オランダの名選手、ヨハン・クライフ氏が死去
サッカー界のレジェンドがまた一人… がん闘病中だったクライフ氏が死去 - Goal.com

異名は「フライング・ダッチマン」
リヒャルト・ワーグナーの楽劇「さまよえるオランダ人」に由来する「空飛ぶオランダ人(フライング・ダッチマン)」、スペイン語で救世主を意味する「エル・サルバドール」など、様々なニックネームを持つ。
http://www.weblio.jp/wkpja/content/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95_%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81ヨハン・クライフ - ヨハン・クライフの概要 - Weblio辞書
※エル・サルバドール=救世主の理由は、在籍していた市民クラブのFCバルセロナがカタルーニャのシンボルとなっていた民族的な背景があります。
特に中央集権政治である首都マドリードへの対抗意識があり、サッカーでは「エル・クラシコ」と呼ばれるダービーマッチが有名ですね。
チームの中心となっていたクライフは、常にサポーターの期待と注目を浴びていました。
「トータルフットボール」の中心人物

一般には、「ポジションに関係なく、全員攻撃、全員守備を行う戦術で、無尽蔵の体力と非常に高いレベルでのポジションの流動性を必要とする。」といった認識でしょうか。
更には、「常にイニシアティブ(主導権)を握る事」や「ディフェンスの攻撃参加よりもオフェンスの守備参加の方が難しく、危険がある事に注意しないといけない。」等、様々な条件がありました。
それらをまるでソリスト(バレエにおいて、一人で踊る主役級の人物の事)のようにこなしていたのが、ヨハン・クライフでした。
クライフが解説するトータルフットボール
指導者としても成功を収めた
アヤックスで指導者のスタート!
FCバルセロナで名将としての地位を確立

プレースタイル

独特のサッカー観が表れた名言
ヨハン・クライフ氏は多くの名言でも知られる。「あらゆる欠点には長所がある」「ボールは疲れない」…。含蓄のある独特の言い回しで自身のサッカー観を表現し続けてきた。
http://www.sankei.com/west/news/160324/wst1603240092-n1.html【クライフ死去】「あらゆる欠点には長所がある」「ボールは疲れない」 数多くの名言残し - 産経WEST
現代サッカーに対して

確固たる信念
ヨハン・クライフの目指すサッカーは常に観客を楽しませる事を前提としていました。
だからこそ、「美しいサッカー」が求められるFCバルセロナでの成功に繋がったのかも知れませんね。
「美しく敗れる事を恥と思うな、無様に勝つことを恥と思え。」とまで言い切っています。
最後にクライフの後輩であり、同じく偉大なプレーヤーであるメッシのプレーに対する彼のコメントで締めたいと思います。
物議を呼んだPKでのトリックプレー
メッシ&スアレスの「トリックPK」、“先輩”ヨハン・クライフはこう語る
まさに娯楽としてのサッカーを中心に見据えたクライフらしいコメント。
彼のサッカー観が凝縮した見解ですね!
訃報は世界のサッカー界にとって非常に悲しいニュースであり、大きな損失でもありました。
クライフよ、どうか安らかに。