森の中の遊園地・多摩テックの思い出

森の中の遊園地・多摩テックの思い出

2009年9月30日をもって閉園した、東京都日野市の丘陵地に位置する遊園地「多摩テック」。 自然豊かな森の中を走るゴーカート、色々な乗り物があり、大人も子ども楽しめる施設でした。森の中の遊園地「多摩テック」の思い出をまとめてみました。


多摩テック(たまテック、Tama Tech)

「多摩テック」は、1961年に、本田技研工業系列のモータースポーツセンターとしてオープン。
初代所長は、当時ロードレース世界選手権250ccクラスで、日本人として初優勝をした高橋国光。

東京都西部の日野市にある約12万平方メートルの丘陵地に設けらモータースポーツをテーマにした遊園地であり、開園初期にはモトクロスコース場があり、90年代には温泉施設「クア・ガーデン」がオープンした。

初期の多摩テックはモータースポーツセンターだった

1961年、本田技研工業系列のモータースポーツセンターとして多摩テックはオープンし、開園当時の多摩テックには、モトクロスコースがあった!

1961年開園時、レースが行われた?

多摩テックがオープンした翌年の、1962年9月 
三重県鈴鹿市に「鈴鹿サーキット」が完成。

1970年代~1990年代・遊園地「多摩テック」

1970年代~1990年代の多摩テックには、「タイヤカー(UFO)」や「水陸両用車(外輪船)」、係員が運転するジェットコースター「ジェットスレー」、巻き上げ式コースターに改造した「カナディアンジェットライダー」が設置された。
多摩テックならではの乗り物の他に「観覧車」などのアトラクションも多くなり多摩テックは、「遊園地」へと変貌した。

1979年、手塚治虫作キャラクターコチラ登場。
1980年代に新設されたアトラクションは、モノレール型の「スーパージェットライダー」や劇場型「マッハセブン」。「トライアルパーク」・ゴーカート「ザ・カートG400」「ロックガーデンプール」もオープンした。

多摩テックの魅力は?ゴーカートと乗り物

全長1.2kmという長さのコースをもつゴーカート「ハイパーカート」。

ちなみに、F1が行われる鈴鹿サーキット国際レーシングコースは5.807km(幅員10~16m)で、南コースが1.264km(幅員10m)。

1966(昭和41)年のゴーカート風景。乗っている人のファッションもレトロ!

1964年(昭和39)の東京オリンピックを契機に高速道路が整備され、自動車が、交通の主役となった。

そして、サラリーマンにも手が届く、マイカーの時代が到来した。

テレビで見る自動車の運転にあこがれ、多摩テックで初めて乗ったゴーカートに興奮した。

(※多摩テックは、1964年にF1参戦した当時のホンダの施設)

1983年「スーパースカイライダー」

多摩テックならではと思うのは、スーパースカイライダーのコーナーのあたりに看板があることだった。

レース場でよく見る形態の広告だが、他の遊園地では見たことがなかった。

新しい乗り物が登場したり、大人も楽しめる乗る遊具がたくさんあるのが多摩テックの魅力だった。

子供が遊べる、電気自動車、チンチン電車や、幼児が乗れるバイク型の遊具があり家族連れにも人気があった。

1998年3月
日本初の車両横回転といわれる遊具「UFO」

多摩テックの場所柄、木が多く、その中をアップダウンしながら進んでい行くのが面白い。

鈴鹿サーキットからやってきた、レース体験ができる「フォーミュラープラス」

休日は二時間以上並んで、乗った人気のアトラクション。
F1レーサー気分になれる、表彰台もあった。

多摩テック「ロックガーデンプール」

緑に囲まれた、多摩テック「ロックガーデンプール」は、直径30mの円形大型プール。

右に見える赤い消防車「ファン・ファン ファイヤー」は15種類の遊具がつまった子供に人気の幼児プール。

ロックガーデンプールの特徴は、自然の山を利用したスライダープールだった。

2009年9月多摩テック閉園・グランフィナーレ

2009年、タイムトンネル展示の様子。

閉園が決まってから、グランフィナーレとしてイベントが開催された。

2009年、「ゴーカート」が復刻展示された。

ターボ付きでタイムも計れる、レース仕様のキングオブカート「ドリームR」は、多摩テック自慢の最高のゴーカートであった。

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