シンガーソングライター「長渕剛」
長渕剛の醸し出す人間の悲哀、あるいは人間臭さ。
そういったものに惹かれた人は多いのではないでしょうか。
好き嫌いが分かれるアーティストでもあると思いますが、私は思春期の頃にひたすら長渕剛を聴いておりました。
スタイルが変わっても歌われ続ける「巡恋歌」
大きく3つの時代を創り上げた長渕剛
長渕剛のスタイルの変遷は、大きく分けると「王道フォークソング時代の爽やかな長髪スタイル」、「自らの声帯をぶっ壊しながら独自カラーを模索していた頃のやくざスタイル」、「ストイックに体を作り上げて築いていったロックスタイル」ではないでしょうか。
長渕剛 - Wikipedia
デビュー当時
[80年代]長渕剛 フォーク時代の名曲 - Middle Edge(ミドルエッジ)
80年代中盤~90年代
主に80年代中盤~90年代の長渕剛
長渕剛版「家族ゲーム」ファンにはたまりません。長渕剛の魅力全開! - Middle Edge(ミドルエッジ)
長渕のドラマ「とんぼ」に憧れた男の青春時代 - Middle Edge(ミドルエッジ)
極真空手を始め、本格的な肉体改造
主に2000年以降の長渕剛
長渕剛が極真空手を無駄に使いまくるドラマ『ボディーガード』 - Middle Edge(ミドルエッジ)
長渕剛はスタイルの変化とともに歌唱法も変えていきました
スタイルで区分した3つの時代で、それぞれの歌唱法を聞き比べてみましょう。
長渕剛「巡恋歌」
初期の巡恋歌。
伸びのある高い声と、歌詞を丁寧に歌い上げる感じが印象的です。
90年前後の巡恋歌。
あえて伸びのある高い声を封印するかのように、やさぐれたような歌唱法を聞き手にぶつけてくるような印象です。
ライブ映像ということもあってか、もっともパワフルで聴衆を巻き込むような歌声です。
元来の伸びのある高い声から、シャウトなども交えたロック調の声に変化しています。
「巡恋歌」「祈り」「順子」時代のスタイル
ジャケットにジーンズ
明日を見つめるような爽やかなポーズ
この時代が好きな方も多いでしょうね
「勇次」「乾杯」「とんぼ」「しゃぼん玉」の時代
誤解を恐れずにいえば「ヤンキーうけ」しました
「やくざスタイル」と呼ばれましたね
完全に長渕剛のイメージが出来上がっていました
「RUN」「人間」「ともよ」の時代
大きな3つの時代の狭間で、インドに傾注していた時代がありました。
1993年『Captain of the Ship』の頃ですね
「音楽を通した表現」にとことんこだわりました
21世紀の長渕スタイル
体の鍛え方がハンパじゃありません
同じ楽曲でも初期とは伝わり方が大きく異なります
この時代になってから、テレビでも見かけるようになった気がします
みなさんはどの時代の長渕剛が好きですか?
私はどの時代も好きなのですが、とくに初期のスタイルが好きでした。
好き、というよりもアーティストとしてより良い表現方法を模索する彼の姿そのものに惹かれている、というほうが正しいのかもしれません。