「少年SF短編集」、ここがすごい!

すごい、その1
SFと聞くと、未来や宇宙をイメージされる方もいるかもしれません。ですが、藤子・F・不二雄先生の言うSFとは「すこし(S)ふしぎ(F)」の略です。
なので、この短編集では、時代も舞台も様々、SFはちょっと苦手という方にも読んでいただける作品です。
すごい、その2
1つ1つのお話のアイディアが素晴らしく、本来なら全30巻くらいにできるんじゃないかと思われるネタを短いページで収めています。
そのため、無駄なコマが1つもありません。
読みやすいし、短いのに読み応えがあります。
藤子F先生の御言葉
すごい、その3
内容はブラックなものもあり、ドラえもんのイメージが強い方は意外に感じるかもしれません。
シリアスなものも多い、大人むけとも言える内容ですが、絵柄はあのお馴染みの絵。
子供向けに洗練された、あのタッチでブラックなものを描いているので、より一層心に響きます。
短編紹介
ではどんな作品なのか、いくつかあらすじをご紹介します。
「流血鬼」
血を吸われた人間は「吸血鬼」と呼ばれるものになり、人間とは違う能力を持ちます。
吸血鬼になった人間は、また次の人間の血を吸い、仲間がどんどん増えます。
人間の少年は、なんとか血を吸われまいと、吸血鬼になった人々を次々と殺していきます。
ところが、その少年もとうとう血を吸われ・・・
こう書きますと、ただの吸血鬼の話のようですが、この作品では、吸血鬼を倒す人間の方が、残酷に見え、どちらがいいのか葛藤させられます。
そして意外なラスト・・・!
まるで、人類の未来を予知したかのような作品です。
未来ドロボウ
親の会社の倒産で高校にいけなくなり、未来に絶望した少年と、余命短い大富豪の老人の心と体が入れ替わります。
少年はお金が一番と思っていましたが、取り替えてしまったものの大きさに、次第に気づかされていきます。
こちらは、シンプルで優しい物語。簡潔な中にも大事なことを教えてくれる作品です。
しかしこの漫画の奇妙さはなんだろうか???? 小学2年の頃に受けたあの奇妙という名の衝撃は確実に僕の 脳に何らかの影響を与えました。 遠い日の思い出です。
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藤子F不二雄氏の作品は、いまでも大好きですね。 小学生のときに胸をときめかせた、ノスタルジーを感じるとか そんな理由もあるが 短編集一つとっても、それぞれの作品に深みもあります
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OVA「少年SF短編集」
「藤子・F・不二雄のSF(すこし・ふしぎ)短編シアター」として、OVAにもなりました。
1990年~1991年にリリース。全6巻。
「ひとりぼっちの宇宙戦争」
「ポストの中の明日」
さいごに
藤子F先生の御言葉
数々の名作を生み出しながらも、謙虚に、そして攻めの姿勢で一生を漫画にささげた藤子・F・不二雄先生。
「少年SF短編集」、大人になった今だからこそ、何か感じるものがあると思います。