め組の大吾とは?

少年サンデー(小学館)本誌にて1995年38号〜1999年27号まで連載された【め組の大吾】
サンデー名作ミュージアム

曽田正人氏による熊本・大分地震の応援イラスト
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主人公、天才「朝比奈 大吾」
中央署めだかヶ浜出張所、通称「め組」に所属されたルーキー。

幼い頃、自ら経験した火事で愛犬とともに取り残された際、とある消防士に救助されたことをきっかけに消防士に強い憧れを抱いていた。
その出来事がやがて物語のコアとなっていく。

愛犬ジルを守るため幼き日に炎に取り残された大吾
リサメシアン

大吾を救ったスーパーマン。その正体は実は…
リサメシアン
恩師、落合静香との出会い

高校時代、大吾はいわゆる不良であったが当時の担任「落合静香」の優しさに触れることにより大吾の胸に秘められた夢が引き出され、心を入れ替え努力した結果公務員試験に見事合格。
夢への第一歩を踏み出すことに成功した。
要救助者を救う為なら手段を選ばない問題児?!
危険や状況異常を人並み以上に察知する感性の持ち主で、要救助者の為なら自らの危険も顧みないだけでなく命令違反、持ち場放棄、物損等、初期から問題を次々に起こしていく。

高いビルの上から要救助者を…!
リサメシアン

バスーッ!普通じゃ考えられない救助法…。
リサメシアン
あるビルの火災時には高いビルの上から要救助者を最下部のマットまで投げる暴挙とも取れる救助方法をとった。
ありえない行動に要救助者も周囲の野次馬もその場に居合わせた記者も驚き怒りを隠せない。
しかし最後のひとりを抱え、大吾自身も飛び降りた瞬間、今までいたフロアが大爆発。
大吾のこの行動がなければ全員が死んでいたことに…。

これでいいのかよォ!!
リサメシアン
他にも通常では考えられない手段で救助を行っていく大吾。
その行動には彼なりの訳があり、なによりも「人命を第一に動く」ことから作中、彼がいた現場で死者が出た描写はない。
しかし一歩間違えば要求所者や仲間、関係のない人々、そして自分自身を危険に冒し、更なる大事件になりかねないことも事実であり、彼自身も彼の周囲も葛藤し、苦しんでいくことになる。

何が正しくて何が間違っているのか…同僚さえもわからなくなる。
リサメシアン

救助とは一体…?!
リサメシアン
「生きる」こと「助けること」彼の情熱の正体は…?
数々の災害現場で経験を重ねていく大吾。
特別救助隊(レスキュー隊員)の資格を取り、さらに危険な現場に出場していくことになる。
彼自身、何度も死にそうな目に遭い、その度に恐怖に負けそうになり消防士を辞めることも考えるが結局は現場に戻り人々を助けるために動いてしまうのであった。
なぜそこまで自らの命を削るように救助活動をするのか…周囲の誰もがその姿に疑問を抱く。
しかしそれと同時に彼のひたむきさに惹かれ、誰もが彼を否定しきれず見守っていく形となる。

彼を掻き立てるものとは…?
リサメシアン
深すぎる…!彼の情熱に秘められた理由とは…?

誰かのために…本当にそうなのか?葛藤する大吾。
リサメシアン
いざ現場に出場すると我を忘れてまで救助に必死になってしまう自分が自分自身でもわからないでいたが、徐々に彼の中でその理由は明白となっていく。
彼は人を助けるただのスーパーマンではなかった。
彼の奥底に眠る「あること」が彼を突き動かしていたことが明かされる。

そういうことだったの…!
リサメシアン

五味を救出する際、意識が朦朧とする中、気づく大吾。
リサメシアン

自分に納得した瞬間。なんでもやれたワケだぁ…。
リサメシアン
物語を盛り上げる大吾の熱い仲間たち!
「めったに火事が起きない【め組】」「めでたい【め組】」
めだかが浜出張所、通称「め組」。
活気のない隊員、競馬新聞を広げた所長、めったに火事の起きない平和な地区。
所属された当初、現場で活躍することばかり妄想し、やる気に満ち溢れていた大吾にとっては期待はずれな職場だった。

火事場に出たいと暴れる大吾。
リサメシアン
しかしいざ出動!となると恐怖でなにも出来ず、要救助者を見つけるも腰を抜かしてしまう大吾。
隊員たちと現場に出動していく中で彼らが本当は火消しのプロであり高い意識の中、人々を救っていること、「めったに火が出ない」ことも防火活動の賜物であると知る。
現場の緊張感を経験することで活躍することばかり考え、実際に火事が起こることで多くの人が苦しみ、命を落とすかもしれない災害の恐ろしさを知り自分の間違いに気付かされることになった。

いざとなると頼れる隊員たち。
リサメシアン
実はカリスマ!五味所長。

一見テキト〜な雰囲気だが…
リサメシアン
めだかヶ浜出張所所長「五味俊介」は大吾の最大の理解者。
仕事中に競馬新聞を広げラジオを聞いたりとゆるい空気の彼に当初大吾は不信感を抱いていた。
しかし現場に出ると人が変わったように救助活動を行い、的確な指示をする彼を見て見直し尊敬するようになる。
そして彼がまさに幼い自分を救ってくれたスーパーマンだったことを知る。
実は彼は数々の戦歴を残すカリスマ消防士であり、彼に憧れる隊員は数知れず、伝説と言えるほどの人物であった。

痛ましい古傷が彼の激しい過去の戦歴を表している。
リサメシアン
生涯のライバル、天才「甘粕 士郎」

はじめは常に大吾よりリードし、大吾を馬鹿にしていたが…
リサメシアン
大吾とは消防学校の同期生。頭脳明晰で大吾とは正反対なタイプである。
登場時、大吾よりいち早く現場を経験しリードしていたことから彼に対し見下すような態度をとっていたが、大吾の能力に嫉妬し、彼の理解を超えた行動に葛藤を重ね最も苦しんでいくこととなる。
大吾と同じくらいかそれ以上に情熱家であり同士である大吾を奥底では認めている。
作中、激しい葛藤の中、最終的にはいつも大吾を助け支える存在である。

互いに影響を与え合う最高のライバル。
リサメシアン
愛犬「ジル」

大吾の一番の親友?
リサメシアン
大吾が幼い頃から飼っている愛犬のジル。
悲しい時も嬉しい時も常に一緒の大吾の隠れた相棒。
大吾がはじめて救助した第一号であり、最終回ではジルよりその時のエピソードが語られるシーンがある。
それぞれが抱く想いと過去が読者を熱くする。

切ない過去が彼女をこの世界に引き込んでいた。
リサメシアン

意外なところで繋がる人物相関。
リサメシアン
主人公大吾以外にも様々な立場の登場人物が登場するが、その誰もが救済に対して独自の考えを持ちひとつひとつのドラマを持つ。
時に意外な部分で登場人物同士の過去がつながり物語を盛り上げ更にドラマティックな仕上がりとなっている。
第2の主人公…?「落合静香」

チャラけた大吾の本心を見ぬいた。
リサメシアン
落合静香は大吾の高校時代の担任である。
おっとりした美人でマイペースな性格。
大吾に消防士への夢を思い出させた張本人で大吾の想い人。
連載当時、まだ高校生だった頃はあまり印象に残らなかったが今読み返すと彼女の存在がこの作品の中でとても大きいものだったことに気づき、第2の主人公なのではないかと思うほど存在感があった。
基本的に男社会な「消防」「レスキュー」の世界の中で彼女は彼の恩師という立場、女性ということからあまり目立つ存在ではないように思えるが大吾にとって最も大切な人であり女性でありライバルであり時に母親のようなかけがえのない存在。
現場から離れた位置からの一般人としての視点で描かれる数少ない登場人物。
2人がどこか食事に行こうとするとなぜかいつも災害に巻き込まれることがお約束となっている。

命懸けで人の命を救った彼を引っぱたく…!
リサメシアン

信じられない!
リサメシアン

きみだから不安なのよ…朝比奈大吾くんがこの仕事についたから!
リサメシアン

サクッと言っちゃった…
リサメシアン
大吾とはつかず離れずお互い気にし合った関係が続いていくが、彼の行動の意味を知ることにより先生と生徒からひとりの人間同士に変化していく。
大吾の活躍と成長に誰よりも嫉妬し、悔しい想いをしていたことも明かし、大吾と本音でぶつかり合うことにより絆を深めた。

夢を語る静香。
リサメシアン

昆虫研究のため訪れたスマトラ島での山火事で2人の運命が変わる…!
リサメシアン
感動のラストへと!物語は続いていく…
大吾を支え強くさせたのは他でもない「要救助者」

生きてるんだッ!!!
リサメシアン
災害が起こるたびに生きていることを実感し、人を助けることで生き甲斐を感じる自分に苦しむ大吾。
そんな中、自分を信じることが出来たのは実際に助けた人々の感謝と大吾を心から信頼する気持ちに触れたからであった。

かつて救助したこどもとの再会に学ばされた。
リサメシアン

失った自信を取り戻す大吾。
リサメシアン
感動の最終回へ!
全181話にも及ぶ物語はいよいよ終盤へ!
導かれるかのようにレスキューの世界で生死をかけて闘った「天才」が選んだ道とは…?
人間味あふれる本作にふさわしい感動の最終回!

五味から譲り受けた帽子をかぶり前へと進んでいく。
リサメシアン

大吾たちの人生はまだまだこれから!
リサメシアン

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