『メトロイドシリーズ』(1986年)シリアスでダークな世界観を貫いているSFアクションゲームの金字塔

『メトロイドシリーズ』(1986年)シリアスでダークな世界観を貫いているSFアクションゲームの金字塔

任天堂のコンピュータゲームとしてはやや珍しい、シリアスでダークな世界観を貫いているSFアクションゲーム「メトロイドシリーズ」。ひたすら無機質に淡々と進むイベントと、グロテスクな舞台・キャラクターが、不気味な世界を演出しています。メトロイドシリーズと主人公のサムス・アランのおさらいをしましょう。


メトロイド(ファミリーコンピュータ ディスクシステム(FDS)・1986年8月6日)

『メトロイド』(METROID)は、1986年8月6日に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用ゲームソフト。ジャンルはアクションゲーム。任天堂によるディスクシステム専用ソフト第5弾で、『メトロイドシリーズ』の1作目。

記念すべき第1作。ディスクシステム専用ソフト。
後に『ゼロミッション』に復刻版として収録され、現在はバーチャルコンソールで配信されている。

惑星SR388から発見された危険な生命体「メトロイド」がスペースパイレーツに奪われた。「メトロイド」を悪用されることを恐れた銀河連邦は、彼らの根拠地、要塞化した惑星ゼーベスを攻略しようとするが失敗する。そこで超一流の戦士サムス・アランに、ゼーベスへの潜入、メトロイドの処分及び要塞の中枢である「マザーブレイン」の破壊を依頼する。
サムスとメトロイドの最初の遭遇を描く。

スペースパイレーツの組員はリドリーとクレイドしか登場せず、敵の大半は惑星ゼーベスの生物となっている。

マップは広大で探索要素が多いが、セルフマッピングをする必要があり(オートマッピングが搭載されるのは『スーパー』以降)、難易度は高い。
ロード回数が少なく、節目節目に入れられているなど、負担が少なくなっているが、ロード自体は数分かかるほど長い。

ファミコンの性質上、今作のサムスはほぼ2頭身で、ヘルメット以外はあまり描き込まれていない。

出典 メトロイドとは (メトロイドとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

メトロイド(ファミリーコンピュータ ディスクシステム(FDS)・1986年8月6日)

メトロイド (Metroid)は、任天堂のコンピュータゲーム『メトロイドシリーズ』に登場する、ゲームタイトルの由来ともなっている、架空の地球外生命体。

一般的に『メトロイド』とは、透明な緑色の皮膜に赤い核、4本の下アゴを持つクラゲの様な容姿を示す。常に空中を浮遊しながら、他の生命体に密接して、生命エネルギーを吸収し、「浮遊生命体」とも呼ばれる。β線を照射するだけで分裂・増殖(クローン)する特性を持つ。また、活動環境や様々な外部要因によって成長・変態を行う。

元々はゼーベス系鳥人族が惑星SR388に生息する寄生生命体X(エックス)を根絶するべく開発していた人工生命体で、Xに対する完璧な免疫を持つ。

同惑星で開発・研究が行われていたが、スペースパイレーツに惑星ゼーベスを侵略された事で、鳥人族の管理下を離れ野生化、本能に従いあらゆるエネルギーを吸収し尽くす凶暴な生命体へと変貌した。

生体兵器として優れた生態を持っており、スペースパイレーツ等が度々軍事利用を目論むため、多くの作品における事件の発端・およびシリーズの中核要素を担う存在となっている。

メトロイドと言う名称は、鳥人族の古い言葉で「最強なる戦士」という意味を持つ。また、ゲーム開発者曰く「地下鉄(メトロ)とアンドロイドを融合させた造語で、地下迷宮を探索するゲームシステムから連想したものである」と答えている。

出典 メトロイド (架空の生物) - Wikipedia

地球外生命体「メトロイド」

地球外生命体「メトロイド」は元々はゼーベス系鳥人族が開発していた人工生命体

『メトロイドシリーズ』共通の主人公であるバウンティハンター(賞金稼ぎ)の「サムス・アラン」

フリーのバウンティハンター(賞金稼ぎ)として活躍しており、パワードスーツ着用時の身長は190cm、体重は90kg。パワードスーツは、鳥人族が過去に使用していた、古代の甲冑をモデルにデザインされている。また初代メトロイドではサイボーグであるという設定があったが、 後年の作品では触れられていない。

スターシップを一隻所有しており、毎回新しいものを購入して乗り換えている模様(メトロイドフュージョンでは銀河連邦からの支給品のよう)。

戦闘時はビームやミサイルをはじめとする様々な武器を搭載したパワードスーツを着用している。パワードスーツはサムス専用であり、機能不全などの例外を除けばサムスの意思以外では着脱不可能。

生身の姿は金髪碧眼の地球人女性であるが、これは初代メトロイド発売時に明らかにはされておらず、エンディングで初めて明かされた。

素顔及びスーツを脱いでいる姿を他人に見せることはほとんど無く、基本的にゲームプレイ中に素顔を見ることはできない。

しかし、ゲームクリア時のクリアタイム、アイテム取得率などにより、エンディングなどにおいてご褒美としてサムスの素顔およびスーツを脱いだ全身像を見ることができる。

また、『プライム』シリーズでは時折目と鼻をバイザーの内側の反射によって見ることができる。生身の姿は『フュージョン』まではヘソ出しのノースリーブとビキニ、もしくはホットパンツを着用し、髪型はポニーテールもしくはそれを解いたロングヘアであったり、前髪の形状もバラつきがあったが、『ゼロミッション』以降に発売されたソフトでは全身タイツ風の青色スーツ(ゼロスーツ)を着用し、髪型は寝かせた前髪とポニーテールで目は切れ長といったデザインに統一された。

なお、髪をほどいた姿の設定も無くなったわけではなく、『ゼロミッション』のボーナスイラストや『アザーエム』のエンディングなど私的な場面では解いている様子が見受けられる。『アザーエム』で描かれた銀河連邦所属時代(同作の設定資料では15~17歳ごろとされる)はショートヘアであった。

出典 サムス・アラン - Wikipedia

サムス・アランとは、任天堂のゲーム「メトロイド」シリーズの主人公

初代メトロイドは点在する狭い足場をジャンプで渡っていく場面がとても多い

この初代メトロイドは点在する狭い足場をジャンプで渡っていく場面がとても多い。にもかかわらずサムスのジャンプは、重力の小さい空間を再現しているためにフワフワしたとても癖のある動きをしていて、コントロールが難しい。竪穴をひたすら上っていくエリアでミスすると悲惨なことになる。ちなみに、このサムス特有のティッシュジャンプはその後の作品にも継承されているが、シリーズが進むにつれてその要素は薄まっている。

狭い足場をジャンプで渡っていく・登っていく場面が多い。このような竪穴をひたすら上っていくエリアでミスすると悲惨なことになる。

狭い足場をジャンプで渡っていきながら、要塞の中枢である「マザーブレイン」を破壊しているところ。

メトロイドのエンディングでプレイヤーキャラの「サムス・アラン」の正体が話題を呼んだ。強靱な戦士のサムスが実は女性であった!

『メトロイド』には5種類のエンディングが用意されており、それはクリアするのにかかった時間により変化し、
10時間以上 - 後ろを向いて泣く
10時間未満 - 左手でガッツポーズ
5時間未満 - ヘルメットを取る
3時間未満 - スペーススーツを脱ぐ(レオタード姿)
2時間未満 - スペーススーツを脱ぐ(ビキニ姿)
という風になっている。

出典 メトロイド - Wikipedia

メトロイドの5種類のエンディングでプレイヤーキャラの「サムス・アラン」の正体が話題を呼んだ。

10時間以上 - 後ろを向いて泣く

3時間未満 - スペーススーツを脱ぐ(レオタード姿)

2時間未満 - スペーススーツを脱ぐ(ビキニ姿)

ロングセラーな定番「メトロイド」の主人公「サムス・アラン」の進化がよく分かる比較写真

ロングセラーな定番「メトロイド」の主人公「サムス・アラン」の進化がよく分かる比較写真

「メトロイド」の主人公「サムス・アラン」の新旧比較

『メトロイド』は発売当初から、1979年に公開されたSF映画の金字塔『エイリアン』の影響を受けているゲームのひとつだと言われていました。

1979年に公開されたSF映画の金字塔『エイリアン』

映画『エイリアン』の主人公「リプリー」

メトロイドII RETURN OF SAMUS(ゲームボーイ(GB)・1992年1月21日)

『メトロイドII RETURN OF SAMUS』(METROID II-、メトロイド ツー リターン オブ サムス)は1992年1月21日に任天堂より発売されたゲームボーイ用ソフトである。「メトロイドシリーズ」の第2作目。

このゲームの目的は、惑星SR388に巣食うメトロイドと、その根源であるクイーンメトロイドの殲滅である。特定のエリアを隅から隅まで探索し、エリア一帯に潜んでいるメトロイドを全て殲滅する事で、地下迷宮を満たす有毒液の水位が下がり次のエリアへの道が開ける、というのが基本的なシステムになっている。

メトロイドについては、シリーズ中で頻繁に登場する一般的な姿はクラゲのような姿をした幼生期の形態のものが主に知られているが、今作におけるメトロイドは惑星の下層に進むにつれて徐々に成長・変態し、より手強い敵へと変貌していく。

シリーズにおいては、舞台の自爆による脱出が無い数少ない作品。
本作から主人公のアクションの幅が広がり、新たにしゃがみやジャンプ中に銃口を下に向けての攻撃もできるようになった。しかし当時は画面がモノクロの液晶で、視認できる範囲も小さく、さらにマップ表示機能も無かったため、自分で探索しマッピングしなければならない難易度が高い作品となった。

出典 メトロイドII RETURN OF SAMUS - Wikipedia

メトロイドII RETURN OF SAMUS(ゲームボーイ(GB)・1992年1月21日)

宇宙海賊によるメトロイド強奪事件を重く見た銀河連邦は、再び調査船をSR388へ向かわせた。前回の調査で発見されていないメトロイドが存在しているかも知れないからだ。そして数日後、緊急連絡が入った。なんとSR388の地底を調べに向かった調査隊が失踪したというのだ。さらに救助に向かった部隊までもが……。

銀河連邦はただちに連邦警察の武装兵士から成る特殊部隊をSR388へ派遣し、地底に送り込んだ。しかし彼らもまた、わずかな資料を送ってきただけで消息を絶ってしまった。銀河連邦は数少ない調査データを調べて行くうちに、ついにメトロイドの存在を確認した。メトロイドはSR388の地下深くに潜んで、活動を続けているというのである。

この噂は瞬く間に広がり、再びメトロイドの恐怖が銀河全体をつつみ込んだ。銀河連邦は緊急最高会議を開き、結論を急いだ。出席した全員の考えはひとつ……。それは、サムス・アランによるメトロイド根絶指令だった。

やがてサムスは銀河連邦からの指令を受け、惑星SR388へと向かった。サムスとメトロイドの対決が、再び始まろうとしている。 銀河がメトロイドの恐怖からのがれるために……。

メトロイドII RETURN OF SAMUS(ゲームボーイ(GB)・1992年1月21日)

メトロイドII RETURN OF SAMUS(1992年1月21日)の「サムス・アラン」

スーパーメトロイド(スーパーファミコン(SFC)・1994年3月19日)

『スーパーメトロイド』(SUPER METROID)は、1994年3月19日に任天堂から発売されたスーパーファミコン用アクションゲーム。メトロイドシリーズの3作目。現在はWiiのバーチャルコンソールでも配信されており、『大乱闘スマッシュブラザーズX』では名作トライアルというモードで体験版が収録されている。

惑星SR-388のメトロイド殲滅の任務を銀河連邦から受けたサムスは、クイーンメトロイドを殲滅した後に発見した卵から孵化し刷り込みによって自分を親だと思ったメトロイド最後の生き残り・ベビーメトロイドを持ち帰っていた。

銀河連邦の宇宙科学アカデミーに持ち込まれたベビーメトロイドは、その生態構造を研究されることとなった。 その研究の結果、メトロイドが持つ優れたエネルギー特性は人類にとって非常に有効であること、さらにメトロイドが本来、平和的活用を目的として創りだされた人工生命体である可能性があると報告された。その後もメトロイドの平和研究は進められ、銀河に平和と秩序が戻ってきたと思われ、サムスも気ままなハンター稼業に戻っていた。

だがそんなある日、サムスに宇宙科学アカデミーから緊急事態の連絡が届く。アカデミーに到着したサムスが見たものは、何者かに襲われ壊滅した研究施設と無残に殺害された研究所員たち。そしてベビーメトロイドの姿もなかった。

廃墟の奥に気配を感じたサムスはアカデミーを進み、ベビーメトロイドを発見する。 しかし、闇の中からサムスとの戦いで壊滅したはずの宇宙海賊の最高司令官リドリーが姿を現した。サムスの健闘むなしくリドリーはベビーメトロイドを奪い逃走し、サムスは命からがらアカデミーを脱出する。 宇宙海賊と惑星ゼーベスの再建を知ったサムスは、再び惑星ゼーベスへ向かうことを決意する。 宇宙の未来を賭け、メトロイドをめぐるサムスと宇宙海賊の最後の戦いが始まる。

出典 スーパーメトロイド - Wikipedia

スーパーメトロイド(スーパーファミコン(SFC)・1994年3月19日)

クラゲのような姿をした幼生期の形態のメトロイドの登場が多い

巨大化したメトロイド

マザーブレイン
本作のラストボス。ただし、戦闘中自動的にイベントが発生する。
宇宙海賊を統括する機械生命体(生体コンピュータ)で、再建に伴って彼女も再生された。最初は第1作目と同様に再生する装甲「ゼーベタイト」の柱に守られ砲台「リンカ」からのエネルギー弾で攻撃する頭部だけの姿である。しかし一度倒されると巨大な胴体パーツと合体した新たな姿となって復活する。

マザーブレイン

巨大な胴体パーツと合体した新たな姿となって復活した「マザーブレイン」

ベビーメトロイドが助けに来てくれる(戦闘中の自動的なイベント)

ゲームオーバー時の演出で登場するサムスは、開発段階では裸体で描かれており、その後水着のようなものを着衣させる事となったが、60分の1秒だけ裸体が映し出されるようにしていた所、アメリカで販売された際に気づかれたら大事になるとのことでボツとなった。

スーパーメトロイド(1994年3月19日)の「サムス・アラン」

クリア時間がかかると・・・水着のサムスは拝めません・・・

メトロイドフュージョン(ゲームボーイアドバンス(GBA)・2003年2月14日)

『メトロイドフュージョン』(METROID FUSION)は2003年2月14日に任天堂から発売された、ゲームボーイアドバンス用アクションゲーム。8月10日の値下げ以前にニンテンドー3DSを購入した人対象のお詫びである「アンバサダー・プログラム」にて3DSのバーチャルコンソールの限定配信が2011年12月16日に開始され、その後2014年4月30日にWii Uのバーチャルコンソールとして正式に配信された。

前作『スーパーメトロイド』の発売から8年後に発表された、メトロイドシリーズの第4作目。作中のオープニングデモでは『METROID 4』と銘打っている。なお、フュージョンの発売から14日後に『メトロイドプライム』が発売された。

『スーパーメトロイド』と繋がっている続編であり、前作では文章による説明が余りなかったが本作では多く取り入られると共に、表示される文章の内容を「子供に分かりやすい内容で、文字をひらがな・カタカナを多く使用したコドモ向け」「作品のシリアスな雰囲気に合わせた大人向け」の2種類、またゲームの難易度もイージー、ノーマル、ハードの3種類から選択する事ができる。

メトロイドフュージョン(ゲームボーイアドバンス(GBA)・2003年2月14日)

惑星SR388に元来生息していたとされるゲル状の寄生生命体。黄・緑・青・赤の4色と、刺々しい外殻を持つ大型のコアXが存在している。

見た目からは想像できないほど知能がある(B.S.L.の施設や機器の用途を理解して、自身に有益かつサムスに対する妨害行為を行うなど)。

空中を浮遊しながら他の生物の体内に浸透・寄生して分裂・増殖すると共に、最終的に寄生した生物を殺害。その際に得たDNA(遺伝子)情報などを基にその生物そっくりに擬態する能力を持つ。

この擬態能力は生物の形質・容姿を真似るだけでなく、寄生元の生物が所持していた能力・技術、知識や記憶など後天的な学習要素も正確に模写可能であり、さらにX同士が所持している情報を合成したり、遺伝子情報を自ら組み換えて自己強化(進化)することもできる。

しかし、サムスを倒すことを優先した余り、自分たちも全滅するにも関わらずB.S.L.を自爆しようとしたり、SA-Xがメトロイドに遭遇した際にアイスビームを使用しないなど、その行動は至って動物的な本能に依存しており、どのような生物に擬態してもただ種を増やす欲求が常に優先されるため、感情や理性と言った「心」を模写することは決してない。

惑星SR388に元来生息していたとされるゲル状の寄生生命体「X(X-parasite)」

本作では敵を倒して擬態を解除した「X」を入手(吸収)することでエネルギーおよびミサイルなどが回復するようになっており、Xは吸収しないとあちこち動き回り、最終的には逃げ出したり、再度別の生物に擬態してしまう。

またサムスの潜在能力の取得も、元々所持していた能力を特殊なXを吸収して覚醒させる、もしくはデータルームと呼ばれる施設で能力データをダウンロードすることで入手できるものになっている。

青いX。敵を倒して擬態を解除した「X」を入手(吸収)することでエネルギーおよびミサイルなどが回復する。

バリアコアX(Mega Core-X)
セクター6-NOCに出現した強化型コアX。サムス・アランに対する防衛本能により、バリアスーツデータを自らの意思でダウンロード(吸収)した結果、通常のコアXに比べて外殻が肥大化している。

擬態していないため弱点は全身だが、周囲には小型のコアXがバリアの様に旋回しており攻撃・防御の両方に利用している。また、ミサイル攻撃を無効化してしまうためチャージビーム攻撃でのみダメージを与える事ができる。ある程度ダメージを受けると、元のコアXに戻ってしまう。

バリアコアX

オメガメトロイド(Omega Metroid)
惑星SR388に生息していたメトロイドの最終形態。シークレットラボの自爆から逃れた1体がセクター1-SRXで急成長した事で、ドッキングベイで遭遇したサムスに襲いかかる。B.S.L.が惑星SR388に衝突する前に脱出する、その最中に戦闘となるため制限時間以内に撃破しなければならない。攻撃能力は強靭な前腕による爪の振りかざしのみだが威力は脅威的であり、直撃すると暫く身動きする事ができなくなってしまう(レバガチャ動作で回復を早める事はできる)。

フュージョンスーツの特性上、メトロイドの弱点であるアイスビームが使用できない(アイスミサイルも無効化してしまう)ためサムスを境地に追い詰めるが、天敵のメトロイドを倒す本能に従い現れたSA-Xが瀕死のサムスを無視して乱入、最終的に返り討ちにあったSA-Xをサムスが吸収し本来のパワードスーツの能力・体質を取り戻したことでアイスビームが覚醒、有効なダメージを与えることができる。

本作で唯一Xの擬態した生命体では無い敵キャラクターである。なお、メトロイドの成長過程は4段階だが、作中の説明によると幼生体から一足飛びに成体に成長させる技術が確立しているという。終盤のマップ中には幼生体のまま大型化した抜け殻が複数存在し、途中段階のものは見当たらない。

ラスボス「オメガメトロイド」

サムス・アラン
銀河連邦からも依頼が舞い込む凄腕の女性バウンティハンターであり、シリーズの主人公。本作冒頭ではかつて惑星SR388に足を運んだ経験を買われ、バイオテクノロジー企業B.S.L.の警護を依頼される。その際謎の寄生生命体Xに中枢神経を冒されてしまい、帰還中に意識不明の状態となる。コントロールを失ったスターシップはアステロイドベルトに突入、自動的に脱出装置が作動したものの、大破してしまった。

メトロイドワクチンで一命を取り留めるが、応急処置としてスーツの大部分をX諸共切除された事で能力の殆どを喪失してしまう。回復後は、B.S.L.で起こった謎の爆発事故に言い知れぬ不安を感じて自ら調査を申し出る。唯一Xに対抗できる存在となったサムスは、Xとの戦いに身を投じる事となる。

「メトロイドフュージョン」(2003年)の「サムス・アラン」

クリアタイムごとの「サムス・アラン」

メトロイド ゼロミッション(GBA・2004年5月27日)

『METROID: ZERO MISSION』(メトロイド ゼロミッション)は、2004年5月27日に任天堂から発売された、ゲームボーイアドバンス用アクションゲーム。

シリーズ第一作『メトロイド』のリメイク作品である。しかし第二部として『メトロイド』では語られることの無かったサムスの惑星ゼーベスからの脱出や登場するボスや取得できる能力の大幅増加、また新規エリアや要素も多数存在するため実質上は「初代メトロイドの世界観を基にした新作」といえる。

メトロイド ゼロミッション(GBA・2004年5月27日)

コスモ歴20X5年、深刻な事件が起きる。惑星SR388にて銀河連邦の調査船が捕獲した未知の生物「メトロイド」がスペースパイレーツにより奪われてしまう。このメトロイドという生物は他の生命体に取り付き生態エネルギーを吸収してしまうというとても危険な生命体であった。

しかもβ線を照射する事により爆発的に増殖させる事が可能だという。惑星SR388の滅亡原因はこのメトロイドが起因していると確実視されていた。メトロイドがパイレーツにより増殖させられ生物兵器として使われては銀河文明は壊滅してしまう。

銀河連邦警察は必死の捜索の末にパイレーツの本拠地「要塞惑星ゼーベス」を発見する。銀河連邦軍は惑星に総攻撃を行うがパイレーツの抵抗により攻め落とす事は出来なかった。

しかも地下要塞の中心ではメトロイドを増殖させる準備が進められているらしい。銀河連邦は最後の手段として謎に包まれた最強のバウンティ・ハンターであるサムス・アランを惑星ゼーベスの内部に侵入させ要塞を管理している機械生命体「マザーブレイン」を破壊させる作戦を決定した。単身惑星ゼーベスへの潜入に成功したサムス。

実は惑星ゼーベスは幼き日のサムスの育った場所でもある。様々な想いを秘めて任務を遂行するサムスを待ち受けるマザーブレインの罠。サムスは無事に任務を全うし銀河を守る事はできるのだろうか?

メトロイド ゼロミッション(GBA・2004年5月27日)の「サムス・アラン」

メトロイド アザーエム(Wii・2010年9月2日)

『メトロイド Other M』(メトロイド アザーエム、METROID Other M)は、Team NINJA開発・任天堂発売のWii専用ゲームソフト。

コンピューターゲーム『メトロイドシリーズ』の一つ。E3 2009にて初公開され、それまでのシリーズとは全く異なる操作体系などを持つ新機軸の作品として制作された。時系列は『スーパーメトロイド』と『メトロイドフュージョン』の間に当たり、『フュージョン』劇中において断片的に描写されていた過去のエピソードに纏わる内容となっている。

ゲームコンセプトおよびキャッチコピーは「最新技術を使ったファミコンゲーム」となっている。これは「誰でも楽しむことが出来るようなシンプルな操作体系の3Dアクションゲームを実現する」という意味であり、Wiiリモコン単体での少ないボタンによる操作体系としつつ、各所のアクションをシチュエーションなどに応じたものが半自動的に選択され発動するなどでダイナミックかつ爽快感ある操作を実現している。

ゲームシステムだけではなく、従来の作品よりもストーリー性にも重点が置かれており、CGムービーやプロの声優を使った音声などが挿入されている。

音声は日本語と英語から選択するようになっており、字幕表示の日本語/英語やON/OFFの設定も可能。日本語音声が入るのはシリーズとして初めての試みである。

ストーリーの中には、それまでの作品ではあまり触れられることがなかった主人公サムス・アランの線密な心理描写や過去のエピソードなどが登場している。ストーリー性にも重点を置いた結果として従来の任天堂作品と比較してムービーの量が多く、『大乱闘スマッシュブラザーズX』以来の二層ディスク使用ソフトとなった。

メトロイド アザーエム(Wii・2010年9月2日)

サムス・アラン (Samus Aran)
声優:小林愛 / Jessica Martin
主人公。銀河の危機を幾度となく救ってきたフリーの女性バウンティハンター。今回は航行中にボトルシップからの救難信号を受信して向かい、そこでかつての仲間たちと再会。事態の究明と解決のため共闘することとなる。

本作では上記のようにサムスの内面的・本質的な性格の描写が強調されている。また、従来作と顔のデザインが異なり、口の左下(向かって右下)にホクロがある。

なお、本作におけるサムスの性格設定および描写(感情的で繊細な面の強調)に関して、海外から従来作との相違の指摘があったが、坂本賀勇は「海外のユーザー・開発者のイメージや『メトロイドプライム』などで描写されるサムス像は一側面に過ぎないものであり、元々自分たちが設定していたサムスの性格は本作のものである」と説明しており、月刊マガジンZの公式漫画版のサムスと本作のサムスとはほぼ同様の性格描写となっている。

「メトロイド アザーエム」(Wii・2010年9月2日)の「サムス・アラン」

サムスの口の左下(向かって右下)にホクロがある。

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