
エアジハード
エアジハード
デビューから重賞、そしてG1初挑戦
エアジハードのデビューは2歳の12月で
デビューからトントン拍子に連勝をすると
皐月賞トライアル、スプリングステークスでが2番人気に支持される。
しかし、ここでは4着敗退。次走はG1のNHKマイルカップに出走したが
8着と結果を出せず、休養に入った。
重賞初制覇
秋に復帰したエアジハードは条件戦を順調に勝ち上がり、G3の富士ステークスに
出走する。4番人気の評価だったが、古馬を一蹴し、重賞初制覇。
ハイレベルと言われている世代を象徴するとともに、来年の飛躍が
約束されたレースでもあった。

目標は安田記念
エアジハードはじっくりと休養を取り、年明け初戦はオープン特別の
谷川岳ステークスを選択する。
ここで2着とすると、次走は安田記念の前哨戦、京王杯スプリングカップを選択
ここも2着とし、安田記念の有力馬の一頭となる。この時の1着馬が
怪物グラスワンダーであった。

怪物グラスワンダーが立ちはだかる
最強の怪物を下し、G1制覇
目標としていた安田記念をエアジハードは4番人気で迎える。しかし4番人気といっても
単勝オッズは17.7倍と、伏兵扱いだった。圧倒的な人気はグラスワンダー、前走を見るようにグラスワンダーがどのように勝つかが皆の思うところだった。
期待に応え、直線抜け出すグラスワンダー、それを追うのはエアジハード
そしてエアジハードはハナ差、グラスワンダーを競り落としG1制覇
最強の怪物を下したG1は非常に価値のあるものとなった。


距離が伸びても好走
エアジハードは休養に入り、秋初戦、2000メートルの天皇賞秋に挑む
1999年の天皇賞秋は非常に好メンバーが揃っており、同期のダービー馬
スペシャルウィーク、二冠馬セイウンスカイ、キングヘイローと同期の
スターホースが顔を連ねた。ここでエアジハードは3着に好走する。
休み明け、距離延長と決して有利な条件では無いにもかかわらずこの成績は
さらに彼の価値を高めることとなった。

春秋マイル連覇
エアジハードは秋の最大目標であるマイルチャンピオンシップに出走する。
ここでついに一番人気に支持されると、全く危なげないレース運びで
勝利を収める。春秋マイルG1連覇を達成するのは昨年のタイキシャトルに
続く快挙であった。誰もが認めるマイル王に君臨したのであった。

香港遠征、引退
エアジハードは暮れの香港マイルに出走するために海外遠征を決行する。
日本に続き、世界のマイルG1制覇が期待されたが、レース直前に屈腱炎を
発生させてしまい。結果、このまま引退となってしまう。
マイル王に君臨し、これからが期待されただけに非常に惜しい引退であった。
種牡馬として
エアジハードは種牡馬入りをすると、産駒のショウワモダンが安田記念を制し
親子二代で安田記念を制覇した。今も種牡馬として地道に産駒を輩出している。

グラスワンダーを下した価値
グラスワンダーが1999年の4歳シーズンで唯一負けたのが安田記念での
エアジハードだった。グラスワンダーを負かした馬ということでも
この勝利は価値があるものだった。
