カナダ、アメリカ、日本の合作による1987年の映画「ケニー(KENNY the KID brother)」
下半身を失ったままで生きる重度障害児として1980年代に話題となった実在の人物ケニー・イースタディの物語で、ご本人が出演しました。
この映画「ケニー」は、日本ユニセフ協会推薦作品で、私自身は中学生のときにこの映画を鑑賞しました。
「障害を抱えた人間が必死に生きる」というよりも、「障害にも負けず普通に生きようとする」ケニー少年の姿が、爽やかに胸を打った映画だったと憶えています。
映画「ケニー」
映画「ケニー」のあらすじ
12歳のケニー少年の家を、テレビ局が訪問
祖父母のもとへ預けられていたケニーの姉シャンロンケイが登場
姉を追いかけてヒッチハイクの旅に出るケニー
ケニーとシャンロンケイの間に師弟愛が生まれる
1987年度のモントリオール世界映画祭で最優秀作品賞を受賞、ベルリン国際映画祭のユネスコ賞を受賞、ほかにも多くの賞を受賞しました。
ハンディを負いながらも健気に生きる感動ドラマとして成立する題材ながら、実際には明るい少年とごく普通に生きる家族を捉えたことで普遍性のあるファミリードラマに仕上がっていると評価されています。
カナダの映画監督クロード・ガニオンがアメリカの写真雑誌『ライフ』でのケニーの特集を読んで映画化を思い立つ
ケニー (映画) - Wikipedia
Amazonで中古のVHSが多少あるようです
ケニー・イースタディさんについて
ペンシルベニア州ビーバー郡に生まれる
下半身がないハンディキャップを自力で克服
スケボーを自在に操る姿が象徴的に
映画「ケニー」で一躍有名に
その後、最愛の人との間に子供を授かりました
2016年2月に、42歳の生涯を終えたケニー・イースタディーさん。
そのご冥福をお祈りするとともに、明るく前向きに「普通に」生きた姿を忘れることはありません。