『クーロンズ・ゲート』(KOWLOON'S GATE -九龍風水傳-)1997年にSMEが発売したPlayStation用アドベンチャーゲームソフト

『クーロンズ・ゲート』(KOWLOON'S GATE -九龍風水傳-)は、1997年にSMEが発売したPlayStation用ゲームソフト。
『クーロンズ・ゲート』の主人公「超級風水師」が「九龍城」に潜入し風水の源である四神獣(朱雀・玄武・白虎・青龍)の見立てを行うことで、陰界の風水を正し、世界を救う

「超級風水師」(主人公)は、この世と対をなす別世界「陰界」から突如出現した「九龍城(クーロンじょう)」の風水を正し、世界の崩壊を防ぐ
『クーロンズ・ゲート』の探索パート:陰界「九龍城」の中の主な町を探索していき情報収集する(メモを取りながらやりましょう)
『クーロンズ・ゲート』の世界観:突如現れた陰界の「九龍城」の中の独特かつ奇妙で退廃的な世界観がカルトな魅力でいっぱいです。3D酔いに気をつけましょう。

「JPEGダンジョン」(一枚絵のロケーションをつなぎ合わせたもの)で町を探索していきます。サイバーパンクな奇妙で退廃的な雰囲気の町です。
『クーロンズゲート』は大きく分けて「JPEGダンジョン」(一枚絵のロケーションをつなぎ合わせたもの)、「リアルタイムダンジョン」(一人称視点の3Dダンジョン)と呼ばれるふたつの探索パートと、「戦闘(バトル)」パートから構成されている。
JPEGダンジョンでストーリーを進め、情報が集まる(フラグが立つ)とリアルタイムダンジョンに潜り探索、というのがおおよその流れで、その過程で任意もしくは強制的な戦闘が挟み込まれる。

情報が集まる(フラグが立つ)と「リアルタイムダンジョン」(一人称視点の3Dダンジョン)に潜り、さらに探索していく
『クーロンズ・ゲート』の世界は、奇妙な「妄人」(ワンニン)などヘンテコなキャラクターがいっぱい。面白いですよ。

奇妙な妄人(ワンニン)がいっぱい。この妄人は「窓男」。
龍城路(リュウジョウロ・陰界の町)
陰界の九龍城の中の町
九龍フロント … ホテルやゲームセンターがあり、物語の中心となる街。
龍城路 … 風水師が最初に訪れる街。陽界では考えられないような店が立ち並ぶ。
龍津路 … 劇場があるせいか、他の街よりも些か賑やかな街だが・・・
西城路 … 街の中を大きな川が流れている。薄暗く、底の様子を見る事はできない。
大井路 … 大井路と小姐路の2つに分かれている。
主人公が最初に足を踏み入れる陰界の町。九龍フロントに比べると狭いが物語が進むと地下道へ入る事が可能となったり、また最も多くの胡同があるところである(ただし各胡同は全体的に繋がっているために胡同内部のマップは同一)。主人公に協力をしてくれる鏡屋や錠前屋、エビ剥き屋の子供がおり、体験版ではここと重慶花園の探索がプレイできた。

龍城路(リュウジョウロ)の案内屋(クーロン・ナビ)の「リトル・フライ」
九龍フロント(陰界の町)

小黒(シャオヘイ)
陰界の中心地のような風情がある比較的巨大な町。中央には巨大なネオン塔があり、良く見ると各店の看板内容まで読み取ることができる。双子屋、龍城飯店、陰陽師のラボなど物語でも重要なポイントがいくつかあったり、小黒やウェイらとの出会いの場でもあったりと実質的な陰界及び物語の中心部となる。この九龍フロントと繋がる胡同は妄人路のみだが、他の街への入口がいくつか存在する。

ゲームキッズ

ウェイ

「龍城飯店」一階にあるバーでマスターをやっている「リッチ」
龍津路(リュウシンロ・陰界の町)
陰界ながら華やかな町。劇場を中心として繁栄しているために人々の心は他の陰界の住民と比べると活気がある。二つの劇場が存在するがどちらも胡同と化してしまい、龍津路の人々は「オガクズ」を集めて胡同内部にある封印石を崩してしまえば鬼律は消え去るというこの町の風水師であるスイジェンの言葉を信じて協力し合っている。

龍津路の案内屋(クーロン・ナビ)の「ハニー・レディ」

小黒(シャオヘイ)とハニー・レディ
西城路(サイジョウロ・陰界の町)
中央に巨大な麗虹(ライフン)という川が流れている町。川と共に生きている人々が住んでいる。昔は大井路と繋がっていたらしいが現在は塞がっている。住民がブリッジと呼んでいる鵲橋(ジャクキョウ)という橋が架かった先は海明大廈(カーメルマンション)という大きなマンションがある。今は行く事ができないが、麗虹のほとりにはモルグへの入口がある。

西城路(サイジョウロ)の案内屋(クーロン・ナビ)の「ミスター・ドープマン」
大井路(オオイロ・陰界の町)
町は大井路と小姐路(シウジェロード)とに分かれており、二つは「妖精さんの転送小屋」にてワープして行き来することができる。大井路は様々な医者がそれぞれの医院を開いており、小姐路では小姐窟(シウジェクツ)という夜總会(ヤソウカイ。ナイトクラブの意)などがある。この二つの町それぞれに入口がある巨大胡同も存在する。

大井路(オオイロ)の案内屋(クーロン・ナビ)の「バンブージー」
『クーロンズゲート』の戦闘パート:「鬼律」(グイリー)との「風水バトル」とボスクラスの敵との「アイテムバトル」
風水バトル:胡同(フートン)と呼ばれるダンジョン内に存在する「鬼律」(グイリー)を退治する

『クーロンズゲート』の風水バトル。「鬼律」(グイリー)を退治する

鬼律「澡盆腿家姐」(ザオペンテュイガーゼ-)との風水バトル

複数の属性を持つ鬼律も多い。

鬼律を物に戻していきましょう。
アイテムバトル:双子師四天王などボスクラスの敵と(敵の弱点となる)アイテムを使用して戦う

双子師(ふたごし) オールド・スネークの下層構成員

オールド・スネークの双子師四天王のひとり「霊師(リンシ)」

巫師(ウーシ)
ボスクラスの敵と戦う場合、邪気の代わりに弱点となるアイテムを使用する特殊な戦闘方式になる。通常はターン方式だが、この場合アイテム欄を開かない限り一定時間毎に攻撃を受け続けるセミリアルタイム方式に戦闘システムが変わる。ボスは正しいアイテムさえ使用すれば容易に倒すことが可能で、“正解”となるアイテムのヒントは探索パートなどで得られる様になっている。
『クーロンズゲート』の最終目的:四神獣「朱雀」「玄武」「白虎」「青龍」となるべき存在を探し出し、正しい見立てを行うことで風水を正す
「九龍城」の中の町を探索していき情報収集していき、四神獣「朱雀」「玄武」「白虎」「青龍」の見立てを受けるべき宿命の存在を見つけ出す。
見つけ出したら、速やかに、神獣を見立てる道具「超級羅盤」を使って、四神獣の正しい見立てを行い「龍脈」を起こすことで風水を正していく。
神獣「白虎」の見立て:見立てを受ける存在は龍津路(リュウシンロ)の風水師である「スイジェン」
白虎の見立てを受ける人は龍津路(リュウシンロ)の風水師である「スイジェン」。ひとつの神獣を見立てるだけでは風水は起こせないので、残りの神獣の見立ても行わないといけない。

封印石を崩すことで「スイジェン」を開放し、白虎の見立てを行う。
神獣「朱雀」の見立て:見立てを受けるべき存在は「小黒の姉」と「小黒」
神獣朱雀の見立てを受けるべき存在は小黒の姉と小黒。
実は小黒は朱雀の見立てを受けられないように未来(1997年)に飛ばされていたのだ。
神獣「玄武」の見立て:見立てを受ける存在「玄太(シャン・タイ)」と「道光帝(ドウコウテイ」と「玄機(シャン・ジー)」
玄武の見立てを受ける存在は、牢屋に入れられていた「玄太(シャン・タイ)」と1850年の清朝(シンチョウ)を統治している「道光帝(ドウコウテイ)」と絵になっている子供「玄機(シャン・ジー)」。

玄太(シャン・タイ)は神獣「玄武」としての見立てを受けた。見立て後には羅盤に宿る。

清朝(シンチョウ)の道光帝(ドウコウテイ)も神獣「玄武」としての見立てを受けた

絵になっている「玄機(シャン・ジー)」
神獣「青龍」の見立て:中ボスの「双子師四天王」とラスボスの「妖帝(ヤオディ)」をアイテムバトルで倒し、「木彫りの僧侶」を青龍に見立てる
九龍フロントの龍城飯店の外。
双子師四天王[霊師(リンシ)、老師(ラオシ)、巫師(ウーシ)、仙師(シャンシー)]とのアイテムバトル。
アイテム「命玉」を使用する。
ラスボスの「妖帝(ヤオディ)」とのアイテムバトル。
アイテム「退魔の札(剥きえびは不可)」、「五岳の図」を使用する。
アイテム「仙人像(本物)」を使って「木彫りの僧侶」を蘇らせ、すばやく「超級羅盤」で見立てると青龍となる。

双子師四天王[霊師(リンシ)、老師(ラオシ)、巫師(ウーシ)、仙師(シャンシー)]とのアイテムバトル。

双子師四天王に対してはアイテム「命玉」を使用する。

双子師四天王を倒すと、ラスボスの「妖帝(ヤオディ)」が出現する

「妖帝(ヤオディ)」にはアイテム「退魔の札(剥きえびは不可)」、「五岳の図」を使用する。「男油」で回復させながら戦おう。

アイテム「仙人像(本物)」を使って「木彫りの僧侶」を蘇らせて、「超級羅盤」を使ってすばやく見立てよう。

「妖帝(ヤオディ)」は消滅していく・・・
ラスボスの「妖帝(ヤオディ)」とのアイテムバトルに敗れると「バッドエンディング」になってしまいます・・・

四神獣はすべて見立てられた。「龍脈」を起こすことで風水を正すことに成功したのだ。世界を救ったのだ。

四神獣「朱雀」「玄武」「白虎」「青龍」の見立てが終わり、世界は均衡を取り戻した。ようやく太陽の光が九龍に差し込む。

愛萍(アイピン)「・・・古い友も思い出も決して消え去ることはありません。」

『クーロンズゲート』のエンドロール
続き(第二段)を作る予定だったのでしょう。思わせぶりな終わり方をします。
続きを作る話は立ち消えになったみたいですね。
バブル崩壊後の悪影響ですね・・・想定以上に開発にも時間がかかりで、第二段を作ることは計画通りにやれなかったのでしょうね。