『刑事ドラマ』で活躍する女性刑事(1970年代から90年代まで)

『刑事ドラマ』で活躍する女性刑事(1970年代から90年代まで)

バブル崩壊前までは、アクションドラマ志向の刑事ドラマが中心だったため、男性刑事の活躍が目立っていましたが、バブル崩壊後、人間ドラマが主体の刑事ドラマになってからは、女性刑事が主演で活躍する番組が非常に増えました。1970年代から90年代の刑事ドラマで活躍した女性刑事をおさらいしてみましょう。


『あいつがトラブル』は、キティ・フィルムが製作した日本の刑事ドラマ。
1989年12月2日から1990年3月24日まで、フジテレビ系で土曜日夜8時から1時間枠で放映。全15回。

美咲 令子 - 南野陽子
階級不明・元少年課。
射撃ではオリンピック選考の機会もあったほどの腕前だったが、生かせずにくすぶっていたところを沖田の追っていた事件に出くわし、それがきっかけで失踪人課へ。運転は危なっかしかったり、走るのは苦手だったりと、射撃以外の事はまるで駄目で沖田が来るまでは港街署のトラブルメーカーとして恐れられた。手錠のロックをヘアピンで開けてしまう特技を持つ。紅一点という事で女性であることを武器にする面もある。沖田の暴走に手を焼きながらも結局はついていくバイタリティを持つ。
使用拳銃はS&W M39デベルカスタムのシルバーモデル。左利きの為、右脇に吊ったショルダーホルスターに拳銃を収める(南野が左利きである事を知らなかった小道具担当が、慌てて皮革職人に特注したという逸話がある)。
赤いフィアット・ウーノを使用。

美咲令子刑事(南野陽子) 「あいつがトラブル」(1989年)

『刑事貴族』(でかきぞく)は、1990年4月13日から1992年12月25日まで、日本テレビ系列で毎週金曜20:00 - 20:54(JST)に放送された刑事ドラマのシリーズである。『刑事貴族』(37話)、『刑事貴族2』(40話)、『刑事貴族3』(26話)の計103話が製作された。

志村 由美子 - 黒木瞳(第1話 - 第16話)
パート1前期のヒロイン。普段はヒールを履いているが、捜査に熱が入るとスニーカーに履き替える。
取り逃がした通り魔によって牧が殺害され、その知らせを宮本課長から聞いて号泣した後に代官署を去ったがその後の活動は不明。
使用拳銃:S&W M36チーフ
使用車両:フィアット・ウーノ・セレクタ

志村由美子刑事(黒木瞳)  「刑事貴族」(1990年)

『おばさんデカ 桜乙女の事件帖』(1994年・フジテレビ系)

「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(1994年 - 2007年) - 桜乙女 役:市原悦子

「おばさんデカ 桜乙女の事件帖」(1994年 - 2007年) - 桜乙女 役:市原悦子

毎回、桜乙女刑事の独特の推理で事件を解決に導いていく姿は、視聴者からも好評を博した。

本作品は、全15シリーズ、約13年間かけて放送されてきたが、シリーズ平均視聴率は、18.8%を獲得しており、時代が経っても変わらない人気の高さがうかがえる。

主演の市原悦子が演じるのは、“おばさん”や“オカメ”などと呼ばれ、上司や同僚刑事からのイジメにあっても、いっこうにめげない、『おばさんデカ』こと桜乙女刑事。

『沙粧妙子 - 最後の事件 -』(1995年7月12日・フジテレビ系列) 主演・沙粧妙子 役:浅野温子 【サイコスリラー・サイコサスペンスの刑事ドラマの先駆け】

猟奇殺人犯を追う警視庁刑事部捜査第1課の女性刑事を描いた連続ドラマ。ジェットコースターのように息も吐かせぬストーリー展開とオカルト風の雰囲気を持ち、更に人間が本来持っている“悪意”が持つ意味に真正面から取り組んだ作品。

また、重厚なサスペンスストーリーを引き立てる為、各話冒頭に導入されていた前回のあらすじのナレーションやタイトルコールに中田譲治を起用した。

沙粧 妙子〈33〉
演 - 浅野温子
警視庁警部補。刑事部捜査第1課所属。京都大学医学部精神医学科卒業。獅子座。妹の美代子と2人暮らし。

かつては警視庁科学捜査研究所の極秘チーム―犯罪心理プロファイリングチームのメンバーであり、当時は梶浦と恋人同士でもあった。なお、3年前の事件の影響で、池波の調合した精神安定剤が欠かせない。

沙粧妙子-最後の事件-(1995年7月12日 - 9月20日、フジテレビ、水曜劇場)- 主演・沙粧妙子 役:浅野温子

「美人刑事(捜査官)」と「猟奇的殺人者」の組み合わせによるシリアスでダークな展開。これが2000年以降ひとつのサイコスリラー・サイコサスペンスドラマブーム(定型的なフォーマット)になっていく。その先駆けと言えるのが本作品。

沙粧(浅野温子):「犯行の動機は何だと思う?」
松岡(柳葉敏郎):「異常者だからです」

沙粧:「そんな一言じゃ片づけられない。異常者には異常者の目的とルールがある」

沙粧妙子-最後の事件-(1995年7月12日 - 9月20日、フジテレビ、水曜劇場)- 主演・沙粧妙子 役:浅野温子

梶浦 圭吾
演 - 升毅
IQ187の天才で、元プロファイリングチームのリーダー。沙粧の恋人。
殺人犯との数々の接見により殺人の快楽に目覚め、とうとう3年前に天才的な快楽殺人者になってしまう。高城 京子を、メッセージカードを添えた沙粧への贈り物として絞殺した。すぐに逮捕されたが精神異常の診断により不起訴となり、沙粧との接見直後に収監先から逃亡して以降、消息不明。

3年前、梶浦率いるプロファイリングチームは異常犯罪者から直接話を聞くことで彼らの心を理解する試みを行っていた。

梶浦は動かない身でありながら池波を洗脳し、池波(佐野史郎)を使って連続殺人を起こすことで沙粧が来るのをずっと待っていたのだった。

沙粧は愛情と哀れみを込めて生命維持装置のスイッチを切る。これで自分も梶浦も全てから解放されると信じて。

沙粧は梶浦がいるという病室へ押し入る。そこには生命維持装置で生かされている変わり果てた梶浦の姿があった。

『音の犯罪捜査官・響奈津子』(1996年・フジテレビ系) 主演・響奈津子 役:古手川祐子 【日本で科捜研を本格的に扱った初めてのドラマ】

『音の犯罪捜査官・響奈津子』(おとのはんざいそうさかん・ひびきなつこ)は、フジテレビ系の2時間ドラマ「金曜エンタテイメント」(毎週金曜日21:00 - 22:52)で1996年から2005年まで放送された刑事ドラマシリーズ。全7回。主演は古手川祐子。

日本で科捜研を本格的に扱った初めてのドラマ。

響奈津子
演 - 古手川祐子
警視庁科学捜査研究所の音響捜査官。

音の犯罪捜査官・響奈津子 1 - 7(1995年 - 2005年) - 主演・響奈津子 役:古手川祐子

音の犯罪捜査官・響奈津子 1 - 7(1995年 - 2005年) - 主演・響奈津子 役:古手川祐子

音の犯罪捜査官・響奈津子 1 - 7(1995年 - 2005年) - 主演・響奈津子 役:古手川祐子

『おとり捜査官・北見志穂』(1998年・テレビ朝日系) 主演・北見志穂 役:松下由樹

松下由樹演じる警視庁捜査一課特別被害者部に所属する女刑事の北見志穂が、猟奇的な事件を解決させるため、自ら囮になって犯人検挙に臨むシリーズ。

毎回犯人が捜査陣を巻いて北見を殺害しようとするが、ギリギリのところで蟹江敬三演じる相棒の袴田俊郎刑事が、北見を助け出して犯人を逮捕する。

おとり捜査官・北見志穂シリーズ(1998年 - 、テレビ朝日) - 主演・北見志穂 役:松下由樹

『おとり捜査官・北見志穂』は、松下由樹演じる主人公・警視庁捜査一課の刑事・北見志穂が、自ら“おとり”となって事件の渦中に飛び込み、同僚の袴田刑事(蟹江さん)の協力を仰ぎながら、数々の難事件を解決する人気シリーズ。

北見のピンチを袴田が絶妙なタイミングで救うバディぶりや、お互いを思いやりながらも素直になれないやりとりなどが見どころの作品だった。

蟹江敬三さんのドラマの遺作となった『土曜ワイド劇場 おとり捜査官・北見志穂』第18作(2014年) 「“幸福の絶頂”美女連続殺人!」

第19作からは、水野美紀が演じる香坂凛が北見の相棒となり、袴田の役割を担っている。

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