「青い目の侍」「ミスターK-1」と敬愛されたアンディ・フグ、短かくも太かった格闘家人生について。

「青い目の侍」「ミスターK-1」と敬愛されたアンディ・フグ、短かくも太かった格闘家人生について。

「K-1」「PRIDE」の格闘技が華々しい人気を誇った90年代から2000年前後。なかでも立ち技のK-1では、テレビの前で凄絶なKO劇が繰り広げられました。そんなK-1の創世紀、アンディ・フグはピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルドと並び四天王と称されました。かかと落しなどの激しい技で観る者を魅了したアンディ・フグ。35歳で生涯を閉じた「青い目の侍」の生涯を振り返ります。


アンディ・フグ

得意技は踵落とし、下段後ろ回し蹴り(フグトルネード)、左フック。特に踵落としはフグの代名詞でもあった。

ピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルドと共に創成期のK-1四天王として君臨した。

”青い目の侍”と称されたK-1ファイター「アンディ・フグ」

アンディ・フグはスイス・ボーレン出身の空手家、キックボクサー。
母国スイスでK-1の大会が開催されると必ず凱旋試合を戦い、全戦全勝を収めた。
しかもその対戦相手はピーター・アーツ、マイク・ベルナルド、ミルコ・クロコップ、ステファン・レコといった当時の世界トップクラスの強豪ばかり。
K-1スイス大会でのアンディの試合のスイス国営テレビの平均視聴率は必ず50%を超えており、アンディが日本とスイスの両国で英雄であったことが分かる。

K-1でのアンディ・フグの入場曲はクイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」。

「K-1」について

1993年より開催されているヘビー級を中心とした世界的に知名度の高いキックボクシングのプラットフォーム、格闘技ブランド。

「K」は「空手」、「キックボクシング」、「カンフー」、「拳法」などの立ち技格闘技あるいは「格闘技」そのもの、そして「KING」の頭文字を意味し、1はナンバーワンを意味しており、空手やキックボクシングなどの打撃系立ち技格闘技の世界一の最強の格闘者を決める大会を行うというのが設立のコンセプト。

アンディ・フグの得意技①「かかと落し」

テコンドーのネリチャギとよく似ているが、アンディ・フグのコメントでは空手の蹴り技の一つ「内回し蹴り」を応用した技だった。
ネリチャギ自体は踵落としを使うようになった後で知ったそうだ。

アンディ・フグの得意技②「下段回し蹴り(フグトルネード)」

一撃必殺の破壊力があった下段回し蹴り。
かかと落としで攻撃を散らしつつも、決め技の下段回し蹴りに繋げて相手を倒すケースもしばしばみられた。

アンディ・フグの得意技③「左フック」

激しいファイトとは一変、CMなどでのキャラクターも人気を博しました

アンディ・フグの歩み

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