ファミコン用ソフト バナナ
本作「BANANA」(以降バナナと表記)はPCソフト「モールモール」のアレンジ移植。

ステージ105面構成
舞台はモグラ達が幸せに暮らしている世界バナナ・ランド
いきなりバナナという単語が出てきました。
本作の名称はココから来ているのかは定かではありません。
モール・キーコ・ナビのモグラの親子たちはピクニックに出掛けましたが
突然バナナ・ランドは大地震に見舞われます。
地面には鋭い亀裂が走り、モグラの親子たちはその中に吸い込まれました。
主人公であるモールは離れ離れになった妻と子を助け出すため
地震の影響で入り組んだ地中深くを進んでいきます。

モール
Darjeeling
基本的なルール

クリア条件
Darjeeling
モール君を操作し、各ステージに散らばった食べ物
(ピクニックに持って行った物?)とキーコ(妻)を助け出し
扉に入ることでステージクリアとなります。
地中を掘り進むという点は、ナムコの作品「ディグダグ」と似た感覚でしょうか。
同作品とは違って敵が登場したりしません、また時間制限もなく
じっくりとプレイすることが可能です。

自力では登れない
Darjeeling
「ハシゴ」や「岩」は動かすことは出来ません。
「岩」に関しては真下の地面を掘ることで、落下させることが可能。

地面がないと落下する
Darjeeling
落下のモーションは、なかなかシュール

この絵・・・
Darjeeling

キーコ
Darjeeling
キーコを助けだすと、主人公の背後にピッタリとくっつき追尾します。
この「後ろについてくる」という仕様も、パズルを解く要素に加わっています。

1ステージクリア
Darjeeling
ステージクリアまでの道順または手順はプレイヤーにより様々で
短くなるほどスコアボーナスが加算されます。
ステージ毎に目安となる「手順の数値」が定められており
その上下によって得点が変化します。

少ない手順でクリアすると得点が高くなる
Darjeeling
しかし、あまりにも見事に、水流の如くパズルを解き
短い手順でクリアした場合、このステップポイントの評価が
まともに働かずに「0」となる場合があります。
残念な仕様ですが、きっとあなたのプレイは
本作の想定を越えるほどの華麗な内容だったのです。
その他の特徴

ステージの作り
Darjeeling
序盤は画面に収まる小さなステージが続きますが
後になるほどサイズも大きくなり、それに伴い難易度も上がります。

ハシゴがないと上には登れない
Darjeeling
前ページでもご紹介した通り、モール君はハシゴがないと上には登れません。
つまり「一番下まで降りたけど何処にも上に登るハシゴがない」といった
状況は詰み状態となってしまい、やりなおしとなります。
どこを掘って、どこを通って・・・とマップを確認して
迷いながら考えながらプレイするのも本作の醍醐味です。

困ったときにはアイテムを
本作では食べ物の中も「バナナ」が存在し、入手することでアイテムを貰えます。
セレクトボタンで画面を切り替え、アイテムを選択します。
アイテムの効果は、岩の破壊、ハシゴや岩の設置。
上の段に登ったりと、強い影響力を持ったアイテムばかりです。
困った時、詰まった時などに使用することで状況を打開できるかもしれません。
個人的にはパズルゲームにお助けアイテムはどうだろうと思いますが
どうしても解けない方の為の、救済用かと思われます。
それでもダメだったら・・・

まいった!
Darjeeling
「まいった!」を1回するごとに残機が1つ減ります。
残機をすべて使い切ってしまうとゲームオーバー。
残機は、5ステージクリアするごとに1UPしていきます。

この顔・・・
Darjeeling
特殊な食べ物 バナナ
通常のバナナはアイテムを貰えますが、もう1つ特殊なバナナが存在します。

剥きバナナ
Darjeeling

これがその姿
Darjeeling
パワーアップしたモール君は
B+十字キーで、指定した方向にある岩を 破壊する事も可能に。
この技を5回使うと元の状態に戻りますが
5回使い切るか、ゲームオーバーになるまではステージをクリアしても継続します。
さらに、この状態で数回「奥さんとすれ違っている」と
「卵」が出現しその中から、なんと息子である「ナビ」君が登場。
・・・一体どういうことなのでしょう。
パワーアップしたモール君は、何をしていたんでしょうか。
様々な憶測が飛び交います。

左がナビ君
Darjeeling

ナビ君の存在はスコアに加算
Darjeeling
得点評価というのはゲームの内容に影響したりはしませんが
やり込むにあたって、一つの目安となり
少ない手順で、より良い点数を稼ぐというのも1つの楽しみかと思います。
バナナの動画紹介
こちらでは実際のプレイ動画を御紹介。
ステージ挑戦中に絶えず流れているBGMは単調ながら
耳から離れない不思議なメロディです。
まとめ
何故バナナなのか?
残念ながら、明確な答えは判りませんでした。
しかしモグラとバナナという、よくわからない組み合わせは
なんとなく楽しげな雰囲気を醸し出しています。
登場キャラのモーションや表情も、ドット絵ながら
豊かに描かれており、BGMも相まって独特な世界観です。

関連作品

モールモール
本作「バナナ」の前身作とも言える作品。
1985年にファミコンが全盛期だった頃、PC用ソフトとして
当時のビクター音楽産業の一部門であった、クロスメディアより発売。