『うる星やつら』(高橋留美子原作)の漫画・テレビアニメ・『うる星やつら オンリー・ユー』『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』ほか劇場版6作

『うる星やつら』(高橋留美子原作)の漫画・テレビアニメ・『うる星やつら オンリー・ユー』『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』ほか劇場版6作

高橋留美子の原作『うる星やつら』の劇場版作品、『うる星やつら オンリー・ユー』と『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を中心に『うる星やつら』の世界観をおさらいしてみましょう。劇場版の最初の2作品は正反対の作風ですが、いずれも大傑作であると考えています。後に攻殻機動隊をやる押井守先生からすると、劇場版2作目が納得がいくのでしょうけど1作目も大変素晴らしいです。1作目と2作目はまったくの別物なので比べられない。初代ウルトラマンとウルトラセブンを比べても意味がないのと同じことだと思います。


『うる星やつら』(高橋留美子原作)の漫画・テレビアニメ・劇場版6作

うる星やつら(うるせいやつら)は、高橋留美子の漫画。第26回(1980年度)小学館漫画賞少年少女部門受賞作。「うる星」とも。

浮気者の諸星あたると、彼を愛する一途な宇宙人・ラムを中心に架空の町、友引町や宇宙や異次元などを舞台にしたラブコメディタッチのギャグ漫画。

その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に衝撃を与え、当時の若者たちの圧倒的支持を受けて一大ブームを引き起こし、若者文化にも影響を与えた。

高橋留美子の初期代表作で、後年に本作と『めぞん一刻』を(自身の)20代の漫画で自分の青春と語っている。

1978年に短期集中連載作品として『少年サンデー』に初掲載され、好評であったため1979年に月刊連載化・不定期連載化された。当時高橋はまだ大学生であったため、約20-30Pの作品を数カ月おきに連載していたが、大学を卒業すると同時に週刊連載に移行。

そして、1980年に『少年サンデー』にて本格的週刊連載となり(第1回の本格連載は面堂終太郎登場話である原作第23話「トラブルは舞い降りた!!」)、一週およそ16Pの連載が続けられた。定期連載以降、最終話まで作者都合による休載はない。

あだち充の『タッチ』と共に、当時の『少年サンデー』を支える二本柱となるほどの人気作品となったことからテレビアニメ化・アニメ映画化もされ、単行本34巻(全366話)に及ぶ長期連載作品となった。最終話時点では『がんばれ元気』を上回り、『少年サンデー』史上最長巻数である。

出典 うる星やつら - Wikipedia

高橋留美子の原作漫画『うる星やつら』

地球を賭けた鬼ごっこの相手としてコンピューターでランダムに選ばれた諸星あたるとの鬼ごっこに負け、本人の勘違いからあたるの婚約相手となったことで諸星家に住み着く。以後はあたるのことを「ダーリン」と呼び、心底ほれ込んでいる。

一生添い遂げる決心であたるに心底惚れており、あたるを「ダーリン」と呼び、その想いは果てしなく素直で一途。一方で大変なやきもち焼きな一面があり、あたるが他の女の子に興味を示したり、ガールハントをすると電撃を与えて制裁する。

ラムのあたるに対する行動パターンは、序盤はいかにあたるとしのぶとの仲を邪魔するか、おユキ登場以降は、いかにあたるの(ラムから見た)浮気を止めるか、また面堂登場以降になってくると、あたるを妬かせようとする行動も見受けられる。

連載開始したばかりの頃は、その個性が際立っていたが、話が進むに連れてラム以上にアクの強いキャラクターが次々と登場し、次第にラムは彼らの個性の前に埋もれていき、終盤では、比較的常識人的な位置づけのキャラクターとなっていった。

あたるの女癖の悪さやアホさ加減には簡単に直らないと諦めの境地に達しているが、そんな欠点も含めて彼を本気で好いている。またラム自身が絶体絶命のピンチには必ず助けに来てくれて解決してくれる、また本気で怒った時にはきちんと理解してくれるものと信頼もしている。

ラム (うる星やつらのメインヒロイン)「〜だっちゃ」

友引高校に通う高校生で、当初は1年4組、後に進級して2年4組になる。ラムは妻を自称するが、もちろん入籍していない。原作を最初から読んでいない人には、主人公はラムであると思われがちであるが、「少年サンデーグラフィック」において「どちらが主人公か?」との質問に対し「わたしは諸星あたるが主役だと思います」との作者の発言がある。

基本的には楽観的かつアホなことばかりする性格であり、クラス内では「並みのアホではない」として公認されている。また無類の女好きで、よくガールハントをしに町に出かけ、美人をみるや声をかけてナンパしている。連載中期頃より住所と電話番号を聞き出そうとするようになる。また、弁天やサクラなど知人の女性となると、いくらぶっ飛ばされようが平気でセクハラをする。

ラムに対しては、当初押しかけ女房的な態度を取られ、さらに拒絶すると執拗な妨害や電撃制裁を喰らわせられるので嫌がっていた。しかし、次第に表面上はラムに対して冷たい態度を基本的にとり続けるが、「ラムにガールハントを邪魔されるのは嫌だが、ラムがいなくなったり別の男に取られたりするのはもっと嫌」という程に本人にとってラムもかけがえの無い存在になっていく。

諸星あたる

面堂終太郎は暗所閉所恐怖症。

諸星あたるのクラスメイト。クラスでの肩書きは副委員長。原作での初登場は、本格週刊連載としては1話目にあたる第23話「トラブルは舞い降りた」。4月1日生まれ。強大な財力(本人曰く「たかだか資産5兆円(原作では500億円)」)と軍事力(私設軍隊、ホーカー・シドレー ハリアー、レオパルト1等)を持つ面堂財閥の跡取り息子。作中で友引高校へ転入してくる。

容姿端麗かつ秀才で運動神経も良く、女性には優しくモテるが、男に対しては非常に冷たい性格であり、特にあたるとは犬猿の仲で事ある毎に衝突する。日本刀(アニメ版では「村雨」という銘)を常に携帯し、喧嘩の度にあたるを斬ろうとするがいつも白羽取りで受け止められる。

ちなみこの日本刀はチェーンソーと戦って折れるくらいに脆い代物であることが発覚している。あたる曰く「プライドの化けもん」と言われる程自尊心が高く、また非常に女好きであり、初期はラムに熱心にアタックしていた。

ラムの相性占いによって本質的にはあたるとは同レベルのアホである事が判明している。その時、クラスメイトからは『面堂から金と権力を取るとあたるになるのか』と不名誉な評価をされている。

面堂終太郎『わ~ん暗いよ~、せまいよ~、こわいよ~!』

テレビアニメ版『うる星やつら』(1981年10月14日 - 1986年3月19日・フジテレビ系列放送)

高橋留美子の漫画『うる星やつら』を原作として製作された一連のアニメ作品。

テレビシリーズは4年半という長期にわたって放送、劇場版も6本作られ、テレビシリーズ放送終了後はOVAシリーズも作られた。

テレビアニメ版『うる星やつら』(1981年10月14日 - 1986年3月19日・フジテレビ系列放送)

メインキャラクターの一人。友引高校に通う女子生徒。初登場時は1年4組、後に進級して2年4組に在籍。2年生の時はクラスの書記を務める。高校1、2年ともに諸星あたるの同級生で、幼馴染。

登場当初はあたるの恋人であった。しかし、あたるとラムの関係を目の当たりにしているうちに、次第にあたるを奪い返そうという気持ちは薄れ、恋愛感情は立ち消えた。面堂終太郎登場以降は、面堂にご執心である。

あたるがラムに好意を持つようになって以降(週連載開始後)は、ヒロインとしてではなくメインキャラクターの一人としてその存在を確立する。面堂、あたる、ラムとハイキングや海水浴に行くことが多く、これにサクラが加わることも度々である。

仲の悪いあたると面堂ではあるが、ラムとしのぶが緩衝材になっている側面も大きい。

三宅しのぶ

面堂終太郎の妹。お嬢様学校に通う、笑い方が「おほほほ」等財閥の娘らしい面が多い。

面堂了子は究極のイタズラ好き。中でも兄はしょっちゅうやられている。
初登場ではいきなり骸骨女に化けてあたるをはじめとした通行人全員をおどかし、そして教室へ到着すると兄へは二重に仕掛ける等いきなりやってのけた。

面堂了子『おほほほ』

錯乱坊(チェリー)
声 - 永井一郎、梅津秀行(パチスロ版)
本名不明の遊行僧。第一話においてあたる、しのぶに引き続きラムよりも早く登場。作品中では本人の初登場時の要請により、チェリーと呼ばれることが多い(「錯乱坊」の漢字に「チェリー」のルビが振られる)。親族に、巫女の妹(顔がそっくり)と姪のサクラ(後述)がいる。特技はサーフィン、ヨガ。

初登場時には「とある高僧」と自称し、主人公あたるが世にもまれなる不運の相の持ち主であることを的中させる。以降もたびたび用もないのに変な所から出没する。登場時はほとんど強烈な破壊力のある顔面のどアップで出没。食い意地が汚く、時々諸星家の食卓に勝手に上がり込んでは食事を平らげてゆく(ちなみに入れ歯)。

錯乱坊(チェリー)「運命(さだめ)じゃ」『不吉じゃ』

『うる星やつら オンリー・ユー』(1983年2月13日に東宝系で公開)

『うる星やつら オンリー・ユー』は、高橋留美子原作の漫画及びテレビアニメシリーズの『うる星やつら』の初の劇場版オリジナル長編アニメーションである。1983年2月13日に東宝系で公開された。同時上映は『ションベン・ライダー』(相米慎二監督、河合美智子主演)。

アニメーション監督、押井守の実質上の劇場初監督作品。他の女に走る諸星あたるをラムが追いかけるという原作初期の『うる星やつら』を彷彿させ、原作者の高橋留美子から絶賛された。

「うる星」の原作・TVにそれまで登場した主要なキャラクターが一堂に会し、ドタバタなラブコメディの展開をベースにしつつ、時空を股に掛けた壮大なスケールでラムを助ける形で活躍を描く。

パロディが多く、ダスティン・ホフマン主演の映画『卒業』をイメージしたシーンは有名。また、ラムがあたるを「ダーリン」と呼ぶのと対照的に、エルはあたるを「ハニー」と呼んでいる。キャラクターデザインにおいても、ラムのスタイルをそれまでのテレビシリーズより更に良くしてある。

出典 うる星やつら オンリー・ユー - Wikipedia

『うる星やつら オンリー・ユー』(1983年2月13日に東宝系で公開)

影踏み遊びから11年後のある日・・・あたるとエルという女との結婚式の招待状が次々と届けられた。

影踏み遊びをするシルエットの少年と少女。影踏みに勝ったと主張する少年は、少女から11年後に結婚しようと告げられる。そして少女は宇宙へと去っていった。

少女「11年たったら迎えにくるわ、待ってて、きっと、待っててね」

面堂家にもあたるとエルという女との結婚式の招待状が届く。

放送によってはカットされている冒頭の面堂家シーン。非常に巨大な面堂家。

皆が、「あたるとエルとの結婚式の招待状」の噂をしている中、いつもどおりに登校する「ラム」と「あたる」・・・

あたるはラム親衛隊のメガネ達から拷問され、三宅しのぶからは凄まれ、私設軍隊を引き連れた面堂終太郎には「たたっ斬る」と息巻かれ、ついにはラムの電撃を受けて問い詰められるが、あたるにはそんな記憶は全くない。

ラム「ダーリン、ダーリン・・・エルって誰だっちゃ。エルって誰のことだっちゃ!」

まるで『インデペンデンス・デイ』(1996年)・・・インデペンデンス・デイが『うる星やつら オンリー・ユー』を参考にしているのでしょうか。

80年代のアニメのSF映像としては、世界の最高峰でしょう。

宇宙船が来る。アニメSFシーンとして素晴らしい出来映えと思います。さすが押井守先生。

エルからの使い・ババラが現われる。
エルとあたるは11年前に婚約をしているという事実があるという。
エルが美人であると聞くと、いつもの浮気癖を出したあたるはあっさり約束を受けた。

エル星艦長
声 - 松谷祐子
エル星の宇宙戦艦の艦長。あたるを迎えに現れるが、美人だったため当初あたるに「エル」と間違えられる。声担当の松谷はTV版の主題歌『ラムのラブソング』『宇宙は大ヘンだ!』の歌い手。

ババラ
声 - 京田尚子
エルの乳母。エルからの使者として地球に現われた。あたるの事はあまりよく思っておらず、結婚拒否に転じたあたると、それでも結婚を強行することを決めたエルに、「なぜそうまであのような男に執着なさいますのか」と問うたほどだった。弁天から「ババラばばあ」と呼ばれていた。

宇宙船からエルからの使いの「エル星艦長」が現れた。しばらしくて「ババラ」が現れた。

サクラ「それにしても宇宙は広い。(あたるを好きになるような)ラムといい勝負の「もの好き」がおったとはな・・・」

ラムと弁天はエルよりも先にあたると結婚式を挙げようと画策する

ラムは事情を聞いて地球に来た弁天と相談し、あたるとその両親を始め、面堂・しのぶ・サクラ・錯乱坊・ラム親衛隊らの友引町のメンバーをバス型UFOに巻き込んで宇宙の果てへ飛び立つ。

弁天が指揮するバス型UFOが面堂・しのぶ・サクラ・錯乱坊・ラム親衛隊らの友引町のメンバーを吸い込む。

友引町のメンバーをバス型UFOに巻き込んで宇宙の果てへ飛び立つ。

宇宙空間でラムの両親や、弁天、海王星のおユキ、ラン、レイ、クラマ姫などと合流し、エルよりも先にあたると結婚式を挙げようとしたが、その前にあたるを奪いに来たエル星の艦隊が立ち塞がる。

劇場版2作目のような虚構劇タイプのディープなストーリーも好きですが、こういう原作のうる星やつらの世界観通りのドタバタなラブコメも大好きです。両極端な作品です。

後に攻殻機動隊をやる押井守先生からすると、2作目が納得がいくのでしょうけど。この1作目も素晴らしいですよ。

1作目と2作目はまったくの別物なので比べられない。初代ウルトラマンとウルトラセブンを比べても意味がないのと同じです。

海王星のおユキ、ラン、クラマ姫・・・SFシーンは大巨匠の押井守先生なので格違いですね。

あたるにかけられていたバリアを強制解除することに成功した。

タイガースターの婚約指輪。ラムの星では恋人同士の心をつなぐと言われている石。

あたるを奪いに来たエル星の艦隊が立ち塞がる。スペースオペラです。

レイが駆る宇宙戦艦ヤマトのコスモタイガー風の戦闘機。ヤマトっぽい世界観の戦いになっている。

激怒したラムの父はエル軍との宇宙戦争を宣言。交戦開始寸前の状況まで発展するが、その隙にエル星のスパイであるロゼの手により、あたる(と面堂やメガネ達までも)が連れ去られてしまう。

ロゼ
声 - 丸山裕子
エルの教育係。スパイも兼ねており、ラムの後を尾行し、鬼族の艦隊に潜り込んであたるをさらう。

あたるだけを連れて来るようにという命令に対し、メガネ、面堂、しのぶらまで連れてきてしまったためひどく叱責され、やけ酒に暮れる。

あたるの誘拐の際に、ラムに変装するが全く似ておらず、すぐにばれてしまった。

ロゼはあたるの誘拐の際に、ラムに変装するが全く似ておらず、すぐにばれてしまった。

ラムはあたるを取り戻すため戦闘機に乗り追跡するが、修理中であったこの機体はエンジンが爆発してしまう。

「ラム!」爆発を見たあたるはラムの身を案じて叫ぶが、ラムが救出カプセルで脱出し一命を取り留めたのを見て胸を撫で下ろした。

ラムの叫びも空しく、結局あたるはエル星艦隊と共に去っていった。

ラム「ダーリンーーーー!」

エルとはエル星の若き女王であった。

エルとはエル星の若き女王であった。彼女と結婚すれば当然「王」となるあたるは、ハーレムが作れると有頂天になる。

あたるは、しょうもない野望をいだく・・・

あたる「作るぞ、全宇宙的なハーレムを・・・宇宙の女はみな俺のものだ」

そのアホな野望をババラ、ロゼ、エル星艦長、面堂、しのぶ・・・全員に聞かれ、あきれられる。

エル・ド・ローゼンバッハ
声 - 榊原良子(幼少期:詩織)
エル星の888代目女王。ショートの赤毛に白い薔薇の髪飾りを付けた美少女。

11年前の地球で、6歳のあたるとした影踏みの約束を大切にし、あたるのことを一途に思い続け、ラムからあたるを奪い去った。

趣味は美少年のコレクションで冷蔵庫型の倉庫に数多くの婚約者が冷凍保存されており、面堂をその10万人目に選んだ。

あたるとの結婚が破談になるとクールな女王に戻るが、あたるのことを心から愛しており人知れず涙した。劇中、あたるのことを「ハニー」と呼ぶ。他の主要異星人キャラクターとは異なりエル星の人間は、特殊な能力は持っていない。

エルが現れる

エルはあたると面堂を間違えて、面堂に抱きついた・・・

エル星の888代目女王「エル・ド・ローゼンバッハ」

しかし、エルの横取りを画策した面堂が、エルの宇宙中の美形コレクションの10万人目として選ばれ、コールドスリープ処理をされかける。

その現場をメガネ達と共に見てしまったあたるは、必死に「心から愛している」と許しを請うエルを「浮気者」と罵り、婚約破棄を宣言した。

しかしエルはそんなあたるを「誰にも渡さない」と拘束し、「なぜそこまで執着するのか」と訝るババラをよそに、結婚式を強行することを決定する。

テンと共に牢屋に入れられたあたるは、牛丼を貪り食いながらラムの愛情を感じ始めていた。

エルの宇宙中の美形コレクションの部屋・・・愛の鮮度を保つための「愛の冷蔵庫」・・・すごい発想だ!

エルは面堂をコールドスリープさせようとする・・・スターウォーズのハン・ソロ船長のコールドスリープのオマージュでしょう。

面堂の大ピンチを救うのは・・・「しのぶ」のバカ力!お約束もバッチリです。

一方、母星に帰還したラムもあたるへの想いを断ち切れずにいたが、冷凍処理されエル星から送り返されてきた面堂達から話を聞き、あたるを奪還するため、挙式当日に変装して招待客に紛れてエル星に潜り込む。

ラムの決意に気づいた弁天、おユキ、ラン、レイ、クラマ達も後を追ってエル星に潜入し、繁華街や各地で行動を開始する。

おユキが猛吹雪攻撃をする。中央ゲートの守備隊を凍結させる。

コールドスリープされていた美男達を解放するなど暴動を起こしてエル軍の警戒を引きつけている間に、ラムはあたるのいる結婚式場へと向かい、あわや誓いのキス成立かというところで式に乱入する。

結婚式場の礼拝堂へ向けて進むラム。弁天たちの撹乱によって敵は完全にノーマークだった。

エル星の軍司令官「え、えええ・・・こ、これは・・・反結婚勢力ブラックリストNo1の鬼娘・・・」

ラムが間に合い、乱入する。

礼拝堂にコールドスリープされていた美男達が大量に乱入してくる。

エル「静まれ、静まれ、式はまだ終わっておらぬ」

弁天達と一緒にバスUFOで脱出を試みるが、あたるに懸命にしがみついていたエルも一緒に引き揚げられ、弾みでバスUFOのワープ装置が作動、大容量惑星の引力圏内でワープしてしまったために時空が変化し、過去へとタイムワープしてしまう。

弁天が指揮するバスUFOがラムたちをフルパワーで吸引する。

一同が飛んだのは奇しくも11年前の地球。

そこには、夕暮れの公園で無邪気に遊ぶ、あの幼き日のあたるとエルの姿があった。

回旋塔で遊ぶエル。最近は回旋塔はなくなっています・・・

実はあたるはエルの影を踏んでなかった・・・

当時のあたるがエルの影を踏んだと嘘をついていたことを知る。このため結婚契約が無効になってしまい、あたるたちは解放され、エルは冷酷な女王に戻っていく。

あたる「この婚約は無効だ!」

エル星から帰還するとそこは巨大な教会の中だった、あたるにサプライズでラムとの結婚式が盛大に行われたが、誓いのキスの寸前にあたるは「嫌だ!」と絶叫して逃げ出す。あたるとラムの『鬼ごっこ』は大勢の人間を巻き込んで続いていく。

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年2月11日に東宝系で公開)

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(うるせいやつらツー ビューティフルドリーマー)は、高橋留美子原作『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーションの第2作。1984年2月11日に東宝系で公開された。同時上映は『すかんぴんウォーク』(大森一樹監督、吉川晃司主演)。

『うる星やつら』の劇場映画第2作。テレビシリーズのチーフ・ディレクターである押井守が脚本を兼ね、前作『うる星やつら オンリー・ユー』から引き続き監督を務めた。押井作品 の原点であり出世作でもある。興行収入は前作を下回ったが、当時の『キネマ旬報』において、読者選出ベスト・テンで第7位(邦画)に選ばれるなど作品の評価は高かった。

出典 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー - Wikipedia

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984年2月11日に東宝系で公開)

繰り返される学園祭の前日・・・「ループもの」

学園祭の準備で皆がドタバタ・・・面堂終太郎が教室にレオパルド戦車を持ち込んでいる。

あたるは、戦車の中で、とても楽しいパラダイスな夢を見ていた・・・

ラム『先生何してるっちゃ』

ラム「ダーリンとお母さまやお父さまやテンちゃんや秀太郎やメガネさんたちとずーっとずーっと楽しく暮らして行きたいっちゃ。それが、うちの夢だっちゃ。」

しのぶ「なによ。じゃあ、ようするに、今と同じじゃない。」

ラム「だから、今、とっても幸せだっちゃ」

給湯室へ行くラムとしのぶ。

ラムの夢・・・

ラムの夢が現実化したら・・・

時間と空間がめちゃくちゃになっており、奇妙な現象が続く・・・

温泉マークは「学園祭の前日」が毎日繰り返されているという異様な感覚にとらわれていることをサクラに告げる。

サクラは温泉マークの話をにわかに信じられなかったが、高校に戻った際に目にしたある光景に既視感を覚え、温泉マークの直感に次第に共感し、彼と共に解決の糸口を探し求めようと考える。

二人はまず、現状に何らかの変化を与えるために友引高校を一旦閉鎖し、準備にあたっていた生徒達を強制的に自宅へと追い返す行動に出る。

学校を追い出されたあたる、ラム、面堂、しのぶ、メガネらは雨の中各々帰宅しようとするが、しのぶを送った面堂の自家用車や、交通機関の不思議なループ現象で家に帰ることが出来ず、徒歩で帰宅したあたるとラム以外の全員が友引高校の前へと戻ってしまった。

その頃、サクラは怪異な現象について相談するため、錯乱坊がいるはずの空地に向かうが、錯乱坊は忽然と姿を消しており、学校に残って連絡を待つはずの温泉マークも電話に出ないまま消息を絶つ。

学校に残って連絡を待つはずの温泉マークも電話に出ないまま消息を絶つ。

タクシーを拾ったサクラは、いきなり運転手から浦島太郎をモチーフにした奇妙な話を聞かされる。妖気を感じたサクラは御幣を振るって危機を逃れる。

翌朝、皆そろって一緒に、再び登校していくが・・・

結局帰宅できず、仕方なく諸星家に一晩泊まることになった一同。

あたるは、学校へ登校する途中で突然、水溜りの中に吸い込まれるように消えた・・・

あたるの家から学校へ向かう途中、さくらが見た風景は・・・幻覚なのか・・・

レオパルド戦車がなぜかプールの水の中に沈んでいた・・・

消えたあたるが、プールの中から出てきた・・・不可解な現象が続く・・・

夢か幻か・・・荒廃する友引町・・・ラムとあたるの周辺だけは幻想的な地上の楽園に・・・

繰り返される学園祭前日のドタバタに違和感を覚えたサクラと面堂は、その夜、「原因は友引高校にあり」と結論付け、あたる達を連れて校舎の捜索を始めた。だが一行は、不条理な作りと化した校舎に翻弄され、すったもんだの挙げ句、這う這うの体で逃げ出すことになる。

面堂は町内に隠していたハリアー戦闘機を使って友引町からの脱出を試みるが・・・

面堂「そ、そんな・・・そんなバカな・・・」

驚くとともに、結局逃げられないことを悟った一同は、やむを得ず町に帰還し、あたるの自宅の庭に強行着陸する。

友引町が、巨大な亀の石像の背中に載せられて宇宙空間を進んでいるという驚くべき光景を目のあたりにする。

次の日から友引町は開き直った様に荒廃し始め、世界の終末を迎えたように廃墟と化す。

友引高校は一部校舎を残して半ば水没

友引高校は一部校舎を残して半ば水没し、あたるやラム、あたるの父母、テン、面堂、しのぶ、サクラ、ラム親衛隊の4名、藤波親子らを除く町の住人たちも全て姿を消した。

しかし、なぜか諸星家にのみ光熱・水道とメディアは供給され続け、いくら採っても商品がいつの間にか補給されて絶対に尽きないコンビニエンスストアも残された。

今や友引町は、彼らの都合の良い様に衣食住が保障された、幻想的なパラダイスと化していた。その生活に順応したラムやあたる達は、毎日楽しく遊んで暮らす様になる。

錯乱坊と温泉マークが巨大な石像と化して、亀の背中の上に立って下から友引町を支えていたように、しのぶも巨大な石像と化していた・・・

ある時、しのぶが消える・・・面堂とサクラが探索すると、しのぶは・・・

こんな都合が良すぎる世界は夢の中だけ・・・ここは、ラムの夢の中の世界・・・夢邪鬼との対決

面堂とサクラは「亀」の正体を突き止めようと探索を続け、策を講じた。そして正体を暴かれたのが、サクラと面堂の呼び出しに対してあたるに化けて現れた、人の心に住み悪夢を見せると言われる妖怪・夢邪鬼であった。

現実と何の違いもない楽しい夢の世界を自在に作れる妖怪・夢邪鬼(むじゃき)

この奇妙な理想郷は夢邪鬼が創り出したラムの夢だったのだ。

夢邪鬼の「ラムの夢」の構築と「夢の管理システム」

夢邪鬼は告白する・・・夢作りに疲れてしまい、引退しようと考えていたと・・・

人類の長い歴史の中で多くの人に夢を見せてきたという彼は、夢作りに疲れてしまい、引退しようと考えていたが、そんな時、水族館に一人で佇むラムと出会う。そして、そこで彼女の一点の穢れもない夢を聞く。その完成を最後の大仕事として実現させようと決めた。それが夢邪鬼の告白だった。

夢邪鬼は水族館に一人で佇むラムと出会う。

ラム「ダーリンとお母さまやお父さまやテンちゃんや秀太郎やメガネさんたちとずーっとずーっと楽しく暮らして行きたいっちゃ。それが、うちの夢だっちゃ。」

ラムの純粋な夢「うちの夢はね・・・」

夢邪鬼の正体を見破った面堂とサクラは次の瞬間に夢邪鬼によって封じ込められ、ラムの夢から退場させられてしまう。

ラムの夢から退場した人は、巨大カメの上で町を支える石造になり、その人の好みの夢を見て楽しんでもらうという夢邪鬼の夢の管理システム。

夢邪鬼「ねえさん(サクラ)、その若さでたいしたものだが・・・私の相手ではなかった」

安堵する夢邪鬼だが、話を聞いていた本物のあたるが夢邪鬼との駆け引きに出て、自分の夢であるハーレムを作らせる。

しかし、そこにラムがいないことに不満をぶつけたあたるに、ラムからいつも逃げ回っている姿しか知らない夢邪鬼は、あたるがラムにも惚れている、ということを気付かされる。

あたるの身勝手さに激怒した夢邪鬼は、悪夢を食う伝説の動物獏を呼ぶためのラッパをうっかり投げ出してしまう。その用途を理解したあたるがラッパを吹き鳴らすと、テンが変なオッサン(=夢邪鬼)からもらったという風変わりなブタ、すなわち獏の封印が解けて空に飛び立ち、巨大化する。

そして獏は巨大な口で夢を吸い込み、呑み込み始めた。ラムの夢の世界の崩壊が始まったのである。

獏は巨大な口で夢を吸い込み、呑み込み始めた。ラムの夢の世界の崩壊が始まった

あたると夢邪鬼との対決。夢からの帰還、あるいは夢の繰り返し・・・

夢邪鬼は、あたるを追い詰める様に次々と悪夢を見せる。

愛しいラムのために一生懸命作った夢を壊されてしまった夢邪鬼は、あたるを追い詰める様に次々と悪夢を見せる。

最後には「夢だから何度でもやり直しが利く」「自分の作り出す現実と何の違いもない楽しい夢の世界で思い通りに暮らす方が良い」とあたるを誘惑する。

この白い服の少女は、本作のいろいろなシーンで思わせぶりに出ています。

「この少女の出現=ラムの夢の中」であることを示唆しているとは思います。
「この少女が出てこない=ラムの夢の無限ループから脱出」を表すのか?

白い服の少女「お兄ちゃん、どうしても帰りたいの?」

白い服の少女「その代わり約束してくれる・・・責任取ってね・・・」

あたるは現実の世界へ戻ることを望み、白い服の少女に教えられたままに、現実への大ジャンプを敢行するのだった。

あたるは、学園祭の準備で泊まり込んでいた友引高校で目を覚ます。隣りに寝ていたラムも目覚め、終太郎やメガネ達と、ずっと一緒に楽しく過ごす夢を見ていたと語る。だが、あたるは「それは夢だ。夢なんだよ。ラム」と夢との決別を囁いて日常に戻り、またいつものドタバタを繰り広げつつ、学園祭初日を迎えた。

エンディングにおいても、あたる達は夢の中にいて、学園祭前日は永遠に繰り返される、という解釈を許容する演出となっている。

そのため、夢から現実へ帰還したのか、夢の繰り返しなのか・・受け手にゆだねられている。

・・・ループもの、夢オチ、劇中劇タイプ(「メタ虚構」の世界)の作品ですね・・・

『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(1985年1月26日に東宝系で公開)

『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』は、高橋留美子原作の漫画及びテレビアニメシリーズの『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーションである。1985年1月26日公開。サブタイトルの「リメンバー・マイ・ラブ」は、公開当時、「リメンバー・マイ・ラヴ」の表記であった。

同作のテレビシリーズのチーフディレクターを押井守からバトンタッチした、やまざきかずおによる『うる星やつら』の劇場アニメ初監督作品。この作品は『うる星やつら オンリー・ユー』が「あたるを追うラム」だったことから逆に「ラムを追うあたる」をコンセプトに作られた。

『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(1985年1月26日に東宝系で公開)

学校の図書室で、ラムはしのぶから「結ばれる男女は赤い糸で結ばれている」という言い伝えを聞き、「うちもダーリンと結ばれてるっちゃ」とはしゃぐ。

学校の帰り道、新設の遊園地「友引メルヘンランド」が出来た事を知ったラムは早速あたるとデートへ向かう。遊園地には、妖怪や宇宙人とおぼしき者でごった返していて、メガネらラム親衛隊、藤波竜之介のそっくりさんまで現れた。

一方、サクラや錯乱坊は、遊園地に漂う妖気に気が付いていたが、なぜか入園できない。

その遊園地のイベントで、あたるは手品師によってピンクのカバにされてしまい、その手品師と助手の女が姿を消してしまったため元の姿に戻れなくなる。

サクラは、あたるに呪いがかけられていると告げる。その夜、犯人の手品師を発見したラムは、手品師を遊園地の鏡迷路へと追い詰めるが、鏡迷路から亜空間に幽閉されてしまった。

手品師の正体は「ルウ」と名乗る少年。あるゴミ捨て場で拾った不思議な光を放つガラス玉によって超能力を得たルウは、時空を超えて偶然見かけた幼少時代のラムに惹かれて今回の事件を起こし、ラムに自分と一緒に暮らすよう強要する。

ルウ
声 - 岩田光央 、鈴木一輝
ピエロやマジシャンに扮し、あたるをカバに変えた張本人。本当の姿は10歳くらいの少年。
不思議なガラス玉のおかげで特殊な能力を身につけ、過去見物に行った際、幼少時のラムに出会った。

その頃の一点の穢れもない太陽のような笑顔に対し、あたると出会ってからのラムは以前のように笑わなくなったと思い、かつてのように笑うラムを見たいがため、ラムをあたるから引き離し、一緒に暮らそうと目論んだ(そのことをラムに話したが「お前はマザコンの上にロリコンけ!」と大して相手にされなかった)。

両親は仕事で長期間帰っておらず、家庭教師のラーラとO島の三人で暮らしている。
終盤、ルウがラムの遠い子孫であることがラーラによって告げられる(ルウの母親はラムに似ているらしい)。ルウがラムをあたるから引き離そうとしたのは、ルウの自発行為ではなくガラス玉に操られていたためだった。

それを知ったルウは、ラムとあたるを元の世界に帰し、二人から一連の記憶も消して、ラーラ、O島と共に元の時代へと帰って行った。
なお『ラム・ザ・フォーエバー』のエンディングにも、一瞬だけ写真の状態で登場。

ルウと呪のガラス玉(ラムが愛する男と必ず引き裂かれる呪が込められている)

一方現実の世界では、コタツネコから、ラムが遊園地へ男を追いかけて行ったのを見たという情報が入る。しかし遊園地を探っても手掛かりはなく、さらに遊園地にいた妖怪や宇宙人達はいなくなり、サクラ曰く、妖気を発しているのはあたるだけになっていた。

やがて、弁天やラン達の調査により、ラムの失踪とあたるがカバにされた理由が判明する。それは過去に手違いのせいでラムの誕生会に出席出来なかった「樫の木森のオババ」が、『銀河系よろず呪い事引き受け組合』に依頼してラムに呪いをかけていたせいだった。

だがその呪いは、事情を知ったオババがすぐキャンセルしたはずだという。弁天達はその組合へ乗り込み、職員に事情を問いただすと、呪いは手違いでキャンセルされず長年放置され、見事なまでに昇華していたのだった。

弁天やラン達の調査により、ラムの失踪とあたるがカバにされた理由が判明する。

その後、ラムのいない友引町に微妙な変化が起こり始めていた。ラムのいない地球に用はないと、ランや弁天達は各々の故郷へ帰ってしまい、しのぶは怪力が出せなくなり、メガネは旅に出てラムの思い出を消し去ろうとした。

しばらくして元の姿に戻ったあたるは、ラムがいない事につけ込み、喜々としてガールハントを続ける。そんなどこか虚無的な生活の中、あたる達は3年に進級。

ある日ガールハントをしていたあたるはコーラの缶で手を切ってしまう。

その手にはまるで「赤い糸」の様に引く血があった。あたるは忘れていたラムとのやり取りの日々を思い出し、ラムの存在の大切さに気付く。

ラム「ウチとダーリンも赤い糸で結ばれているっちゃ」

ラーラ
声 - 島本須美
ルウの家庭教師。あたるがいなくなったラムのことを思い出したのをきっかけに、二人でラム救出に向かった。

ラーラとあたるに見つかり、なおもラムを連れて逃げようとしたルウに、彼とラムの間柄を告げて、ルウがラムを幽閉し続ければルウの存在自体が消滅してしまうことを説明して諦めさせた。

「大変よくできました」「10点減点」といったハンコを持ち歩いている。本作が劇場公開されていた時期、テレビアニメであたるが読んでいた雑誌の表紙やポスター、または背景でルウと共に登場している。

ラーラ

そこに突然現れたラーラという女と共に、消えたラムを探すために奮起。ラムが幽閉された「メルヘンランド」に向かい亜空間へと突入する。

亜空間に突入したあたるはラムと対面することができたが、呪いの力で姿形を変え(蝶・恐竜・鳥)ラムと引き離されてしまう。しかし、ラムはどんな姿になろうとも必死にあたるを見つけようとする。

そのあたるの指には何本もの赤い糸がついていた(あたるの左手の小指についている赤い糸は1本だけだったが)。

ラムはあたるとの赤い糸をたぐってあたるを見つけた。

ラムがあたるに(情けなさから)電撃を食らわせ、そのショックで呪いは消滅した。同時に「ルウ」や「ラーラ」との記憶も消失し、これまでの時間もすべてなかったことになり、あたる達は「友引メルヘンランド」開園前日に戻っていた。

『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』(1986年2月22日に東宝系で公開)

『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』は、高橋留美子原作の漫画及びテレビアニメシリーズの『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーションである。1986年2月22日公開。

本作品は、テレビシリーズ『うる星やつら』放映中では最後に作られた。
レベルの高い作画や美術設定とは裏腹に、本来のラブコメディーから完全にかけ離れ、全体的に重く暗い雰囲気となった作品である。

ストーリー構成のモチーフとしては『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』と同じく、現実と非現実の認識論・存在論的な再検討を試みたものとなっている。

こうした問題が発生した原因として、様々な制約から当初の準備稿への変更が重ねられ、結果としてストーリーが分かりづらいものになったのではないかという見方もある。

『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』(1986年2月22日に東宝系で公開)

町全体が漏電しているような描写で、至る所で電流が流れるシーンが・・・町全体が停電・・・何かを示唆しているようです。

思わせぶりなシーン(伏線?)が多い。劇中劇スタイルでもあるので、難解なストーリーになりそうな予感もしてきます。

劇場2作目に近い作品であることが冒頭だけでも分かります。

あたる達は、面堂家に伝わる「鬼姫伝説」をヒントに映画を作っていた。

面堂家の庭に立つ樹齢300年の老木「太郎桜」は老朽化が進み今年の年越しは難しい。最後の宴。

しのぶの長いセリフの意味は分かりにくい。

冒頭他たびたび挿入される赤い目のネズミの集団、捨てられているテレビの画面が全部光り、ラムが映る・・・など理解不能な怪奇現象(思わせぶりなシーン)が起きます。

何かラムに異変が起こる予兆なのでしょうか。町自体、自然自体が絡んでくる予感を感じさせる展開です。

劇中劇も挿入されているので、現実・劇中劇シーン・夢・・・現実が分かりにくくなる構図です。理解が難しいストーリーになります。

面堂家の庭に立つ樹齢300年の老木「太郎桜」を映画のストーリーに合わせて切り倒してしまうが、それにより友引町には天変地異が降り注ぐ。

劇の木を切るシーンに合わせて、実際に老木「太郎桜」を切るが・・・木から緑色の樹液?と泡が吹き出す・・かなり異常な現象

劇中劇シーン:鬼姫(演:ラム)の光臨

鬼姫を演じるラムの様子がおかしい。ラムの電流が弱っていく。

友引町には天変地異が降り注ぐ。トンボとセミ、昆虫の異常繁殖。トンボの複眼にラムの姿が映る・・・理解が難しい思わせぶりなシーンが続く。

ラムは体調を崩し超能力を徐々に失い、面堂やしのぶ、メガネ達はラムの存在を忘れかけてしまう。

地震が起こり、太郎桜のあった場所は盛り上がり、山となって頂上に水が入り込み、湖と化した。この大自然のいたずらは、いったいどういう意味なのか。

そして、ラムの写っていたはずの写真からも、ラムが消えていた。

ラムは飛べなくなり(超能力を失う)、そして角がなくなっている。

面堂が原因を探るため、祖父から『鬼姫伝説』の詳細を改めて聞き出し、あたるやメガネと共に太郎桜のあった山へと向かう。頂上の湖の底深くには、白骨化した鬼姫の遺体が沈んでいた。

まるでオカルトムービー・・・

頂上の湖の底深くには、白骨化した鬼姫の遺体が沈んでいた。

ラムは謎の道化師について行って失踪してしまう。ラムがたどり着いた先は、太郎桜のあったあの山であった。

面堂の未来の夢などが入り混じる。ラムが出現するが、消えてしまったり・・・いったいどうなっているのか・・・理解不能。

夢と現実が入り混じった友引町・・・夢オチ要素も入り混じり理解が難しいストーリーに。どこからが夢で、どこからが現実なのか・・・

面堂「夢が凍りついた・・・」

夢と現実が入り混じった友引町に翻弄される面堂達は、この世界を破壊することで元の世界に帰れると思い立ち、水乃小路家を巻き込んで無為な内戦を始める。

巨大な胎児のような謎の存在「私は町(友引町)の記憶でしかない」

子供たち「遊ぼうよ、遊ぼうよ」

内戦は終わり、夜は明けた。走り続けたあたるは遂に倒れる。「元の世界へ帰りたい」と疲れ果てた面堂やしのぶ達が願った、翌日の朝凍り付いた夢は崩れて行った。同時に一同の目の前には、帰還したラムの姿があった。

大変ストーリーが分かりづらいです。

町の記憶。町が意思を持つ。サクラ「町が見る夢か・・・」

ラム「ダーリン!」

『うる星やつら 完結篇』(1988年2月6日に東宝系で公開)

『うる星やつら 完結篇』(うるせいやつら かんけつへん)は、高橋留美子原作の漫画、『うる星やつら』の劇場版長編アニメーションである。1988年2月6日公開。

劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化している。本作はテレビシリーズでグロス請けをしていたマジックバスが制作している。そのため従来のシリーズとは、絵柄が様変わりした。

『うる星やつら 完結篇』(1988年2月6日に東宝系で公開)

ある日の授業中、ラムは黒い服を着た老人に「お前を嫁にする」と言われる悪夢にうなされる。うなされているラムの電撃を食らう温泉マーク。

サクラの占い水晶玉もラムが闇に捕らわれ、地球も闇に包まれるという不吉な映像を映し出していた。

一方ラムの故郷で、コールドスリープで何十年も放置されていた祖父が見つかり、『闇の世界』(ちなみに彼らの言うこちら側の宇宙は『光の世界』という設定)に住むウパという者と「将来女の子が生まれた場合、必ず嫁に貰う」という約束をしていたことが発覚。

後日、友引高校にウパの孫、ルパという白髪で色黒い肌の青年が空飛ぶ黒ブタに乗って現れ、ラムの超能力を封じ、ルパが住む闇の世界へとさらって行ってしまう。

ルパという白髪で色黒い肌の青年が現れる。

諸星あたるや弁天達はラムを救いに闇の世界へ向かい、ラムとルパの挙式を阻止するために、闇の世界の少女カルラと共に妨害に入った。カルラはルパの幼馴染でルパに思いを寄せていたが、ルパはカルラのかねてからの強引なアプローチに辟易していたのだった。

念のためにウパの悪知恵で、ラムの替え玉も用意した。

ラムはルパとの結婚準備中も暴れている。

カルラ - 井上瑤

ラムとあたるはルパ達の工作と互いの勘違いにより仲違いしてしまう。あたるに愛想を尽かしたラムは闇の世界に残り、あたるはさっさと地球に帰って来た。

ところがランが闇の世界から持って来たキノコを食べようと、その日の諸星家の夕食の鍋に入れたとたん、巨大化して街中に大繁殖、地球を埋め尽くしてしまう勢いで増え続けた。

闇の世界のキノコは光や熱で巨大化して街中に大繁殖、地球を埋め尽くしてしまう勢いで増え続けた。

お互いに本音では好きあっているが素直になれないルパとカルラ。

巨大キノコを除去できるのはルパのブタたちだけ。

ラムは地球のキノコ駆除と引き換えに、あたると再び「鬼ごっこ」をすることに。

ラムは地球のキノコ駆除と引き換えに、あたると再び「鬼ごっこ」をすることに。あたるがラムの角を掴むか、或いはラムに一言「好きだ」と言えば決着が付き、期限までにあたるが遂行出来なければ、地球の住人はラムとその一行の記憶を全て失ってしまうのである。

だが、あたるは頑なにその一言を言おうとせず、ただひたすらラムの角を巡り追い続ける。空を飛べるラムに対し、地球人のあたるは劣勢の立場。

ラムはあたると再び「鬼ごっこ」をする

そんな中、弁天がうっかり記憶喪失装置のスイッチを押してしまう。のらりくらりと空を飛ぶ「ふざけた顔」の記憶喪失装置を止めるため、面堂達は奮起するが、まるで歯が立たずじまい(面堂は、映画版では私設軍隊を動員し、巨大ロボまで持ち出している)。

そして、ついに全ての記憶を失う最終日の夕暮れ、あたるは力尽きて倒れた。あたるは、ずっと手に握り締めていたラムの抜けた角をこぼした。それを見たラムは「好きだ」の言葉無しで、あたるの愛を心で感じた。

二人は抱き合い、ラムはあたるに角を握らせ、記憶喪失装置はようやく止まった。ルパとカルラも和解し、巨大キノコは無事地球上から駆除された。こうして、第一話から続いた「鬼ごっこ」に終止符は打たれる。

が、結局あたるは「好きだ」とは言わず、そちらの終止符は打たれなかった。
ラム「一生かかっても言わせてみせるっちゃ」
あたる「いまわの際に言ってやる」

『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』(1991年11月2日に東宝系で公開)

『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』は、高橋留美子原作の漫画『うる星やつら』の劇場版オリジナル長編アニメーション。『うる星やつら』放映開始10周年記念[1]として制作されたオリジナル作品である。1991年11月2日公開。
同時上映は『らんま1/2 中国寝崑崙大決戦! 掟やぶりの激闘篇!!』。

『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』(1991年11月2日に東宝系で公開)

いつものように、ガールハントに精を出していたあたる。そこへルピカという宇宙人の美少女が現れた。ルピカはあたるを誘い、あたるは案の定付いて行ってしまう。

ルピカは幼馴染のリオという豆腐屋の少年に好意を抱いていた。リオは、裕福な家庭のルピカと自分とでは身分不相応と思っており、ルピカに近寄らない。業を煮やしたルピカは、神殿星にある「究極の惚れ薬」を求め、リオに飲ませようとしていた。

だがこの薬は「宇宙一の煩悩の持ち主」でないと利用できないという代物で、ルピカがあたるを連れて来たのは、この「宇宙一の煩悩の持ち主」である、あたるを利用するためであった。この惚れ薬のことを知ったあたるは、自身のハーレムを作るために利用しようと密かに企んでいた。

ルピカ
声 - 松井菜桜子
自称「大宇宙の姫君」で、ある星の女王(星名は不明)。幼なじみのリオに恋心を抱いていたが、彼は一介の豆腐屋に過ぎず、ルピカ自身は気にしていないがリオがそのことを気にして、ルピカに近づこうとしない。

業を煮やしたルピカは、神殿星にある「究極の惚れ薬」を利用しようとする。しかしそれは「宇宙一の煩悩の持ち主」の力がなければ取ることができない。そこで、コンピューターによって選ばれたあたるを誘拐し、惚れ薬を手に入れるのだが、救出に来たラム、弁天の妨害にあい、惚れ薬もあたるに持っていかれてしまう。

その後、地球で誤ってラムに惚れ薬を飲まされてしまったあたると最初に目が合い、しつこくあたるに追い回されることになるが、無事惚れ薬を持って逃走。

しかしそれはラムがあたるを罠にかけるために作った偽物で、リオに飲ませたものの当然効果はなく、再び地球に向かうが、本物の惚れ薬は自分がやってしまった事を悔やんだラムにより叩き壊された後だった。惚れ薬がしみ込んだ地面から一晩だけ生えてくる「月の滴草」の蜜を飲めば、あたるは元に戻る。

しかしリオに飲ませればリオはルピカに夢中になる。ルピカはラムから月の滴草を奪うが、弁天、お雪によりリオが人質にとられる。最後はラムが月の滴草をあたるに飲ませ、リオはルピカに想いを伝えて結ばれ、母星に帰っていく。

気の強い女性で、常にバズーカを所持しており、事あるごとに乱射する。なお、うる星の女性キャラにしては珍しく露出度が少ない。

ルピカ

弁天「なんて下手クソな絵だ」

ラム「これがダーリンを連れ去った宇宙船だっちゃ。見覚えあるっちゃか?」

リオ
声 - 古本新之輔
ルピカの幼なじみ。小さい頃からよく一緒に遊んでいたルピカに好意を抱かれ、彼自身もルピカのことが好きだったが、豆腐屋と女王ではあまりに身分の差が大きく、悩んでいた。

地球でルピカとラムが壮絶な空中戦を繰り広げた時には弁天、おユキに人質に取られ、ルピカに「好きだ」と言うように脅される。その後ルピカが空中から転落した際には、弁天らによって拘束されていた荒縄を引きちぎってルピカを助けに行き、目が覚めた後に地上でルピカにプロポーズした。

リオ

神殿星の煩悩の神

神殿星にある「究極の惚れ薬」

一方ラムは、ルピカに連れ去られたあたるを取り返しに、弁天達と共に宇宙へと向かう。
ラム達に救出されたあたるは惚れ薬を持って地球に帰還。しかしあたるはどさくさに紛れてラムに惚れ薬を飲まされ、ラムを見るまいと必死に抵抗する。その最中に現われたルピカをあたるは見てしまい、惚れ薬の効果でルピカの名前を連呼するばかりの状態になってしまった。あたるを元に戻す方法はあるのか。

惚れ薬がしみ込んだ地面から一晩だけ生えてくる「月の滴草」の蜜を飲めば、あたるは元に戻る。

惚れ薬がしみ込んだ地面から一晩だけ生えてくる「月の滴草」

ルピカとリオは仲良く帰っていった

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