父シンボリルドルフ
言わずと知れた無敗の三冠馬
有馬記念連覇など、G1レース7勝。
日本史上最強馬の一頭に入る名馬である。

無敗のクラシック制覇
トウカイテイオーはデビューから順調に白星を重ねて
4連勝を飾る。しかも楽勝、全戦で一度も鞭を使わないという
底の見えない走りでクラシックに王手をかける。
皐月賞も1番人気に支持され、快勝。無敗の5連勝で
クラシック第一弾を制覇した。
親子二代の無敗の二冠馬
トウカイテイオーの次走は日本ダービー、単勝1.6倍という
圧倒的な支持を受ける。不利な大外枠も苦にせず
直線で力強く抜け出すと、3馬身差の圧勝で二冠を制した。
父ルドルフに続く親子二代の無敗の二冠の快挙であった。
よもやの骨折
秋は当然三冠馬になる期待がかかったトウカイテイオーだったが
ダービーのレース後、故障が判明、全治6ヶ月と診断され
菊花賞の出走は絶望的となった。菊花賞はダービー2着の
レオダーバンが勝利し、この結果がますますトウカイテイオーの価値を高めた。

ダービー組は決してレベルが低くないということを証明した
世紀の対決
トウカイテイオーの次走は年が明けて古馬となった春の重賞
産経大阪杯。長期の休み明けにもかかわらず、圧勝し、7戦7勝とする。
そして天皇賞では最強馬メジロマックイーンとの世紀の対決が話題となる。
しかし、1番人気に支持されたトウカイテイオーだったが、5着敗退。
古馬チャンピオンのカベにはね返されてしまった。
そしてこれがメジロマックイーンとの最初で最後のレースだった。

世界の強豪相手に勝利
天皇賞の後、トウカイテイオーは長期休養に入り、復帰戦を天皇賞秋とする。
しかしながら、超ハイペースに巻き込まれ、掲示板も確保できず敗退。
続くジャパンカップはイギリスダービー馬2頭を含む史上最高のメンバーが集まり
トウカイテイオーは5番人気に評価を落としていた。
しかし、トウカイテイオーは世界の強豪たちを下し、ジャパンカップを制覇。
帝王復活を印象づける一戦となった。
まさかの惨敗と休養
ジャパンカップを勝利したトウカイテイオーは暮れの有馬記念に出走する。
調子は最高、圧倒的1番人気に支持されるものの
レースは後方から全く良いところが無く、惨敗。
前走とは全く別馬のようであった。
この後トウカイテイオーは長期の休養に入ることとなった。
奇跡の復活
トウカイテイオーは約1年休養し
1年ぶりの実戦、有馬記念に出走する。
1年経つと時代も変わっておりビワハヤヒデやウイニングチケットが
人気を集める中、トウカイテイオーは4番人気という評価だった。
最後の直線、抜け出すビワハヤヒデを追うトウカイテイオー
ゴールを先頭で駆け抜けたのはトウカイテイオーだった。
1年ぶりのグランプリ有馬記念を制し、いまだに長期休養明けのG1勝利の
最長記録である。奇跡の復活、その言葉しか当てはまらなかった。

引退
翌年も現役を続ける予定だったが、故障で思うようにいかず
結果、一度も走ること無く引退、種牡馬入りを果たす。
引退式当日にトウカイテイオーの同期で皐月賞2着馬のシャコーグレイドが
勝利したのは有名な話である。

引退式に華を添えたのはあの時の2着馬の久々の勝利でした。
種牡馬成績
トウカイテイオーはトウカイポイントやストロングブラッド、ヤマニンシュクルと
いったG1ホースを輩出し、まずまずの種牡馬成績をあげた。
トウカイテイオー産駒と聞くと当時はついつい注目や応援したくなった
ものである。

評価
トウカイテイオーは二冠を制覇するまでと古馬になってからでは
大きくステージが変わっていった。最終的には有馬記念の奇跡の復活がある
ようにドラマティックな競走馬という評価だが、脚部不安に苦しんでいたこと
二冠を制覇するまでの圧倒的な強さなども忘れてはいけない。

