思いもしなかった4年ぶりの「復活」

72年10月から2年間に渡って(2年間もあったんですね。どおりでたっぷり長かった覚えが、、f^^;)全105話が放送された人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」。
続編の可能性など思いもよらなかった当時幼い筆者ら視聴者に、4年もの時をおいて、続編の報が!(ノ´▽`)ノ
それが、78年に放送された「科学忍者隊ガッチャマンII」でした。
予期せぬ復活に、筆者ら視聴者は大いに沸いたのです。
当時幼い筆者の記憶にはありませんでしたが、1作目終了後、ドラマレコードが出たり、劇場版がつくられたりしているんですね。
再放送の要望や、実際再放送があったりもしたでしょうし、田舎では遅れて放送とその反響があったりしたでしょうが、
1作目終了3年後のドラマレコード化なんて、ヘンなタイミングですね。
4年後になる映画化には、『宇宙戦艦ヤマト』に始まるアニメブームに乗って、とありますから、
「あの人気アニメ、まだいけるんじゃないか。もったいないから映画に。続編に」ということがあったのかも知れませんし、
そういったファンの要望の声があったのかも知れませんし、両方あったのかも知れませんね。
復活は作品だけでなく、、
ともあれ、78年10月、ガッチャマンの続編「科学忍者隊ガッチャマンII」が始まったのでした。
1作目のあらすじ
さて、1作目である「科学忍者隊ガッチャマン」ですが、どういったおハナシでどういったラストだったかと申しますと、、
謎の秘密結社「ギャラクター」の地球征服の目論みを砕かんと、国際科学技術庁の南部博士が結成した特殊部隊「科学忍者隊」の5人が闘うおハナシでございまして、、
で、その最後の闘いは、、
戦闘で破片を頭に受けた忍者隊のジョーは自らの余命が少ないことを知り、突き止めたギャラクター本部へと単身潜入に成功しますが、捕えられます。
地球を滅ぼす爆弾を投下する作戦を阻止するために、ギャラクターの本部に潜入する残った忍者隊メンバー。しかし、作戦を中止させることができず、ギャラクター総帥Xも宇宙へと逃亡、切り捨てられた首領ベルク・カッツェは自ら命を捨てます。成す術のないなか、捕えられたジョーが人知れず必死で放った羽根手裏剣が装置を止め、地球の滅亡を防ぎます。しかし、爆発のなか、もう帰ることのないジョーなのでした、、
といったような幕切れでした。
科学忍者隊の面々
ここらで登場人物のご紹介を。引用文中の年齢は1作目におけるものです。
また、ジョーの声の佐々木功氏は、II配役のときは「ささきいさお」と平仮名表記となっています。


総裁Xの帰還
前作の「ガッチャマン」で、命を受けアンドロメダ星雲から地球に飛来したという総裁Xは、母星セレクトロ星の消滅を知り、真相を確かめるためにベルク・カッツェを見捨て地球を去りますが、それ以上その正体は明かされないままでした。
しかしだからといって、続編があって、総裁Xが戻ってくるなんて、、
彼(?)は地球へと戻ると新たな首領ゲルサドラを立て、ギャラクターを復活させます。
総裁Xの決着をつけずに前作を終わらせた制作陣には、あわよくば、、という意図はあったのでしょうか?
子どもだった筆者は、ガッチャマンの続編も総裁Xの帰還も夢にも思わなかったのでした、、ああびっくりした!( ̄o ̄)

そして、あの男も、、
総裁Xの復活にもびっくりしましたが、、もうとっくにネタばれしておりますが、あの男も帰ってくるのですよ、、^^;
第1話では欠員補充ということで、ホーク・ゲッツなる軍人が地球防衛軍から派遣されてきます。しかしその尊大な態度に受け入れれない健ら。
実は本物のホークは忍者隊着任前に殺されており、このホークはギャラクターが送り込んだ偽物なのでした。
彼が探り出したというギャラクター基地にともに向かいますが、もちろん罠なのです。
窮地の健らを救う何者かの影、偽ホークは羽根手裏剣で倒されていました、、
その後も第3話まで、何者かが健らを影で助けます。そしてついに第4話。あの男が、、ジョーが健たちの前に姿を現します。
さすがにここまで前置きされていますから、いくらなんでもジョーだとは分かっていましたが、
なんで!?w(*゚o゚*)w おどろきましたねえ、、まだ素直な子どもだったんですね^^;
しかしなぜ余命なくギャラクター本部から帰らなかったジョーが、、?
いまはまだ、ドクターラッフェルに蘇生されたとしかジョーは説明せず、どうやって蘇生が可能だったのかという疑問は残されたままなのでした。
しかし、復活はしたものの、、
ここらでIIにおける、科学忍者隊の新メカたちをご紹介。
新たなゴッドフェニックス

隊員たちのGメカ






、、皆さん、どうですか?
ちなみに、1作目のGメカたちは、、

なんかバリエーションもはっきりしてるし、こっちのほがかっこよくないですか?f^^;
1作目のふだんは民間機に偽装されていて、変身とともにマシンも「変身」するってのも好きだったんですけどねえ、、
メカデザインは前作同様、大河原邦男氏。
しかし、ニューゴッドフェニックスに関しては、以下のような記述も。
う〜ん、、画のタッチや質によっては格好よくもなるでしょうけど、この当時の画の感じや玩具では少しねえ、、という気もしてしまいますf^^;
そして、肝心のおハナシの方では、もっと如実な問題が、、>_<
大鷲の健もおカンムリ 〜多難な舞台裏
1作目を率いた名匠も去り、若き四天王が引き継ぐも、アニメ人気が仇となり慢性の人手不足、、
荒れる画、制作が放送に間に合わない事態が以下の引用に。
なかなか、苦しい事態に終始したのですね、、T^T
物語はさらに、、
明らかになる秘密
物語の中盤、南部博士の秘書として女性科学者のパンドラ博士が登場します。
パンドラ博士は、ジョーがサイボーグであることを見抜きます。彼が蘇生できたのは、サイボーグとして生まれ変わったからなのでした。

パンドラ博士はその後も様々な技術で科学忍者隊を窮地から救いますが、ギャラクター首領ゲルサドラの変装した姿にふれたときに、妙な感覚に襲われ、彼の企みを暴く端緒となります。
前作のギャラクター首領ベルク・カッツェ同様、ゲルサドラもまた総帥Xによって変異させられたミュータントですが、実は亡くなったと思われていたパンドラ博士の息子が急速に成長させられた姿だったのでした。
真相を知り、再会を果たした二人でしたが、パンドラ博士は総帥Xに殺されてしまいます。
反旗を翻したゲルサドラは忍者隊を総帥Xのもとに手引きしますが、闘いのなか大きな傷を負ってしまいます。ジョーと健の捨て身の攻撃で、母星を滅ぼした敵勢力に太陽をぶつけて滅ぼしてしまおうという総裁Xの作戦は阻止されます。
ゲルサドラは、傷が重く、母パンドラ博士の幻をみながら死んでいきます。
バラバラに破壊された総裁Xの機械部品、、しかし、その一つが明滅します。総裁Xは完全には滅んでいなかったのです、、
と、難航したガッチャマンIIでしたが、ぶじその役目(?)を終え、おハナシは続編ガッチャマンFへと続くのでした。
今度は翌週には続編が始まります。
いろいろと難航多難なIIでしたが、続編を用意できるだけの人気は博したようです。
この機会にガッチャマンIIを思い出した方、観直したという方、ここまできたらぜひ続編Fもご覧下さいませm(_ _)m