アーケードから受け継ぐゲームシステム

本作は1989年に稼働開始したアーケードゲーム「ダライアスII 」のシステムがベースとなっており、効果音も一部流用されている。登場ボスの大半は「ダライアスII 」のアレンジが多い。ゾーン数が「ダライアスII 」の28に対して12ゾーンと縮小されている。
本作のステージ構成は全7ラウンドの12ゾーン構成となっており、ラウンド2、4、5、6でゾーン分岐となっている。ゾーンはA~Lまであり、最終ゾーンはLゾーンのみだが、それまで通貨したルートによってエンディングが変わる。
タイトルに「ツイン」を冠する通り、2人同時プレイが可能となっており、1Pが赤、2Pが青のシルバーホークを操作する事になる。なお1人プレイ時のシルバーホークは緑色となる。

ダライアスツインは全12ゾーンで構成される!
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ツインだから二人プレイ可能!
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ダライアスツインのストーリー
ベースとなる「ダライアスⅡ」の舞台が太陽系内であったのに対して、本作は惑星ダライアスを目指すストーリーとなっている。惑星オルガの民にとっては惑星ダライアスはかつての故郷である。ベルサー軍との戦いで死の星と化してしまったが、今はベルサー軍に占拠されてしまっているようだ。
海洋生物モチーフのボス達と特徴的なステージ
「ダライアス」といえば、ステージのボスが魚だったり、イカだったりタコだったりを模した巨大戦艦で有る事が特徴であるが、本作も例にもれず水棲生物がモチーフとなっている。
ステージは地上、宇宙、メカニカルな基地と様々なシチュエーションで、ステージギミックに関しても斜めスクロールであったり、壁と壁の隙間を行くような必要があったりと特徴的な物がある。

ゾーンA: 海岸地帯
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ゾーンAボス:KILLER HIGIA
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ゾーンBorC:宇宙空間
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ゾーンBorCボス:EMPEROR FOSSIL & QUEEN FOSSIL
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ゾーンD:都市地帯
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ゾーンDボス:DEMON SWORD
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ゾーンEorF:山岳地帯
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ゾーンEorFボス:DUAL SHEARS SP
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ゾーンGorI:暗黒ガス帯
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ゾーンGorIボス:DARK CORONATUS
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ゾーンH:海底基地
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ゾーンHボス:RED MIST
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ゾーンJorK:浮遊基地
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ゾーンJボス:FULLMETAL SHELL
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ゾーンKボス:HYPER GREATTHING
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ゾーンL:宇宙空間
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ゾーンLボス1:SUPER ALLOYLANTERN
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ゾーンLボス2:GREAT TUSK
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恐るべき罠・・・・ショット性能切り替えアイテム
本作にはナパーム弾とウェーブショットの二種類のショットがある。
ナパーム弾: 初期状態でこの状態である。強化する事で弾が大きくなる。
ウェーブ弾: ナパーム弾に比べて、威力が高く、攻撃範囲が広い上に、敵と壁を貫通する。
上記を見てわかる通り、ナパーム弾のメリットは全く無いのである。
そして問題なのがショット性能切り替えアイテムは全編通して2回しかでない。人間の心理としてアイテムはついつい取りたくなる物、出されたショット性能切り替えアイテムを何気なく全部取ると、ナパーム→ウェーブ→ナパームとなってしまい、事さらその状態は終盤に差し掛かっているので一層辛い状態となる。
筆者は当時、後半で切り替わるし見た目的にもなんか強そうだったので、絶対ナパーム弾の方が強いと思っていた。
貫通の無いナパーム弾は敵を処理しきれず、非常に終盤がつらい状況となる。

ショット性能切り替えアイテム!
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ナパーム弾
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ウェーブショット
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極端に難しいゾーンLの恐怖・・・・!
最終ステージであるゾーンLはどのような分岐ルートを通って来たとしても必ず到達する、避けては通れないステージである。このゾーンLの難易度が、他のどのゾーンと比較しても飛びぬけて難易度が高くなっている。その理由として、ゾーンLは今までのステージで出現した中ボスや大型敵が同時に大量発生する事による。全方位に大弾を撃ってくるヤドカリに、幅広のウェーブショットを直線で撃ってくるエンゼルフィッシュが2体と画面中に出現して来て、弾を避ける事ができない地獄絵図になる事がある。しかも後からどんどん別の中ボスが追加されて行くので、倒しても全く休まる事が無いのである。
ゾーンLを正攻法でノーミスクリアできる人は本当に凄いと思う。

中ボス達が大暴れ!
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まとめ!
美しいグラフィックとクオリティの高いサウンドが特徴の「ダライアスシリーズ」だが、本作もしっかりとその特徴を受け継いでいる。アーケードゲームのダライアスが家庭用ゲーム機で出来る、という事で当時ワクワクしたのだった。今思えば、ナパーム弾の存在感の無さやゾーンLのゲームバランス無調整疑惑に対して大味な印象を受けるが、簡単にクリアできない、二人プレイができる、という事から友達と非常にやりこんだ思い出のある作品である。同じくやりこんだ方も多いのではないだろうか。