『特警ウインスペクター』は特撮ヒーローものとしては珍しく、明確な悪の組織が存在せず犯罪や災害等から人々を救うという、これまでにないコンセプトを持ったメタルヒーローでした。
それに仮面ライダーV3やアオレンジャー演じた宮内洋が司令官役で出演するというのも当時話題となりました。
特警ウインスペクター

特警ウインスペクター
あらすじ
ある日、タンクローリーが暴走する事件が起きる。タンクローリーを運転しているのは黒田博士が開発したアンドロイドR24、そしてその隣にはR24がさらってきた高沢博士の孫の赤ちゃんがいた。
赤ちゃんを救うため、正木本部長はウインスペクターの出動を決意する。
早速ウォルターとバイクルは現場に急行、別行動をとっていた隊長の竜馬も合流するため現場へ急ぐ。
一足先に現場についた本部長達は機動隊と合同でタンクローリーを止めようとするが失敗、タンクローリーは走り去ってしまう。すかさず後を追うウォルターとバイクル。
高沢博士の研究所に迫るタンクローリー、ウォルター達と合流した竜馬はタンクローリーを工場地帯に追い込むことに成功するがそんな事も物ともせずタンクローリーは工場を破壊しながら研究所へ突き進んでゆく。
竜馬はタンクローリーを追い、ウォルターとバイクルは工場の中に取り残された人々を救出する。
遂に研究所の前までたどり着いたタンクローリー、それを後ろから追う竜馬。
すると突然タンクローリーの前に高沢博士飛び出してきてしまう。
すかさず竜馬は着化しファイヤーに変身!博士を救出する。
そしてすぐにタンクローリーに取り付いたファイヤー、だがR24はファイヤーを振り払おうと何度も攻撃を仕掛けてくる。
装着時間のリミットが差し迫るファイヤーはタンクローリーのタイヤを攻撃、すると車は横転し研究所を逸れて爆発!
皆が心配する中、爆炎の中から赤ん坊を抱きかかえたファイヤーが登場!見事赤ん坊を救出していたのだ!!
こうして見事事件を解決した特警ウインスペクター、だが彼らの戦いはまだまだ続くのである。
主な登場人物

香川 竜馬(かがわ りょうま) / ファイヤー キャスト 山下優

バイクル 声:篠田薫

ウォルター 声:平井誠一

正木 俊介(まさき しゅんすけ) キャスト 宮内洋

藤野 純子 キャスト 中西真美
宮内タカユキさんが歌うかっこいいOPテーマをどうぞ!
みなさんいろんな方に是非見て欲しいみたいです
最終回ネタバレ
火災現場で救助活動をしていたファイヤーを襲った謎の激痛。クラステクターの着化タイムをはるかにオーバーし、ファイヤーはその場に倒れてしまう。
入院を余儀なくされた竜馬へ告げられる非常な宣告。
「次に着化したら、命の保証はできないそうです。」
竜馬は頭痛の事がどうしても気になり、本部長へ調べてほしいと頼み込む。
了承した本部長はさっそく竜馬の自宅を念入りに調べることに。
すると、机に妙な機械が取り付けられているのを発見する。
すると藤野隊員から連絡が入り、竜馬の妹の優子ちゃんが見知らぬ男に車に乗せられ行方不明になったことが告げられる。
その知らせを聞いた本部長は機械を見ながら思う。
「ひょっとしたらこれと関係あるのかもしれん・・・」
早速機械を本部に持ち帰り分析したところ
「人間の脳波に直接働きかけ、過去の記憶や、潜在意識化に眠る人間の本能を呼び出す装置」「中央製薬付属研究所が精神障害の治療器具として、同様な商品の開発に着手してた」
事がわかった。
早速藤野隊員は中央製薬付属研究所へ話を聞きに向かった。
すると
・この装置は悪用されれば最悪人間の脳を破壊し、死に追いやることもできる。
・この研究は黒田鬼吉博士によって外部からもたらされたもの。
ということが分かった。
黒田鬼吉博士は、一年前、月面作業用ロボット・R24を使い赤ちゃんを誘拐。タンクローリーを暴走させた罪で逮捕、収監されているはずだった。
だが、黒田博士は監獄からトンネルを掘り、アジトを監獄を行き来してウインスペクターに復讐する準備を着々と進めていたのだ。優子ちゃんを攫ったのもその一環だった。
そして黒田博士が脱獄した翌日、街中に黒田博士が放った電波が放たれ、人々が傷つけ合い破壊活動を始める。
警官や竜馬以外のウインスペクターの隊員が現場に駆け付け鎮圧にあたる。
その様子を病室で見ていた竜馬はいてもたってもいられず病室を飛び出してしまう。
そして本部長が黒田博士のアジトを発見するが他の隊員は人々を抑えるのに手いっぱいで駆け付けることができない。
本部長は単身アジトに乗り込み黒田博士を逮捕しようとするが、怪電波の遮蔽装置を破壊され苦しみどうすることもできない本部長。目の前にR24が迫る、その時!
死の覚悟を決めてクロステクターを着化したファイヤーが現れ本部長を助け出した!!
R24の相手をファイヤーにまかせ、本部長は黒田博士の逮捕に向かった。
黒田博士と対峙する本部長。
(ウインスペクターの使命とは、人命を守ることにあった。新組織を作るにあたって、それだけでいいのだろうか!? たった1人の凶悪犯によって、大勢の犠牲者が出た場合、その凶悪犯の命を守る必要があるんだろうか?)
迷いながらも引き金を引こうとしたその時、ファイヤーとR24が壁を突き破って現れた!
ファイヤーの攻撃が電波の発生装置を破壊、そしてR24のブレードを切り落とす。
そしてその隙に本部長はとらわれていた優子ちゃんを助け出すことに成功する。
そしてファイヤーのギガストリーマー・マキシマムモードがさく裂!R24を倒すことに成功し、その衝撃で黒田博士も倒れてきた機械の下敷きになる。
すると黒田博士はアジトの自爆スイッチを押してウインスペクターを道ずれにしようとするが竜馬たちはなんとか避難することに成功する。
こうして、ウインスペクター最後の任務は終わった。
こののち竜馬達はフランスへ、本部長はどんな凶悪な人間であっても命は命。だから、命だけではなく、心も救うことを目標とした新しい組織を立ち上げることに。
そして翌日、フランスへ飛び立つ飛行機を見送る本部長
ありがとう。香川竜馬 藤野純子 バイクル ウォルター 君たちは世界のウインスペクターとして、これからも活躍しなくてはならない。そして私は、君たちに負けない新しい組織を作る。期待しててくれ。ありがとう、ファイヤー。さようなら、ウインスペクター