今こそプレイしよう。スーパー信長の野望 武将風雲録

今こそプレイしよう。スーパー信長の野望 武将風雲録

光栄「信長の野望シリーズ」で最多のハードに移植された4作目。スーパーファミコンにも1991年に移植されましたが、そろそろ信長の野望にもマンネリと思うでしょう。本当はこの4作目から火が点いたといっても過言ではない、要素が打ち出されました。


ゲームの概要

ご存知コーエー(現コーエーテクモゲームズ)の信長の野望の4作目となる作品です。シリーズで初めてスーパーファミコンのソフトウェアとして、1991年の12月21日に販売されています。
スーパーファミコンは、ソニーのPCM音源を使用するなど当時のPC環境(FM音源が主流でした)を一部で凌駕しており、移植されたスーパー信長の野望は、良好なプレイ環境で遊ぶことが出来ました。また、武将風雲録は、現在ではストラテジーゲームと分類される歴史シミュレーションゲームに必要な要素を備えることが出来ました。全国各地に当時の情勢を反映したパラメータの数値を与え、多くの武将が内政や合戦に活躍します。プレイヤーは、選択した大名によって天下統一を目指すという自分の作った歴史に没頭しました。

慣れれば平気ですが、今見るとアイコン表示で分かりづらいですね。

内政画面のイメージ

SmaTIMES || smaSTAION!!

前作「戦国群雄伝」からの変更点

前作の『戦国群雄伝』との比較では、前作に存在しなかった九州・東北が加わった。歴史上の事件などを再現するイベントの種類も増えた。また音楽面でも、前作は織田信長にしか設けられていなかった専用のテーマ曲がその他一部の大名にも用意されるなど前作以上に充実している。武将の顔グラフィックについては前作同様、機種によって異なっている。 前作同様にコマンド実行数には行動力制を採用しているが、武将ごとに行動力が設定されていた前作とは異なり、国ごとに行動力が設定されている。行動力は毎月補充されるが、その量は大名もしくは城主の政治力と同じ値である。このため大名および城主の人選は重要である。またこの変更により、前作では政治力の低い武将は行動力がなかなか貯まらないため移動すらままならず、たとえ他の能力が高くても使いどころが難しかったが、今作ではそのような武将も政治力の高い城主の下で力を発揮する事が可能となった。 内政面 本作では1年を12ヶ月に分け、ひと月ごとにターンが進む。1月は金、7月は米が税収として補充され、その金額はプレイヤーが税率を設定することである程度の増減が可能となっている。また俸禄という概念があり、武将と兵士には税収月に自動的に俸禄を支払うことになる。武将や兵士を雇い過ぎると俸禄を払いきれず赤字になり、支払い切れなかった分の兵士は逃亡し、武将の忠誠度は下がる。 内政はコマンドで石高や治水度などの各種パラメータを伸ばす方式となっている。石高・治水・商業などは数値を直接上げるコマンドが存在するが、民忠誠度は直接上げるコマンドが無く、税収時に税率を低く設定すると上がるほか、開墾・治水・町投資のコマンドを実行したときにその効果に付随して1上がることがある程度で、民忠誠度はかなり上げにくいパラメータとなっている。 開発コマンド実行時には忠誠度が100ではない家臣が「ここはぜひ拙者にお申し付け下され」と願い出ることがあり、任せて内政が成功すればその家臣の忠誠度が1上がる。ただし、叛意を抱く武将が願い出ると、その武将が大名に斬りかかって来ることもある(乱心)。大名が撃退するとその武将は浪人となるが、かなりの確率で大名は殺される(大名殺害に成功した場合でもその武将は家臣として残る)。叛意は忠誠度・義理が低く野望の高い武将が抱きやすいが、意図的に家臣の茶器(茶道道具、後述)を没収してもその家臣は叛意を抱く。いずれも忠誠度を100に上げても忘れることはなく、謀反を起こすか、他大名の隣接国にいる場合は他大名に寝返るかするまで忘れない。なお他大名家に寝返る際は、領内の兵や茶器を持ち逃げされる場合がある。 戦闘面 本作では戦闘が野戦と籠城戦に分かれ、攻められた大名が戦闘開始時にどちらの戦場で戦うか選択する。籠城戦に限り守備側は他大名に援軍を要請できる(攻撃側は野戦でも籠城戦でも他大名と連合軍で攻めることができる)ほか、野戦では夜のターンに夜襲ができること、籠城戦は兵糧が多く必要(野戦は最高7日だが籠城戦は30日以上かかる場合あり)であること、守備側が鉄砲を多く持っている場合の籠城戦は攻撃側にとって著しく不利であること、などから、攻撃する際には野戦になるか籠城戦になるかの駆け引きが要求されるようになった。 またシリーズで初めて海戦が導入され、海戦で圧倒的な力を発揮する鉄甲船も本作より登場するようになった。 大名は領地を全て失うと、有無をいわさず自害するため、原則として配下にはできない。外交で脅迫して屈服させることで配下にできるが、一定以上の能力を持つ大名は絶対降伏しないようになっている。 一部の大名は、前作で斬首した場合と同様、自害するときに専用の台詞が用意されている。また、斬首した場合も台詞は同じ。ただし、Windows版では織田信長以外は汎用の台詞となるなど、機種によっては用意されていないものもある。また、機種によっては台詞が異なる大名もある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E9%95%B7%E3%81%AE%E9%87%8E%E6%9C%9B%E3%83%BB%E6%AD%A6%E5%B0%86%E9%A2%A8%E9%9B%B2%E9%8C%B2

wikipedia

戦国群雄伝で削られた東北、九州が戻って来ました。また武将数が700名を上回り、伊達政宗や島津義弘といった前作には登場しなかったメジャーな武将も活躍の機会を得ています。国別に石高の上限値が設けられ、実際と異なる国で多くの兵士を養ったりは出来なくなっています。
また、文化度という概念が導入されており武将の能力値以外にも勢力の成長に差をつけています。

文化度、技術力

文化度と技術力の概念が付け加えられた。本作特有の国のパラメータであり、技術力は向上させると、金山を採掘可能になったり、鉄砲や鉄甲船などの兵器を生産できるようになり、戦争が大幅に有利になる。
文化度は茶会を開催することで文化度というパラメータを上げることができた。文化度は前作でも存在したが、 文化度の10倍が商業の上限値になるため収入と直結するようになった。武将教育の能率や、徴兵できる兵士の質などにも影響を与える。
文化度を高めるには、イベント以外では茶器を集めて茶会を催す必要があり、その成功率には、これも初登場の武将パラメータの教養値が重要となっています。教養値は他にも商人との取引や外交、兵器開発の効率にも影響するため、最低でも 教養60以上の武将が必要です。内政も軍事もダメだが、今作のみ茶会に活躍する武将も存在する。(今川氏真の教養値90は有名)

BGMもサイコー

作曲・編集は菅野よう子先生です。
ゲームも名作とされていますが、BGMも歴代代表作と言われています。最も有名なのは、「狼煙」 :オープニング曲です。他にも「天魔鬼神 上の巻」: 織田家のテーマ曲、「天魔鬼神 下の巻」: 織田家の戦闘時BGM、「甲斐の虎 上の巻」:武田家のテーマ曲、「甲斐の虎 下の巻」:武田家の戦闘時BGMといったように勢力別のBGMが用意され プレイを盛り上げてくれました。

鉄砲の脅威

鉄砲隊の攻撃力は、尋常ではありません。鉄砲を装備した兵士数に応じて複数回の射撃を繰り返し、敵を瞬殺出来ます。また、鉄砲隊が隣接していればそこからも1回援護射撃をしてくれるので、武将の能力以上に兵科に意味を持たせています。
しかし、信長の野望シリーズでも屈指の価格設定のため多くを揃えることは出来ないでしょう。

鉄甲船って何ですか

強いのは、強いんだけどね

鉄甲船イメージ

これは、PC版ですが参考まで

鉄甲船使用中のイメージ

鉄甲船の攻撃力が鉄砲隊よりさらに強力で、さらに足軽編成でも海に出ていれば鉄甲船を持っている武将は、鉄甲船になり鉄砲と同様の連続攻撃を行います。武力の高い武将が所持すると水上では無敵に近い状態でした。
しかし鉄甲船製造に必要な技術値500は、政治力の高い武将が必要なため、鉄甲船を作る頃には天下統一の趨勢が決しているかもしれません。

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