日本のエンターテインメント界において、常に最前線を走り続けてきたトップスター、小泉今日子。1982年の歌手デビュー以来、アイドルという枠組みを軽やかに超え、ファッション、映画、舞台、文筆と多角的なジャンルでポップカルチャーのアイコンとして君臨してきた。そんな彼女が2026年、ついに還暦という大きな節目を迎える。
この記念すべきアニバーサリーイヤーを祝し、WOWOWでは7月、「祝還暦!小泉今日子 WOWOW Special」と銘打った大規模な特集を放送・配信することが決定した。本特集の目玉となるのは、現在開催中の全国ツアー「KK60 ~コイズミ記念館~ KYOKO KOIZUMI TOUR 2026」より、2026年5月3日に行われた日本武道館公演の独占放送だ。
40年の集大成、日本武道館で見せた「コイズミ記念館」
今回の全国ツアーは、小泉自身が「60歳までは歌おうと思う。そこから先は白紙」と語っていた通り、彼女のキャリアにおける一つの到達点ともいえる近年最大規模のものだ。
“記念館”というタイトル通り、セットリストは彼女の歴史を紐解く名曲のオンパレードとなっている。「The Stardust Memory」「なんてったってアイドル」「学園天国」といった、日本中を熱狂させたアイドル時代のヒットナンバーから、「あなたに会えてよかった」「優しい雨」など、シンガーとしての表現力を深めた90年代のバラードまでを網羅。さらに、俳優として出演した作品に紐付く楽曲まで披露されるなど、まさに「小泉今日子のすべて」を詰め込んだ永久保存版のステージとなっている。
俳優・小泉今日子の多才さを味わう豪華ラインナップ
WOWOWの特集はライブ映像だけにとどまらない。俳優としても数々の名作を残してきた彼女の軌跡を振り返る作品群が一挙に公開される。
映画作品では、家族の秘密を描いた『空中庭園』(2005年)、黒沢清監督による異色ホームドラマ『トウキョウソナタ』(2008年)、そして猫との暮らしを温かく描いた『グーグーだって猫である』(2008年)や、元夫である永瀬正敏との共演が話題となった『毎日かあさん』(2011年)など、彼女の演技の幅広さを実感できる選りすぐりのタイトルが並ぶ。
また、舞台作品としては、岩松了氏が作・演出を手掛け、勝地涼、河合優実と共演したサスペンス劇『私を探さないで』を放送。さらに、小泉が演出を務め、小林聡美がコンサートを行うという異色のステージ『小林聡美NIGHT SPECTACLES チャッピー小林と東京ツタンカーメンズ』もラインナップされており、プロデューサー・演出家としての彼女の手腕も堪能できる内容となっている。
©2008「グーグーだって猫である」フィルム・コミッティ
ここでしか聞けない、本人による貴重なインタビュー番組も
さらにファンにとって見逃せないのが、特別番組『祝還暦!小泉今日子の映画の話』だ。この番組では、小泉自身がこれまでの映画出演の裏側や監督たちとの思い出、さらには「アイドルと俳優の両立」という彼女ならではのテーマ、主題歌への想いなどを赤裸々に語る。40年以上、常に変化を恐れず挑み続けてきた彼女が、還暦という地点から何を語るのか。その言葉の一つ一つが、今の時代を生きる人々へのエールとなるだろう。
特集期間中は、2022年に31年ぶりのホールツアーとして開催された「KKPP(Kyoko Koizumi Pop Party)」の模様も再放送されるほか、WOWOWオンデマンドでは『連続ドラマW 贖罪』や『川のほとりで』といったドラマ作品も配信中だ。
■結びに
アイドルから表現者へ、そしてプロデューサーへ。しなやかに形を変えながらも、常に「小泉今日子」という唯一無二の存在感を放ち続ける彼女。今回のWOWOWでの特集は、そんな彼女の多面的な魅力を一気に享受できる貴重な機会だ。7月、画面を通して彼女の歩んできた輝かしい軌跡と、還暦を迎えてなお輝きを増す「今」の姿を、ぜひ心ゆくまで堪能してほしい。