1980年代の『大映ドラマ』の最盛期(1983年~89年)第一弾4作品:スクール☆ウォーズ・ヤヌスの鏡・スチュワーデス物語・少女に何が起ったか

泣き虫先生「おまえら、悔しくないのかぁ~」(スクール☆ウォーズ)

極端なキャラクター設定の多重人格のヒロイン(ヤヌスの鏡)

「この薄汚いシンデレラめ!」(少女に何が起ったか)

「私はドジでのろまなカメです!」(スチュワーデス物語)
スクール☆ウォーズ(山下真司、岡田奈々)(TBS・1984年制作)

スクール☆ウォーズ(山下真司、岡田奈々)(1984年制作)
![滝沢 賢治(たきざわ けんじ)
演 - 山下真司
川浜高等学校体育教師で同校ラグビー部監督。東都体育大学2年生時からレギュラーに抜擢され大学ラグビー界で一世を風靡、その後もラグビーの全日本代表選手(ポジション:フランカー)として活躍するが、負傷のため引退。元々は教師を志望しており、引退後に川浜市教育委員会体育部に勤務をした後に、山城晋平の誘いで川浜高校に赴任した。
ラグビーを通じて荒廃した高校生たちを更生させようと奮闘する熱血教師。曲がった事が大嫌いな性格であり、熱血の余り、生徒に手を上げることも度々で、当時の感覚でも脈絡を考えずに体罰として問題にされることもある。その一方で非常に涙脆く、短絡的に容易な処分に走ろうとする姿勢を嫌っており、教え子のために涙をこぼすことも度々。座右の銘は「信は力なり」。
下田大三郎・夕子夫妻が営むラーメン屋「新楽」の常連客で、下田夫妻に悩みを相談する事も度々ある。家庭の仲が比較的良く、ラーメン屋夫妻に頭を下げる立場である点で、本作に後続して放送された『親子ゲーム』の早川巡査とは正反対の立場となる人物である。
名言は「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE.(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」で、これは現在でも様々な分野で結束を求めるキャッチフレーズとして使用されている。
]平尾誠二によれば、「all for one」の方のoneは、一人ではなく一つの目的、つまり「勝利」を指しているという。
名前の由来は滝沢馬琴と宮沢賢治から。ナレーションでは常に「賢治」と呼ばれる。](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
滝沢 賢治(たきざわ けんじ) 演 - 山下真司「ここは学校じゃない!戦場だ!!」

相模一高に109対0という屈辱の大敗を喫することで川浜高校ラグビー部は目覚める

滝沢 賢治(たきざわ けんじ) 演 - 山下真司「お前らそれでも男か!悔しくないのか!」

森田 光男(もりた みつお) 演 - 宮田恭男「悔しいです!」

富田 圭子(とみた けいこ) 演 - 伊藤かずえ「あんた、キンタマついてんの? 」

滝沢 節子(たきざわ せつこ)演 - 岡田奈々

下田 大三郎(しもだ だいざぶろう) 演 - 梅宮辰夫「さあ、誰からかかってくる?」

水原 亮(みずはら りょう)演 - 小沢仁志「てめえかよ、滝沢とかいうやつは・・・またメチャクチャにしてやるぜ!」

水原「先生…、先生よぉ…。オレ、 ラグビーやっとけばよかったかな…」

川浜一のワルと呼ばれる大木 大助の登場「風は一人で吹いている~♪」

大木 大助(おおき だいすけ)演 - 松村雄基「川浜一のワル」
イソップが相模一高との練習試合の前日に突然倒れ、緊急入院した末に死去

「イソップ!」 「大木くん ラグビーはONE FOR ALL, ALL FOR ONE.(一人はみんなのために、みんなは一人のために)だよ」

大木「思いやりか・・・。世間じゃやたらと言われてる言葉だが、本当にあるとはな…! 負けたぜ!ラグビーに負けたよ!」

滝沢「ラグビーもボールを取り合うケンカだ。 ただしルールのあるケンカだ。」

イソップ「ひとつだけ教えてください。人間は何の為に生きてるんですか?」
スクールウォーズ

山下「残された時間を燃焼しろ!そこにお前の命の輝きがあるんだ!」

イソップ!

滝沢「奇跡は起きます。きっと起こしてみせます! 相模一高に勝ちます!イソップのために…、イソップのために必ず勝ちます!」

滝沢 節子「イソップくんはどの星になったのかしら?」

大木「イソップ~~~!!」と大号泣。

病気で亡くなった「イソップ」の弔い合戦だ!相模一高との戦い

前年大敗した相模一高にたった1年で「14-13」と勝利!
1年後の全国大会決勝:川浜高校 対 城南工業大学付属高校

1年後の全国大会決勝:川浜高校 対 城南工業大学付属高校

マーク・ジョンソン(演 - チャールズ・モーガン)と(元校長の)山城 晋平(やましろ しんぺい)演 - 下川辰平
「スクールウォーズ」第1話と25話の同一シーン - 雅羅倶多館

滝沢 ゆかり(たきざわ ゆかり) 演 - 間下このみ

梅宮兄貴の遺影を抱えた和田アキ子もいて、その後ろに大木(松村)がやってきて声をかける。

世紀の決戦が始まった。

イソップも見ている

平山 誠(ひらやま まこと) 演 - 四方堂亘「(足は)本当に大丈夫です。俺一人でラグビーするんじゃありません。みんな一緒です。先生も、先輩たちも、 一緒に戦ってくれるんですから」

ボールは栗原の手に渡り、栗原はゴール目指して猛突進した。

城南工業大学付属高校ラグビー部監督の江川「止めろ!止めろ!」

賢治「走れ栗原!」

栗原のトライとなるか!それとも出たのか?

レフリー「トライ!」

栗原の見事なトライに喜ぶ二人

そして、レフリー「ノーサイド!」、川浜高校が城南工業大学付属高校に「7-3」で勝利する!優勝だ!

賢治「マーク・・・勝ったんだな。勝ったんだなマーク!」 マーク「勝ったんだよ!賢治!You are winner!」

抱き合って喜ぶ丸茂 良三(まるも りょうぞう) 演 - 松本誠一と大木 大助(おおき だいすけ)演 - 松村雄基

富田 圭子(伊藤かずえ)と森田 光男(宮田恭男)

部員らの手によって賢治の胴上げが始まった。

賢治「“信は力なり”です!」
ヤヌスの鏡(杉浦幸、山下真司)(フジテレビ・1985年制作)

ヤヌスの鏡(杉浦幸、山下真司)(フジテレビ・1985年制作)

小沢裕美(演:杉浦幸)

大沼ユミ(演:杉浦幸) 合気道を武器に戦う 『今夜のあたしは血が燃え滾ってるんだ、あたしに触るとヤケドをするよ』

河本達郎(演:風見慎吾) ユミには「たっちん」と呼ばれる

祖母・小沢初江(演:初井言榮)

東涼子(演:大沢逸美)
堤邦彦(演:山下真司)は常に裕美とユミを温かく見守る

堤邦彦(演:山下真司) ユミには「先公」と呼ばれる。実はユミ以上に合気道の達人なのでめちゃくちゃ強い。

堤「ユミ、君は小沢裕美を知ってるな。 小沢はな、いつも自由を求めて悩んでる女の子だ。」

ユミ「先公、あたしの負けだ。あたしを抱きな」

ユミ「先公、邪魔すんな。あたしの自由を縛る奴はぶち殺す」
別人格の魔少女・大沼ユミが生まれた原因:裕美は物心付いた頃から初江の折檻・言葉の暴力による洗脳を受けていた

初江「お前の父は、お前の母を殺した冷酷な男だ。 恨んで、恨んで、恨み殺せ。 お前の父は、お前を捨てた薄情な男だ。 憎みなさい。 憎んで、憎んで、憎み殺せ」

裕美は物心付いた頃から、祖母によって厳しく躾けられて来た。
そんな中、裕美は自分の体に異変が起きていることに気が付いた。時々意識が飛んでいる。いつの間にか、自分が知らない場所にいる。何をしていたのか全然覚えていない。そんなことが頻繁に起きるようになっていた。
意識が飛ぶ切掛は3つある。
打たれること、鼻を突くニオイ、硝子や陶器が割れる音、どれも祖母の折檻を連想させるものだ。

裕美は幼少期から祖母に警策で打たれ、 お香の立ち込める仏間で説教を受け、 何かの拍子で器を割ると厳しく叱責されて来た。

河本「裕美は、私の娘だ」
学生時代、河本は由紀子と真剣に愛し合っていた。決していい加減な気持ちで付き合っていた訳ではない。本気で結婚を決断した河本は、両親を伴って由紀子の実家へ挨拶に行った。
応対に出た由紀子の母・初江は、河本を悪し様に罵った。
初江「由紀子を嫁に欲しいですと?財産目当ての野良犬に、小沢家の大切な一人娘を嫁にやって溜まるものですか。厚かましいにも程がある」
未だ若く自尊心の高かった河本は、これを受け流すことなど出来なかった。
河本「財産目当ての野良犬?ふざけるな!」
啖呵を切って小沢家を飛び出し、金輪際由紀子になど会うものかと心に決めた。
その後由紀子が自殺したと聞いても、娘の存在を認めることが出来なかった。
意地を張り続けて、年月だけが経っていたのだった。
河本「許して欲しい。今の私にはこれしか言えない」
裕美は自分の意思でユミであることを止めることが出来た(裕美の人格とユミの人格が融合し、裕美の人格に統合された)

裕美「御心配をお掛けしました」
裕美「私考えました。まず真っ先に浮かぶのは、私がお婆ちゃまに受けた折檻でした。
折檻の中でも特に辛かったのは、私の産みの母に対する憎しみの言葉を浴びせられた時でした。
母を罵られると、私の体は痺れて感覚がなくなっていました。
母の淫らな血が私にも流れていると思うと、それだけで私は生きていく勇気を失いました。
人を愛することも、愛されることも出来ないんだと思って、何度泣き明かしたか判りません。
私の母の姿を、ありのまま話して下さい」

由紀子の死の真相を告白した初江は、裕美の手を取った。
初江「裕美、あなたのお母様の由紀子は人を愛することに直向な純真な女でした。
このお婆ちゃまが小沢家の名誉や体面に拘り、あなたのお母様の由紀子を殺してしまったのです。
許しておくれ、裕美。
お婆ちゃまは由紀子への憎しみをあなたにぶつけていたのですね。
もう少しでお婆ちゃまは、あなたを由紀子と同じ運命に追い込むところでした。
許して下さい」

初江「死にたくない…生きたい…生きていたい」
断末魔の悲鳴を上げ、藻掻き苦しんだ末に初江はガクリと事切れてしまった。
祖母の死を目の当たりにした裕美は、泣きながら部屋を飛び出して行った。
涼子と堤は、裕美を追い掛けて行った。
暫く走ったところで、裕美が立ち止まって後ろを振り向いた。
またしても、裕美はユミになっていた。

ユミ「ぶち殺す!お前たち全部ぶち殺してやる!!」

ユミ「涼子、お望み通り決着を付けてやろうじゃないか。来な」

涼子「裏切り者は許さない」

ユミ「堤、あたしが生きることを邪魔する奴はぶち殺す・・・死ね!」

堤「ユミ、どうしたんだ?ナイフを突き出さないのか?」

ユミ「突いたら先公が死んじまうじゃないか。死んじまったら先公に会えなくなっちまうじゃないか。先公の説教が聞けなくなっちまうよ」

ユミの顔つきが裕美に戻っていった。
the last ヤヌスの鏡(ノД`)・゜・。&ロケ地|ゆるゆる行こうよ!!(´▽`*)

「小沢、お前は自分の意思でユミであることを止めることが出来たんだ」
堤と裕美の抱擁を見届けた涼子は、何か吹っ切れた様子で呟いた。
涼子「ユミは永遠に消えちまったようだね。あたしの敵が消えたんだ。今度はあたしがこの街から姿を消す番さ」
立ち去ろうとした涼子に、駆け付けた達郎が声を掛けた。

達郎「会長さん、何処へ?」 涼子「北風に聞いて欲しいね」

「堤先生・・さようなら・・さようなら・・・」
スチュワーデス物語(堀ちえみ、風間杜夫)(1983年制作)

スチュワーデス物語(堀ちえみ、風間杜夫)(1983年制作)

松本 千秋(主人公/478期) - 堀ちえみ「教官!私はドジでのろまなカメです!」

日本航空のボーイング747型機(放送当時の鶴丸塗装)

新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」

真理子(片平なぎさ)がスキー事故で失った両手(義手)を見せて、こうなったのは元の恋人の村沢(風間杜夫)のせいだと毎日毎日しつこく村沢を追い詰めるシーン

新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」、とにかく、しつこく村沢を追い詰める

新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」

村沢と千秋が一緒にいるところで、義手を見せて、村沢だけでなく千秋にもプレッシャーをかけてくる。

新藤 真理子は村沢との結婚を土壇場で覆し、一人で生きていくことを決心する。
千秋は試験や訓練で落第しまくるが、村沢と特訓して再試験でなんとか合格し続け、夢をつなぐ。

千秋は、苦手な英会話の試験に臨むが、苦手意識が強すぎて英語専門教官のMr. McAverryに対しても緊張のあまり頓珍漢な返答をしてしまい、落第する。

村沢は試験や訓練に落第した千秋とほかの訓練生を特訓することが多い。
最終回、千秋もなんとか合格で、ズッコケ組の478期生も一人も落ちこぼれなしで、全員卒業した

千秋の総合最終試験の合格と、さやかと兼子の汚名返上がかかる機上訓練

柿野は、3人の機上訓練の監督指導を担当した村沢からも、間違いなく3人が合格するという報告を受け、とうとう一人も落ちこぼれを作らなかった村沢は得意気で、柿野の顔は自然とほころぶ。

千秋「教官が私達の父親なら、私達478期生は同じ親から生まれた兄弟であり、この教室は我が家のようなもので、永遠の故郷だ」

6ヶ月間の訓練を卒業した478期訓練生達が、手を振って苦楽を共にした訓練センターに別れを告げるのだった。
少女に何が起ったか(小泉今日子、辰巳琢郎)(1985年制作)

少女に何が起ったか(小泉今日子、辰巳琢郎)(1985年制作)

野川雪:小泉今日子

川村良之刑事(演:石立鉄男)「やい!、この薄汚ねぇシンデレラ。魔法の解ける12時だ!」。

「3日後(コンクール本戦の日)お前はたちまちみすぼらしい田舎娘に戻って、カボチャやネズミとともにこの屋敷を逃げ出さなきゃならねえ!」

謎の男(鈴木検事):宇津井健(特別出演)

大津光三:辰巳琢郎

東信之:柳沢慎吾

東美津子:賀来千香子

東久之:長門裕之
逆転劇の最終回、謎の男・宇津井さんと刑事の石立さんの正体

謎の男・宇津井さんと刑事の石立さんが、「重大な話がある」といって再登場する。

宇津井さんが演じた謎の男は、「東京地方検察庁特捜部検事の鈴木」だった。

宇津井さん演じる特捜部検事の鈴木と石立さん扮する刑事は、雪に対し真相を語る

宇津井さん扮する検事・鈴木「東 久之、逮捕する!」

「もう夜中の12時には会えない。ちょっと寂しいが元気でな!…“薄汚ねぇシンデレラ”…いや、“とっても可愛いシンデレラ”」…。