くにおくんのドッジボールは、普通のドッジボールじゃない!?

ドッジボールといえば、相手にボールをぶつけて顔面以外ならアウトとなり、外野に回るというルールだが、くにおくんのドッジボールは違う。
ボールをぶつけられても、それだけではアウトにはならず、体力が無くなり戦闘不能になるまでアウトとならないアルティメットスポーツなのだ・・・・!
しかも各国のステージには様々なギミックが存在しており、コートがひっくり返って選手全員が落下する等、試合が中断してしまうようなとんでもない物も有り。
各選手が使用する「必殺シュート」においては、選手を貫通したり、選手をボールごと天空に運び去ったり、ボールがワープしたりと現実にあったら「かなりヤバイ!」、そんなドッジボールなのだ。

試合どころじゃない!?
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相手コートのボールも回収!?追加された新アクションに注目!
SFCになりボタン数が増えた事もあり、前作の『熱血高校ドッジボール部』からアクションが大量増加した。
ロングジャンプ: 十時キー2回押しでダッシュした後、さらにダッシュをする事で進行方向に大きくジャンプする事ができる。相手コート内部に大きく侵入する事ができるため、相手コートに置いてあるボールを拾ってしまう事もできる。また高さもあるので、相手の外野へのパスをカットする事も可能。
ダイビングジャンプ: Lボタンを押しながらジャンプする事で、頭から突っ込むダイビングジャンプとなる。ダッシュ中に行う事でさらに飛距離がまし、ロングジャンプのように高さは無いが水平距離は長い。
ブロック: 微量のダメージを受けるが、相手のシュートの勢いを殺し、バレーボールのレシーブのように頭上にボールをあげるテクニック。
アタック: バレーボールのアタックである。ブロックで頭上に上げたボールをアタックする他、各ジャンプ中にも行う事ができるので、ダイビングジャンプ→アタック等で相手のシュートを直接弾き返す事も可能。
合体指示: Xキー+方向キー、Xキー+Lボタン、Xキー+方向キー+Lボタンの各パターンでそれぞれに対応した合体指示を出す事が可能。これにより、チームメンバーと上下左右に合体して共通の移動操作を取る事が可能。また指示によっては、合体したチームメンバーを投げる事が可能で、ゲームルールの「ひとなげだめーじ」を有りにした場合はチームメンバーを投げつける事で相手を倒す事ができる。
特徴的な物は上記となっているが、その他細かい点も追加されてさらに戦略性が深まっている。

相手コートに侵入!
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合体指示「ボトムマン」!
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くにおくん達が戦う各国の特徴!
くにおくん達がドッジボールするのは世界各国の選手たち。各国の特徴的なシンボルが背景になっていたり、ステージギミックがその国らしさを表していたり、ただ中には滅茶苦茶な物も・・・・!

日本
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イギリス
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インド
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アイスランド
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中国
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イタリア
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アラブ
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フランス
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ケニア
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ロシア
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ブラジル
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ドイツ
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アメリカ
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テクノス
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オールスター
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オリジナル選手を作成できる!
今作にはアイテムショップが有り、その中で「せんしゅさくせい」というアイテムを購入して使用する事により、オリジナルの選手を作成する事ができる。「せんしゅさくせい」にはグレードがⅠ~Ⅲが有り、値段が高い程ステータス割り振り値が高い選手を作成する事ができる。

キャラ作成画面
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必殺シュート同士を合成、自分だけのオリジナル必殺シュートを作成できる!
アイテムショップに「しゅーとごうせい」というアイテムが販売しており、それを購入して使用する事で現在メンバーが装備している必殺シュート同士を合成する事が可能。これにより、両方の必殺シュートの特性を持つ、新たな必殺シュートを生み出される!
さらに、合成したシュートに対して必殺シュートを合成する事も可能なので、組み合わせパターンはほぼ無限に近くなっている。
敵全員を貫通しながら大ダメージを与える物すごい必殺シュートから、誰にも当たらず画面外にぶっ飛んで行く全く使えないシュート等、様々な必殺シュートが生み出される。
筆者的には、このゲームでもっとも楽しい!

必殺シュート作成画面
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合成必殺シュートの効果は・・・
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「くにおくんシリーズ」生みの親、テクノスジャパンは・・・・
今作も含め、多くの「くにおくんシリーズ」を世に出して来たテクノスジャパンだが、経営不振のためか1995年12月15日に倒産してしまっている。非常に残念である。
しかし「くにおくんシリーズ」の版権は幾つかの会社を移動し、現在は「ギルティギア」や「ブレイブルー」でおなじみのアークシステムワークスが保持しているので、今後リメイクや新作が出る可能性もあるのではないかと期待が持てる。
まとめ
「くにおくんシリーズ」のスポーツ物といえば、サッカー、ドッジボール、バスケ、アイスホッケーとそのどれもが実際のルールを超えた滅茶苦茶なギミックとアクションを行う。本作もその滅茶苦茶は健在なのが非常に嬉しい所である。
また、今作は最大4人プレイが可能となっており、SFC本体とは別売りの「マルチタップ」を購入すれば4人で遊ぶ事もできる。
今でこそ、オンライン上で大人数の対戦ができるゲームが多々リリースされているが、当時は4人でプレイできるゲームは余り無かったのだ。そのため、少年時代筆者はこのゲームとマルチタップを持っていたので多くの友達と遊ぶ事ができた。非常に思い入れのあるタイトルとなっている。