大阪の下町を舞台に、今日もチエちゃんがイキまっせ!『じゃりん子チエ』

大阪の下町を舞台に、今日もチエちゃんがイキまっせ!『じゃりん子チエ』

ホルモン焼き屋「チエちゃん」を切り盛りする小学校4年生のチエちゃん。ダメダメおとんのテツのお尻を叩きながら、今日も明るく元気です。大人も子供も個性豊かな面々の生活感あふれる日常が繰り広げられます。


じゃりん子チエ

登場人物

■■ 竹本家 ■■

大阪の「頓馬区西萩」にあるホルモン屋[(「テッちゃん」改め)「チエちゃん」をきりもりする小学5年生。赤い髪留めがトレードマーク。テツの無茶にいつも振り回されている。

竹本チエ

チエの父ホルモン屋「テッちゃん」を営むも、ロクに働かず博打とケンカに明け暮れるため、チエに店を奪われ実質無職。トレードマークは腹巻に黒のVネックTシャツ親。苦手なものは、母親(菊)と、小学生時代の恩師である花井拳骨と猫との喧嘩。嫁のヨシ江と二人になると緊張してしまう。

竹本テツ

チエの母でテツの妻。1話目でテツに「出て行け」と言われ、しばらく家で状態だったが、テツの両親の取り持ちで家に戻る(8話)。学生時代は陸上競技の選手で、チエの学校の父兄運動会でも活躍する(38話)。

花井ヨシ江(おかぁはん)

チエの祖母でテツの母。空手道場で「名誉師範」の肩書きを持っており、テツを誘拐した百合根の手下の4人組を一人で叩きのめした(5話)

おバァはん(竹本菊)

チエの祖父であり、テツの父。婿養子。体と心臓が少し弱く、脅かされると心臓を抑えつつヒィヒィと過呼吸気味になる。

おジィはん

■■ チエの同級生 ■■

チエの同級生で親友。教室ではいつもチエと机を並べている。ドン臭いことをかなり気にしているが、絵画と相撲は得意。特に絵は大阪府のコンクールで金賞を受賞する(48話)。題材はボクシングをするテツ。凄まじい音痴でもあり、その歌声は聴く者を悶絶させ、その自覚を逆手にとって、時折マサル脅迫の武器にしたりもする。

平山ヒラメ

チエの同級生で学級委員。優等生ぶってチエやヒラメをからかったりするが、実はヘタレでいつもチエにやられてしまい、すぐに泣くことが多い。いつもタカシと一緒にいる。

小林マサル

チエの同級生で、マサルの腰巾着で、チエやテツからもそう呼ばれる。

タカシ(腰巾着)

■■ 竹本家を取り巻く人々 ■■

「遊興倶楽部」というバクチ屋の社長で、テツに賭場を荒らされ困っていた。飼い猫アントニオが亡くなってからはすっかり気落ちして足を洗い、お好み焼屋「堅気屋」に転身(52話)。アントニオを剥製にして店に飾る。その後アントニオの息子、アントニオJrと暮らす。

百合根光三

テツとミツルの小学生時代の担任で、チエの担任・花井渉の父。テツとヨシ江の仲人で、テツが頭が上がらない人物の一人。

花井拳骨

テツとは小学校の同級生で、拳骨の教え子である。昔はテツと悪さをしていたが、一念発起して警察官となる。地元西荻の交番に勤務している。同僚のノブ子との結婚式の仲人は、テツとヨシ江(22話)。

丸山ミツル

ミツルの妻。旧姓山下。元婦人警官であり、夫ミツルとは職場で知り合った。

丸山ノブ子

花井拳骨の息子でチエ、ヒラメ、マサル、タカシの担任。拳骨とは性格も容姿も似ておらず、真面目で温厚な教師。長く東京で暮らしていたため、作中では珍しく標準語を話す。

花井渉

渉の妻。旧姓向井。最初は婚約者として登場する(57話)。初対面のテツを全く怖がらずに接してくるので、テツは苦手としている。警察署ラグビー部のコーチをしていたこともあり、その時はテツたちの西萩町チームと警察官チームとの勝負を仕切った(60話)。

花井朝子

ヒラメの兄。気弱な性格で、テツにボクシンググローブを売りつけられたり、サングラスをかけて「男」修行を無理矢理させられるなど、何かと利用される。中学校ではブラスバンド部に所属。トランペットを演奏するが、その音色は妹ヒラメの歌声と同じく、聴く者を悶絶させる。

平山丸太

カルメラ兄-通称「カルメラ1号」。本名は菊崎健二。坊主頭で、額の片隅に傷跡がある。
カルメラ弟-通称「カルメラ2号」。本名は山下勘一。カルメラ兄を慕って常に行動を共にしている。カルメラ兄からは「ヤマカン」というあだ名で呼ばれる。
かつて共ににカルメラ焼きの屋台を引いていたため、テツなどからこう呼ばれるようになった。のちにラーメン屋「カルメラ亭」を二人で営む。兄は昔はキックボクサーで弟はそのトレーナーだった。

カルメラ兄弟

元はヤクザ組「地獄組」の親分。バクチ大会で狐とひょっとこのお面を被ったテツと百合根と対決し、騒動の果てに逮捕された(31話)。そのせいで「地獄組」が解散に追い込まれたため、テツを目の敵にしている。その後、ボクシングジムを経営してテツをプロボクサーに仕立てようとするが失敗(43,44話)。

地獄組のボス(レイモンド飛田)

テツとは鑑別所での同期。以前はコケザルのへこんだ頭をネタにユスリをやっていたが、チエをカモにしようとしてテツのにドつかれ説得されて更生する。

天野勘九郎

勘九郎息子で、タバコやパチンコをする不良少年。坊主頭の右側が少しへこんでいる。官九郎と一緒にユスリをやっていたが、父の逮捕を気にやめる。小学校4年生だがしたたかでテツやレイモンド飛田などの大人を手玉に取ることもある。

天野コケザル

ヒラメ、丸太の母親。ごく普通の家庭の主婦。いつも娘と息子を母の目で暖かく見守る。高校時代には登山部に所属しており、いざという時には意外な行動力を発揮する。

ヒラメの母

典型的な教育ママで、マサルに家庭教師を付けたり、絵画教室や剣道道場に通わせたりしている。いわゆる金持ちマダムで、なにげなく嫌味な発言が多くお喋り、その自慢話には息子のマサルも手を焼いている。テツとは相性が悪く普段から避けているが、振り回されてヒステリーを起こすこともしばしば。

マサルの母

■■ 猫 ■■

チエの飼い猫。チエがヨシ江(当時はまだ家出中)と出かけた時、行きつけの甘味屋でもらい受けて竹本家の一員となる。額にある三日月状の傷がトレードマークとなっている。掃除、算盤、ホルモン焼き、留守番などをこなすスーパーキャット。文字も全ての仮名と少々の漢字を読め、芸術を解する。、過去に数々の武勇伝を残した伝説の猫「月の輪の雷蔵」という顔も持ち、いつも小鉄に戦いを挑む猫が後を絶たない。相手のキンタマをかすめ取る必殺技「タマつぶし」を持つ。

小鉄

百合根光三の飼い猫で、博打屋「遊興倶楽部」の片腕として働く。通称・アントン。「土佐犬でも噛み殺す猫」と言われるほど喧嘩が強かったが、小鉄と戦った際必殺技「タマつぶし」で右のキンタマを取られて敗北する。その後はすっかり弱ってしまい、最後はいつもいじめていた近所の犬に噛み殺された。死後は百合根の営むお好み焼き屋『堅気屋』の店内に剥製として鎮座する。

アントニオ

アントニオの息子。通称はジュニア。父親の死をどこから聞いたか、ある嵐の晩に突然、ハク製になったアントニオに会いに来た。テツの企みにより小鉄と壮絶な決闘をするが、それ以来小鉄とは唯一無二の親友に。若さゆえにケンカっぱやい一面もあり、それが騒動を引き起こすことも。また、毎年春には恒例の“ノイローゼ”に罹ってしまい小鉄を悩ませる。

アントニオJr

チエちゃんの住んでる所って!?

チエちゃんとテツたちが生活していたのは、大阪市西成区西萩町(現在花園北2丁目付近)です。当時の面影は残っているのでしょうか?『osakadeep.info 』というブログに、その有様がしのばれる街並みが記載してあります。http://osakadeep.info/nishinari-12/
また、「じゃりん子チエ研究会」の中でも、『じゃりん子チエの街』として論文を発表しているので、引用しておきます。

南海線「萩ノ茶駅」

南海電車「萩ノ茶駅」外観

じゃりんこチエの街

今もつぶやかれる「じゃりん子チエ」

見る人の心に強烈な印象を残し、なおかつ、いまだ心の中に居座り続ける「じゃりん子チエ」の世界。
現代の私たちには取り戻せない、でも本当は誰よりもあの世界で暮らしたい。どつきあっても翌日にはケロッと仲直りする小学生。悪さをして近所のおっちゃんにどつかれる。路地裏を思いっきり走り回り、大人も子供も入り混じって野球やラグビーに興じる。アホなおっちゃんには子供でも容赦なく突っこむ。何よりも毎日がおてんとさんのように輝く日々。。。だから私たちはこの作品を愛してやまないのかもしれません。

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