『とんがり帽子のメモル』(1984年)は主人公「メモル」と準主人公「マリエル・ルグラン」の友情が全編にわたって描かれているお話

『とんがり帽子のメモル』(1984年)は主人公「メモル」と準主人公「マリエル・ルグラン」の友情が全編にわたって描かれているお話

1984年に放送された名作ファンタジーアニメの「とんがり帽子のメモル」。リルル星からやってきたちいさな女の子・メモルとの出会いがひとりぼっちだった少女・マリエルをかえてゆく心の絆をやさしく描いた“現代のメルヘン”。後世の作品に与えた影響が非常に大きいアニメでもあります。


『とんがり帽子のメモル』(1984年)

『とんがり帽子のメモル』(とんがりぼうしのメモル)は、1984年3月3日から1985年3月3日まで、テレビ朝日系列で放送された朝日放送、東映動画製作のテレビアニメである。全50話。

1985年3月16日には映画が公開され、1985年7月21日にはOVAも発売された。

2015年現在も続く朝日放送の日曜8時30分枠アニメーションの第一作となった作品で、土田勇、名倉靖博らがまるで絵本の中から飛び出したような舞台やキャラクターを産み出した。

ストーリー自体もフランスとスイスの国境近い場所に不時着したリルル星人(姿形は10センチ前後の小人)と地球人の触れ合いを描いたオーソドックスでハートウォーミングなものになっており、大人へも郷愁を煽るものとなっている。

また基本的に、根っからの悪人は出てこない。シリーズ構成は雪室俊一、演出は主に佐藤順一が手がけた。

作品のメインターゲットは小学生以下の低年齢層であったが、中学生以上を対象とするアニメ雑誌でも複数回にわたって記事が掲載され、何度か表紙も飾った。

放映終了直後にはこの時間帯のテレビアニメとしては珍しく、歌を含まないサウンドトラックのLPレコードがリリースされた。主演の渡辺菜生子は魅力あるメモルを演じた本作でブレイクした。

『とんがり帽子のメモル』(1984年)

『とんがり帽子のメモル』のあらすじ

メモルはマリエルと友達になり、その中でとても大切なことをマリエルに伝えてゆく。

リルル星人たちは身長10センチ前後で、皆がとんがり帽子をかぶっている。

『とんがり帽子のメモル』の主人公「メモル」と準主人公「マリエル・ルグラン」の友情が全編にわたって繊細なタッチで描かれている。

『とんがり帽子のメモル』の主人公「メモル」

メモル
声 - 渡辺菜生子
本作の主人公。リルル星人の女の子。幼児の姿だが実年齢は24歳。おしゃまでおてんばな性格。マリエルと出会い、彼女と種族や体の大きさの違いを超えた深い友情を築いていく。

メモル

メモルはおしゃまでおてんばな性格。好奇心が旺盛で喜怒哀楽の感情表現が豊か。

まるで妖精のような愛嬌を感じさせるメモル。小さなメモルの可愛い動きも、この作品の見所となっている。

『とんがり帽子のメモル』の準主人公「マリエル・ルグラン」(ダブルヒロイン)

マリエル・ルグラン
声 - 安田あきえ
準主人公。リルル星人の存在を最初に知った地球人の女の子。14歳。ピアノが得意で、サンロアーヌ芸術学院を療養のため休学中。家族愛に恵まれず、孤独な魂を抱える。メモルとの出会いや交流によって、それまで抱えていた孤独感が解消され、体も元気を取り戻していく。

マリエル・ルグラン

メモルとは対照的に孤独な魂を抱えるマリエルの心の成長が絵本のような美しい描写で表現されていく。

本作ではメモルとマリエルの友情が全編にわたって描かれている。

メモルの真っすぐな心がマリエルとの揺ぎのない友情を育む

『とんがり帽子のメモル』第3話「赤いリボンの小さなヘビ」

メモルたちが出会った地球人の女の子は、病気で天国へいってしまいました。こんなにすぐお別れするなんて、悲しすぎる!

女の子のほほにすがって泣くメモルの涙が、奇跡をおこします。女の子が息をふきかえしたのです!ところが女の子は、奇妙なことをつぶやくのでした。「死んでしまっても、よかったのに…」

マリエルという名のその女の子に会いに行きたくて、メモルたちは「赤いリボンのヘビ」を探します。村の大切なことを決める「綱引き大会」を開くためです。見事「ヘビ」を見つけたメモル、ポピット、ルパング、ピーですが、なんと4人だけで村中の大人たちを相手に綱引きすることに…。

メモルたちは、マリエルに会うことを許してもらえるのでしょうか?

『とんがり帽子のメモル』第3話「赤いリボンの小さなヘビ」

マリエルはメモルと触れるうちに生きる希望を取り戻してゆく。

小さな体にあふれんばかりのエネルギーをみなぎらせて男の子たちと遊ぶメモルと、
メモルの涙で死の淵から生還したというのに
「別に助からなくてもよかったのに」とつぶやくマリエル。

しかし、マリエルはメモルと触れるうちに生きる希望を取り戻してゆく。

『とんがり帽子のメモル』第25話「二人を結ぶ風の手紙」

人や車が行き交うサンロアーヌの街で、メモルはマリエルを探し、歩き続けます。激しい雨が降り、犬小屋の中で夜を明かすメモル…疲れ果てて眠り込んだメモルは、すぐ近くでマリエルがメモルの名を呼んでいるのに気づきません。

そう、マリエルは、メモルがサンロアーヌに来ていることを知り、街中を探し続けていたのです。同じ街にいるのに、出会えない二人。そのうち、無断で学院を抜け出したり、ジミーという家出少年をかくまったりしたため、マリエルは学院をやめさせられてしまうことになってしまいます。

学院で過ごす最後の日、マリエルは心を込めてピアノを弾きます。この街のどこかにいるメモルに、この曲が届きますように…と。

ピアノの音色…鳩の群れ…夕日を浴びて飛ぶメモル…そして…?

『とんがり帽子のメモル』第25話「二人を結ぶ風の手紙」

激しい雨の中、泣きながらマリエルを探し続けて走るメモル

犬小屋の中で夜を明かすメモル。メモル「マリエル・・・どこにいるの・・・」

マリエル「メモル・・・あなたがいつも聞いてくれた曲を弾くわ」
マリエル「メモルに届いて!」

涙を散らしながら、心を込めてピアノを弾くマリエル。

メモル「ピアノだ!マリエルの曲だ!鳩さん!夕陽に向かって飛んで!」

メモル「マリエル!」
マリエル「メモル!」

病状が良くなりマリエルは山荘から学校の寮へ。そのマリエルを探して旅立ったメモルがやっとの思いでマリエルに再開したシーン。

鳩から飛び降りたメモルをキャッチするマリエル「涙って、嬉しい時も出るのね」

『健康を取り戻したマリエルは山荘を去り、メモルとも別れる。

メモルはマリエルに会いたいという一心で、一人マリエルを追った。マリエルも学校を退学になりながら(結局は取り消される)メモルに届くようにと懸命にピアノを弾く。

メモルはその音を頼りにマリエルの元にたどりつく。』

メモルもまたマリエルを求めているということを明確に示すエピソードである。
二人の友情は揺るぎのないものだった。

『とんがり帽子のメモル』第50話「さようならメモル」

旅から戻ったリュックマンは、すごい知らせを持っていました。リルル星から迎えの宇宙船が到着し、みんな帰れることになったのです!でも、メモルの心の中は嬉しさ半分、悲しさ半分。リルル星に帰るということは、マリエルとの別れを意味するからです。

一方、メモルとの別れが近いことを知ったマリエルは、ショックで体調を崩してしまいます。リルル星人たちを車で送るオスカーとグレイスは、途中、マリエルの山荘に寄りました。人形劇のふりをして、メモルはマリエルにお別れを言います。

メモルは舞台の上で、マリエルはベッドの上で、涙を流すのでした…。
宇宙船はリルル星に向けて飛び立ちました。夜空に消える光…見送ったマリエルは、そのまま倒れてしまいます。そして翌朝…

『とんがり帽子のメモル』第50話「さようならメモル」

リルル星からの宇宙船は呼べばいつでも地球に迎えに来てくれます。リルル星には帰ろうと思えばいつでも帰れる。

メモルは地球に残り、マリエルと一緒にいることを選びます。

東映アニメーション「とんがり帽子のメモル」

東映まんがまつり『とんがり帽子のメモル』(1985年3月16日公開)

1985年3月16日に「東映まんがまつり」の一作として公開された。脚本は雪室俊一、監督は佐藤順一。
内容はサンロアーヌでのメモルとマリエルの再会を描いたテレビアニメ版第24話から25話までを中心に再編集したものとなっている。

同時上映は「キン肉マン 正義超人vs古代超人」・「Gu-Guガンモ」・「電撃戦隊チェンジマン」の計3本。
2012年12月7日発売のDVD「復刻! 東映まんがまつり」に、同時上映全作品と共に収録されている。

東映まんがまつりの一作として公開された映画『とんがり帽子のメモル』(1985年3月16日公開)

OVA『とんがり帽子のメモル マリエルの宝石箱』(1985年7月21日)

『とんがり帽子のメモル マリエルの宝石箱』(とんがりぼうしのメモル マリエルのほうせきばこ)のタイトルで、1985年7月21日にLD、VHSで発売された。

テレビアニメ版第7話、第10話、第25話、第40話を中心に再編集した総集編と、新作短編の『土田勇のマイメモル 光と風の詩』(つちだいさむのマイメモル ひかりとかぜのうた)が収録されている。新作短編の演出・美術監督は土田勇、作画監督は名倉靖博。

なお、LD版は約102分でLD版のみ「とんがり帽子のメモル 各話予告編集」(第2話の予告から第50話までの予告)が特典として収録されていた。

出典:wikipedia/とんがり帽子のメモル

OVA『とんがり帽子のメモル マリエルの宝石箱』(1985年7月21日)

『とんがり帽子のメモル』の映像ソフト

「とんがり帽子のメモル」のDVDメモリアルパック(2014年)

内容(「キネマ旬報社」データベースより)
1980年代にテレビ朝日系で放映された名作ファンタジーアニメのメモリアルパック。リルル星からやって来たヤンチャだけど心優しい小さな女の子・メモルと病弱な人間の少女・マリエルの触れ合いと、周囲の人々との交流を描く。全50話を収録。

アニメ とんがり帽子のメモル DVDメモリアルパック

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