響奈津子』(おとのはんざいそうさかん・ひびきなつこ)は、フジテレビ系の2時間ドラマ「金曜エンタテイメント」(毎週金曜日21:00 - 22:52)で1996年から2005年まで放送された刑事ドラマシリーズ。全7回。主演は古手川祐子。

日本で科捜研を本格的に扱った初めてのドラマ。

響奈津子
演 - 古手川祐子
警視庁科学捜査研究所の音響捜査官。

音の犯罪捜査官・響奈津子 1 - 7(1995年 - 2005年) - 主演・響奈津子 役:古手川祐子

音の犯罪捜査官・響奈津子 1 - 7(1995年 - 2005年) - 主演・響奈津子 役:古手川祐子

音の犯罪捜査官・響奈津子 1 - 7(1995年 - 2005年) - 主演・響奈津子 役:古手川祐子

『おとり捜査官・北見志穂』(1998年・テレビ朝日系) 主演・北見志穂 役:松下由樹

松下由樹演じる警視庁捜査一課特別被害者部に所属する女刑事の北見志穂が、猟奇的な事件を解決させるため、自ら囮になって犯人検挙に臨むシリーズ。

毎回犯人が捜査陣を巻いて北見を殺害しようとするが、ギリギリのところで蟹江敬三演じる相棒の袴田俊郎刑事が、北見を助け出して犯人を逮捕する。

おとり捜査官・北見志穂シリーズ(1998年 - 、テレビ朝日) - 主演・北見志穂 役:松下由樹

『おとり捜査官・北見志穂』は、松下由樹演じる主人公・警視庁捜査一課の刑事・北見志穂が、自ら“おとり”となって事件の渦中に飛び込み、同僚の袴田刑事(蟹江さん)の協力を仰ぎながら、数々の難事件を解決する人気シリーズ。

北見のピンチを袴田が絶妙なタイミングで救うバディぶりや、お互いを思いやりながらも素直になれないやりとりなどが見どころの作品だった。

蟹江敬三さんのドラマの遺作となった『土曜ワイド劇場 おとり捜査官・北見志穂』第18作(2014年) 「“幸福の絶頂”美女連続殺人!」

第19作からは、水野美紀が演じる香坂凛が北見の相棒となり、袴田の役割を担っている。

『年の差カップル刑事』(1998年・フジテレビ系列) 主演・村崎茜 役:高橋由美子

23歳差という親子ほど年の差のある女性警察官・茜と大学非常勤講師・藤吉のカップルが、茜の父親・緑郎とともに殺人事件の謎に挑むサスペンスコメディ。

村崎茜(むらさきあかね)
演 - 高橋由美子
警視庁江戸前署交通課勤務。ミステリー大好きが高じて警察官になったが、交通課に配属された不満から事件が起きる度に事件に首をつっこんでいる。

優れた観察眼と推理力、加えて藤吉の鋭い推理によって事件を解決に導く。2作目では捜査一課への転属願を出したが受理されていない。つばきという名の従姉がいる。姪の名はすみれ。大学の恩師である藤吉と恋愛し同棲中だが周囲には秘密にしている。

2作目では警視庁の副総監の息子(菊池均也)にプロポーズされた。3作目では従姉のつばきの家で読んだクリスティーヌ・ヒムカイの占いの本通りのシチュエーションで出会ったジュエリーデザイナー(沢村一樹)に恋心を抱く。大学時代のフランス語の成績はC。料理はかなり下手。密室殺人やダイイングメッセージという言葉が大好き。

「年の差カップル刑事」シリーズ(1998年 - 2004年) - 主演・村崎茜 役:高橋由美子

恋人の一色藤吉(いっしきとうきち) 演 - 森本レオ、父親の村崎緑郎(むらさきろくろう) 演 - 伊東四朗

『ケイゾク』(1999年1月8日・TBS系) 主演・柴田純 役:中谷美紀

“ケイゾク”と呼ばれる、迷宮入りした事件を担当する警視庁捜査一課弐係(架空の部署)に配属された、東大卒のキャリア警察官僚・柴田純と、元公安の叩き上げ刑事・真山徹が難事件を解決していくミステリードラマ。

シリーズ前半は持ち込まれる事件を解決する刑事物として、小ネタを散りばめたコメディー要素の強い一話完結のスタイルを採りつつ、シリーズ後半に向けての伏線を少しずつ描いてゆく。

シリーズ後半では真山と快楽殺人犯・朝倉の因縁を巡る物語をシリアスに展開させるという構成となっている。タイトルの『ケイゾク』は「現在も鋭意“継続”捜査中である」という事に由来している。

警察の実情とは異なる設定が多いほか、これまでの刑事ドラマと比べ無機質で暗鬱とした雰囲気を醸し出しており、メイン演出の堤幸彦による演出スタイルは新鮮さと特異性に溢れていた。過去の刑事ドラマへのリスペクトを感じさせながら、2000年代以降につながる斬新さを持つドラマであるとも評価されている。

ケイゾク(1999年1月 - 3月、TBS)【主演】 - 柴田純 役:中谷美紀

柴田 純(中谷美紀)「あのー、犯人わかっちゃったんですけど」

ケイゾク(1999年1月 - 3月、TBS)【主演】 - 柴田純 役:中谷美紀

『ボーダー 犯罪心理捜査ファイル』(1999年1月11日・日本テレビ系列) 主演・杉嶋桐惠 役:中森明菜

『ボーダー 犯罪心理捜査ファイル』(ボーダー はんざいしんりそうさファイル)は、1999年1月11日から3月8日まで日本テレビ系列で毎週月曜22:00 - 22:54(JST)に放送された、読売テレビ制作の連続テレビドラマ。

主演の中森明菜が収録中の事故により胸部挫傷、肋軟骨骨折を診断され、更にインフルエンザにも罹患するなどといったアクシデントの連続から収録を続けることが困難となり、当初の全10回予定から1話短縮された。

警視庁捜査一課特殊犯罪捜査係に、心理技官として派遣された杉島桐恵は、科学警察研究所の犯罪心理学研究員で捜査一課の刑事・辻良介と組むことに。

プロファイリングにより犯人を追いつめ事件を解決していくが、時に異常なまでに執念深く犯人を追い詰める桐恵には、幼い頃に遭遇した凶悪事件のトラウマがあった。

ボーダー 犯罪心理捜査ファイル(1999年1月11日 - 3月8日、日本テレビ) - 主演・杉嶋桐惠 役:中森明菜

中森明菜さんの闇・不幸なオーラ感を生かした、ダークに病んだ刑事ドラマ。

映像ソフト化はVHSのみのリリースとなっていますが、内容的に平成向きでない猟奇性ゆえにDVD化は難しいかもしれません。ネット配信などをぜひ期待したいところです。

幼い頃に遭遇した凶悪事件のトラウマを持った杉島桐恵(中森明菜)と猟奇的な凶悪犯のシリアスでダークな対決の展開。

科捜研の女シリーズ(1999年 - 、テレビ朝日)- 主演・榊マリコ 役:沢口靖子

画像は「科捜研の女 第1シリーズ」(1999年)のポスター

榊マリコは京都府警科学捜査研究所に所属する法医学研究員である。「科学は嘘をつかない」を信条とし、研究所のチームと共に、最新技術やデータを武器として数々の事件を解決に導いていく。

科学を信じる彼女は警察組織の論理、科学捜査を嫌う刑事たちや、時には同僚たちとも反発するが、決して自分の信条を曲げることなく、真実を追い求め続ける……。

榊 マリコ(さかき まりこ)
演 - 沢口靖子(主人公)
京都府警科学捜査研究所の法医学研究員。

科捜研の女シリーズ(1999年10月 - 、テレビ朝日)- 主演・榊マリコ 役:沢口靖子

世界的に有名な『CSI:科学捜査班』シリーズ(2000年10月6日)より開始は1年早い。そのため、パクリではありません。ただシリーズ化が進む上での内容的なブラッシュアップにおいて影響を多大に受けているでしょう。

科捜研の女(第1シリーズ)の第一話の榊マリコの初登場シーン。16年前の沢口靖子さん。このシリーズの原点。

科捜研の女(第1シリーズ)第一話「声紋は語る!京都大文字の夜 謎の女が…」1999年10月21日

シリーズの長期放送による作風の変更により、人物像がコミカルなキャラクターから真面目人間に変更されている。

科捜研の女(第1シリーズ)第一話「声紋は語る!京都大文字の夜 謎の女が…」1999年10月21日

16年たっても見た感じがあまり変わらない。

科捜研の女スペシャル(2016年)春スペシャル(4月17日)

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