2016年3月9日、女性用下着を頭にかぶった痴漢が逮捕される
パンツを被る『変態仮面』とは何者なのか
1992年より1993年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた、あんど慶周による漫画『究極!!変態仮面』。

異形のヒーロー、変態仮面
変態仮面はなぜパンツを被るのか
色丞狂介は銀行強盗の仲間に化けて犯人を捕まえようとした際、マスクと間違って女性用パンティを被ってしまったことがきっかけで、殉職した刑事の父の正義の血と、SM嬢の母親の変態の血が同時に発動し、超人パワーを持つ正義のヒーロー・変態仮面に目覚めた。
最初はそのことに戸惑いを憶えていたものの、正義のために自ら変身するようになり、変身の反動に耐えられるように特訓を重ねた事で身体能力のみならず、繰り出す変態秘奥義にもますます磨きがかかる。
なお、パンティの他にもブルマやアンダースコート、水着などでも変身は可能である。
変態仮面は、正義のヒーローです!
あまりに卑猥な恰好からただの変質者と思われがちな変態仮面。
だが、痴漢でもわいせつ犯でもなく、悪人を懲らしめる正義のヒーローなんですっ!
パンツを被り犯罪を犯すなんて、変態仮面を貶める許されざる野郎です。
連載終了後も大きな影響を与え続けている変態仮面。
週刊少年ジャンプでの連載期間は約1年と短かったが、主人公が放つ圧倒的な存在感と独特な世界観によりファンが多く、現在まで愛され続けている。
2008年、リメイク作品『帰ってきた変態仮面』が掲載
『ジャンプスクエア』2008年2月号に創刊記念特別読み切り第3弾として小林尽によるリメイク作品が掲載された。
2013年4月に実写映画『HK 変態仮面』が公開

『HK 変態仮面』
2016年5月14日に実写化第二弾『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』公開予定

『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』
自ら変態仮面になりたがる人も後を絶たない。
女性用パンティを被り、自らの股間を強調するという尋常じゃないスタイルの変態仮面だが、そこに憧れコスプレを行うファンも多い。



※真似をされる方は公然わいせつ罪で逮捕されないよう、ご注意下さい。
2013年には女子高生が顔にパンティを被る写真集まで登場。

かおぱん。 -女子校生パンティ仮面-
事件の犯人は変態仮面の影響を受けたのか?
変態仮面の説明を行っているうちに、事件からかなり脱線してしまいました…。
さて、今回兵庫県で逮捕された犯人についてですが、パンツを被るという共通点があるので変態仮面から影響を受けていたのでしょうか?
前述した通り、変態仮面は正義感の強いヒーローです。
もし変態仮面に憧れていたのであれば、パンツは被っても痴漢行為を行ったりはしないでしょう。
報道によると犯人は容疑を認め「相手が驚く顔を見たかった」と話しているとのこと。
女性用下着を被っていたいうのも、単に驚かせたいという気持ちから生まれた発想なのかもしれません。
しかし、報道を目にした人の中には「あんな漫画や映画を出すから影響を受けた人が犯罪を犯した。」「公開予定の映画を自粛すべきだ」だの見当違いの考えを持つ人も出てくるかも。
なんと迷惑な…
この犯人には、被害女性にはもちろん、変態仮面の作者あんど慶周氏、そして全国の変態仮面ファンにも謝罪して欲しいぐらいです。
そして、変態仮面ファンの皆さん。
こんな事件が起こった後ですが、5月公開の映画には胸を張り堂々と(パンツを被らず)見に行って下さい。
映画『HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス』オフィシャルサイト 2016年5月14日(土)ROADSHOW 世界からパンティが消える。正義が消える。
【続報】パンツ仮面の動画が公開!
捜査関係者によると、男は調べに、パンツをかぶるようになった時期を「平成26年(2014年)頃」と供述。
「変態仮面」については「おれは知らない」とし、「まねした覚えはない」と〝パクリ疑惑〟を完全否定しているという。
やはり、変態仮面に影響を受けたわけではなかった。
変態仮面ファンの皆さん、安心して下さい!