ドラマ全盛期80~90年代の名作教師ドラマ
トレンディドラマ全盛だった80年代、90年代、恋愛ドラマと並んで教師ドラマも数々の名作が誕生していました。誰もが経験した学生時代だけに感情移入もしやすく感動を生んだ、いまだに記憶に鮮明に残る教師ドラマを紹介します。
3年B組金八先生

教師ドラマと言えば、やはり今も語り継がれる伝説的教師ドラマ。
80年代には「俺達はみかんじゃねえ!人間なんだ!」の名台詞でもお馴染みな第2シリーズ(1980年~1981年)、舞台が桜中学から松ヶ崎中学校となっていた異例づくしの第3シリーズ(1988年)、90年代は、イジメ問題や、第1シリーズの最大のテーマだった『15歳の妊娠』で生まれた子どもが3年B組となる事が話題だった第4シリーズ(1995年~1996年)、風間俊介が今までのいじめっ子像を覆す、良い子の仮面をかぶった生徒を演じ、学級崩壊や校内暴力を大きなテーマだった第5シリーズ(1999年~2000年)が放送されています。
その中でも、やはり名作中の名作と言われるのが「第2シリーズ」でしょう。
今の時代では、教師が生徒に手を出すと、体罰としてすぐ大問題になるが、金八先生のような愛のあるもので、叩いた教師の心の痛みのほうがよっぽど大きいビンタは、アリなのではないかと思ってしまいます。
加藤勝が元の中学に乗り込み、警察に捕まる際に流れていた、中島みゆきの「世情」を思い出す人も多いのではないでしょうか。

熱中時代

1978年10月から1981年3月まで放送された水谷豊主演の教師ドラマ。
水谷豊こと北野広大は、生徒のためには、時には常識を超えて暴走してしまうほどの熱血漢。
冷静沈着な今の杉下右京を演じている水谷豊と同じ人物とは思えない程!?
「僕の先生は~♪嵐を巻き起こす~」で始まる主題歌が、鮮明に残っている人も多いのではないでしょうか。今でも同じ日本テレビの「世界一受けたい授業」のテーマソングとして使われていますよね。
元気が出る名曲だと思います。
教師びんびん物語

1998年に放送された熱血教師・徳川龍之介(田原俊彦)とその後輩の教師・榎本英樹(野村宏伸)のコンビを中心に熱く生徒とぶつかり合う感動教師ドラマ。
田原俊彦の代表的ドラマで、「えのもと~」という掛け声は、今も田原のマネをする人が良く言うセリフ。
ドーナツ化現象で生徒数が減っている銀座の小学校が舞台になっているなど、社会情勢も盛り込んだ作品で、平均視聴率22.1%を獲得した。
教師編だけでも2001年まで続編やスペシャルドラマとして放送される、この時代を代表する名ドラマ。
子どもたちと一緒に田原(徳川先生)が校庭で踊るオープニング曲「抱きしめてTONIGHT」は、今も田原の代表曲として親しまれている。
スクール☆ウォーズ

学園ドラマながら授業などのシーンはほとんどなく、ラグビー部の部活動をメインにやっていた異例の学園ドラマ。
このドラマを観て、ラグビーを始めた人も少なくなかった。
当時、社会問題となっていた構内暴力など荒れ果てた学校が、リアルに描かれており、社会に衝撃を与えた。
メイン部員の一人であるイソップが途中で病に倒れ死去するなど異例尽くしの作品であると言える。
麻倉未稀が歌う主題歌「ヒーロー」は、今も熱い青春時代をイメージする名曲として語り継がれている。
スクールウォーズ2や映画版なども製作されたが、やはり第1シリーズに優るものはないと言うのが、多くのドラマファンの意見でしょう。
高校教師

教師役である真田広之と、生徒役の桜井幸子が恋に落ちてしまうという社会的タブーに挑んだ問題作。教師と生徒の恋愛以外にも強姦・近親相姦・同性愛・自殺など、ドラマでは避けてきたようなタブーのネタを次々と出し、世間をセンセーショナルに巻き込んだ。
最終回で、上記の画像の二人は、死んでいるのか、それとも…と世間で議論が巻き起こされた。
主題歌である森田童子の「僕たちの失敗」は、ドラマ主題歌と思えない程暗い曲だが、ドラマの雰囲気ととてもマッチしていた。
このドラマのヒットによって野島伸司が一気にメジャー化したと言えるでしょう。
みにくいアヒルの子

北海道の広大な土地を舞台に、実直なガースケ先生を岸谷五郎が熱演した1997年に放送された学園ドラマ。
女性にはモテなくとも明るく、常に前向きに頑張るガースケ先生は、まさに岸谷のイメージのままで、一番の当たり役だと思う。
主題歌は、やはり北海道が舞台と言う事で、松山千春の「君を忘れない」。
名曲「大空と大地の中で」を彷彿とされる北海道らしい広大な名バラードで、ドラマを盛り上げていた。
GTO

元暴走族の総長である鬼塚英吉(反町隆史)が、女子高生にもてたい一心で、教師を目指し、熱い心を知った理事長が採用してしまい教師となる学園ドラマ。
教師の常識など一切関係ない、生徒の心とぶつかり合う鬼塚は、始めは生徒からも反発を受けていたが、徐々に生徒を味方につけていく。
主題歌は反町自身が歌う「POISON」。
イントロを聞いただけでも、当時のGTOを思い出す人も多いのでは!?
2012年には鬼塚役にEXILEのAKIRAを迎え、復刻されたが、棒読みの演技力のほうが話題になり、大惨敗して、やはり鬼塚は反町じゃないとと言う声で溢れた。
いかがでしたでしょうか?最近は学園ドラマが減っており、あっても事務所ごり押しのアイドルが生徒に出るものばかりでつまらないですよね。
未だとLINEイジメや裏掲示板など、生徒の闇に迫るようなリアルなドラマが出てきてほしいです。