カオスシードってどんなゲーム?

本作の主人公は「洞仙」と呼ばれる仙人であり、「仙窟」と呼ばれるダンジョンを生成し、そのダンジョンの深部にある「龍穴炉」にエネルギーを注ぐ事で、荒れ果てた大地を復活させる事を使命としている。
しかし、「洞仙」はそういった大切な存在であるにも関わらず、一般の人々から見れば胡散臭い上に必ず荒れ果てた場所にいて怪しい洞窟を掘って居るという事で、大地を荒廃させる張本人として誤解されてしまっているのであった。そのため、世間では「洞仙は悪人である」という偏見があり、敵対者や討伐隊、お宝目当ての冒険者等、仙窟に侵入してくる存在は後を絶たない。洞仙は仲間や仙獣達と共にそれらを撃退する必要があるのだ。
大地を復興させるために「仙窟」を充実させるシュミレーション、様々な侵入者達を撃退するアクションの二つを同時にこなす必要があるのが本作である。
さらにストーリー進行中の会話選択や行動によって、エンディングが複数分岐するマルチエンディングであるなど、非常にボリューム満点な作品となっている。

仙窟を作り出す仙術「削岩功」!
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討伐隊の出動!
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仙窟を守れ!
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平行世界を舞台に繰り広げられるストーリー!

初めて作った仙窟の奥には・・・・・
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主人公を憎む謎の龍出現!
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龍の「天封呪」が主人公を平行世界に・・・・
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平行世界に飛ばされた主人公は・・・・
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シュミレーションなのに退屈しない、豊富なアクション!
「洞窟育成シュミレーション」と聞くと、地味な作業を行うゲームに思われがちだが、多彩なアクションを駆使する戦闘は非常にアクション性が高い。状況に応じて様々なアクションを使いこなす事で活路が開ける!
◆小攻撃
Bボタンで威力は低いが、隙の無い打撃を繰り出す。
◆巻物攻撃
Bボタン連打で、腰に着けている巻物で攻撃する。威力が高い攻撃。
◆中攻撃
Y+Bボタンで、前進しながらの炎を纏ったアッパーカットを繰り出す。
◆大攻撃
ダッシュ中Y+Bボタンで、威力が高く複数HITする衝撃波を前方に出す。飛距離はそれ程ではない。
◆スマッシュ
ダッシュ中Bボタンで、当たれば敵を後方に吹き飛ばす攻撃を繰り出す。
◆キック
Aボタンを押した直後に、Bボタンで素早く間合いを詰めるとび蹴りを繰り出す。
◆ダッシュ
Aボタンで前方に一定距離走る。
中華風だったり西洋風だったりする登場人物達!
複雑で奥が深いゲームシステム!
仙窟を制作運用するに当たり、下記の二つが重要となる。
◆エネルギー
部屋の活動に必要であり、エネルギーの蓄積が0になってしまった場合、その部屋の機能は停止してしまう。仙窟の通路、部屋を作成する際に消費される。クリア目的となる龍穴炉へのエネルギー振り込みに必要となる。
◆仙丹
部屋の強化に必要となる他、主人公の仲間であり各部屋の維持の役割を持つ「仙獣」の召喚に必要となる。また、エネルギー生産部屋はこの仙丹が切れると活動を停止してしまう。
ゲームプレイの根幹は、この二つを如何に維持して増産できる体制を作りあげるかという所にあるが、この二つの生産性を上げるための要素として、各部屋の属性と風水の仕組みが関わって来た時、一気に複雑になっていく。
9種類の部屋にはそれぞれ決まった役割がある。部屋の種類はと役割は下記の通りである。
◆生産部屋
エネルギーを生産する部屋である。主人公、及び仙獣はこの部屋からのみエネルギーを引き出す事ができる。
◆練丹部屋
仙丹を生産する部屋である。主人公、及び仙獣はこの部屋からのみ仙丹を引き出す事ができる。
◆召喚部屋
主人公が所持している仙丹を消費して、仙獣を召喚する事ができる。また、戦闘で死亡した仙獣を蘇生する事が可能。
◆攻撃部屋
部屋に貯蔵しているエネルギーを消費して、攻撃部屋に侵入してきた敵を攻撃する。また、1ターンごとにトラップを生産する事ができ、トラップは仙窟の好きなポイントに配置できる。
◆堀削部屋
一定時間ごとにアイテムを発掘する。発掘したアイテムを受け取る際、仙丹を消費する。
◆倉庫部屋
アイテムを保管する事ができる。シナリオ間でアイテムの持ち越しはできないが、保管したアイテムに関しては持ち越す事ができる。また。龍穴炉に一度に振り込めるエネルギーの上限を上げる事ができる。
◆索敵部屋
一定範囲内の侵入者と飛天石出口の位置を特定する。索敵範囲は強化する事で広げる事ができる。
◆転送部屋
主人公が所持しているエネルギーを消費して、一定範囲内の他の部屋に転送する事ができる。
◆階段部屋
龍穴炉、もしくはシナリオ上特殊な場所へと続く階段のある部屋。エネルギー、仙丹の消費、生産とは全く無関係なので、シナリオ進行上ただ必要な部屋である。

五行思想による部屋間の相性図
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部屋と通路、扉の風水の仕組みはゲーム中にチュートリアル有り!
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個性豊かな仙獣と共に戦え!

仙獣召喚!
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別働隊はルート指定!
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まとめ: わかってくると、滅茶苦茶楽しいスルメゲー!
複雑なゲームルールに、風水という題材がマイナーな感じを醸し出してしまっている本作だが、一度そのルールを理解して、慣れてくるとその奥深さの虜になってしまう。自分の作った仙窟が、エネルギーと仙丹の生産ラインが確立され強力な仙獣達が闊歩する状態になった時、得も言われぬ満足感に満たされるのだった・・・・・。作った仙窟は次のシナリオに行くと消えるので、シナリオを終わらせるのが惜しくなってしまう。仙獣達も可愛く、遠くの方で侵入者達と戦っている仙獣が居ると「今助けるぞ!」と思う程、非常に愛着が湧くのである。
もし、かつて本作を風水って取っ付きにくい、めんどくさそうという理由で敬遠された方が居たらぜひ一度見直して欲しいと思う。そういった要素抜きで面白いからである。
なお、本作はセガサターンに『仙窟活龍大戦カオスシード』として改良・移植されている。
魅力敵なキャラ絵の追加、ボイスの大幅追加、新キャラ新シナリオの追加と大幅にリニューアルされているので、未プレイの方も、既プレイの方も一度チェックしていただければと思う。