【1995年洋楽】今は亡きスキャットマンが大ブーム！「日本」でヒットした洋楽トップ5

邦楽も含めたオリコン総合シングルチャートを対象に、1995年の年間トップ100にランクインした洋楽の中から5曲を選出します。トップ100内で5曲に満たない場合は、全米ヒットチャートやオリコン洋楽シングルチャートの中から、日本で人気になったと思われる曲を別途選出し、ちょうど洋楽5選としています。



この年の洋楽のチャートインは1曲だったため、オリコン洋楽シングルチャートのナンバーワン曲から別途選出しました。

『恋人たちのクリスマス』は、マライア・キャリー全盛期の1994年にリリースされたクリスマスソングです。クリスマスのスタンダード曲の中では、比較的新しい楽曲と言えるでしょう。クリスマスシーズンになると、アメリカのヒットチャートで本曲がナンバーワンに再浮上する現象は、今や季節の風物詩となっています。



日本では、人気テレビドラマ『29歳のクリスマス』の主題歌としてもおなじみで、オリコンシングルチャートで最高位2位、年間チャートで35位を記録する大ヒットとなりました。



同時リリースされたアルバム『メリー・クリスマス』も、日本でナンバーワンを記録。本作には、本曲以外にも彼女の歌うクリスマスソングが多数収録されています。

ミー・アンド・マイ（Me & My）は、デンマークのユーロダンス・デュオで、パーニル・ジョージィとスザンヌ・ジョージィの実姉妹です。デビューシングル『ドゥビ・ドゥビ』は、アメリカ、イギリスでは注目されなかったものの、本国デンマークを筆頭に、ベルギー、イタリア、スペインなどヨーロッパ各国で大ヒットし、世界的なヒットとなりました。とりわけ日本でのヒットが顕著で、オリコン洋楽シングルチャートでナンバーワンを獲得しています。



日本では特にコスプレ姿が話題となり、二人は、メナード化粧品「ワンタッチリップスティック」のCMに、ナース姿で出演しました。

ダイアナ・キングは、ジャマイカ出身のレゲエ・シンガーで、本曲『シャイ・ガイ』は彼女の最大のヒット曲です。全米13位、全英2位を記録するなど世界的にヒットし、日本のオリコン洋楽シングルチャートでもナンバーワンを獲得しています。マーティン・ローレンス、ウィル・スミス主演の映画『バッドボーイズ』のサウンドトラック収録曲で、ジョン.Bの『サムワン・トゥ・ラヴ』とともにヒットしました。



日本では特に人気のあったアーティストで、本曲を収録するデビューアルバム『タファー・ザン・ラヴ』は、オリコンアルバムチャート5位（年間22位）と、どの国よりも日本でヒットしました。その後も、日本のレゲエ・シンガーNAHKIとのコラボ曲『I'll DO IT 〜愛のパトワ〜』をリリースし、JALのCMソングとして起用されています。

『スキャットマン』は、スキャットマン・ジョンが52歳にしてリリースしたメジャーデビューシングルで、ヨーロッパを中心に世界中で爆発的なヒットを記録しました。日本のオリコン洋楽シングルチャートでも、ナンバーワンを獲得。本曲を収録するアルバム『スキャットマンズ・ワールド』もまた、日本での売上が大きく、オリコン2位を記録しています。



スキャットマン・ジョンは、幼少期から重度の吃音症に悩まされましたが、それを逆利用してスキャットに転換したことで、本曲が誕生しました。その後は、日本でさらにブレイクし、グリコの「プッチンプリン」やカネボウ化粧品「レビュー」のCMにも出演。特に後者では、日本限定で発売された『SU SU SU SUPER キ・レ・イ』が起用され大ヒットしました。



日本での大ヒットからわずか4年後の1999年12月3日、肺がんのため57歳の若さで亡くなっています。亡くなる半年前には、生前最後のアルバム『テイク・ユア・タイム』をリリースしていました。

『バック・フォー・グッド』は、イギリスの人気男性バンド、テイク・ザットのヒット曲で、3枚目のアルバム『ノーバディ・エルス』からの第2弾シングルです。シングルは、全英ナンバーワン、全米7位を記録し、日本でもオリコン洋楽シングルチャートでナンバーワンを獲得しました。アメリカでは、唯一のトップ10ヒットです。因みに、アルバムの方は、全英1位、日本でも最高位6位を記録しています。



作詞・作曲は、メインボーカルのゲイリー・バーロウが手がけました。シングルのジャケットでメンバーが着用している衣服は、ジャンニ・ヴェルサーチから贈られたものです。